vol.49 2007年05月15日号 ■本文、読みすぎてませんか[評論編vol.2]

メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
「まぐまぐ」を通して発行したメールマガジンのバックナンバーから学習のポイント部分を抜粋・再編集したものです。お役立てください。                                 
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一ヶ月ぶりの発行です。この間も5本ほどブログには記事を掲載しました。
GWの前・中・後の学習のヒントに関してですが読んでいただけましたか。

それでは前号のつづきを書いてみましょう。


      ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


    〜オーセンティック ロジカルリーディングメソッド〜
    【ペンシル・アプローチ <ワードマーキング読解>】


      ◇    ◇    ◇    ◇    ◇


◆本文、読みすぎてませんか? [現代文・評論]編 vol.02

受験現代文(評論/小説それぞれ)の本質を注視すれば<分かる>読み方
〜マーキングポイントを見いだすことができ、それぞれの設問・選択肢の
本質に着目すれば<解ける>解き方〜マーキングポイントと比較判断の方
向性や規準をつかみだすことができます。


評論では、本文の読み方のポイントの一つは「構成要素」の見分けであり、
他の一つが「論理構造」の見抜きだというのが@とみながの見解です。

同様に、評論の解き方のポイントは(問1の漢字の位置・役割に留意しつ
つ)問2〜問5までは各段落の要点の把握であり、問6は全文の要旨ある
いは全文の構成の把握だと考えます。


評論本文を読むということは、どういう「要素」がどういう「構造」の上
に"論理"的に"構成"されているかの見分け・見抜きということになります。
その延長に各段落の要点と全文の要旨が把握できることが必要であり、内
容的にはそれで十分ということになります。合格力という点では速さに磨
きをかけることは重要になってきますがそれは次の段階でのことです。

評論の設問・選択肢を解くということは、段落の要点を明示する「要素」
を必要十分に、かつ、他の選択肢より多く含む選択肢を発見するというこ
とであり、その方向性と強弱の比較判断を正しく速くすることです。

<繰り返し・言い換え>、<対比>という「論理構造」の上で展開される
さまざまな「構成要素」にはメインの要素2つとサブの要素6つがあり(@
とみなが流)、「構造」と組み合わせられて一見複雑な文章に見えますが、
本来評論は理路整然と構成されていて、そのポイントは一目瞭然です。

構造を見抜いて要素を見分け、続く解きをロスなく精度高く行なうために
印付けをしていくのが<ワードマーキング読解>です。マークの付け分け
方にコツがあり、これが見分け・見抜きをストレートに反映させているた
めにマーキング作業=本質的な読みの作業そのものということになります。
手が目と頭を導き磨いてくれる本格の読解メソッドです。(ちなみに評論
本文のマーキングには普通4段階のステップがあります。これはそのまま
読解力向上のステップを示します。※マーク不足(見えていない)→マーク
過多(判断力不足)→標準マーク(実力十分)→マーク減少(実力十二分) この
後、究極にはマーク不要という段階もありますが標準マークまでトレーニ
ングできれば十分です)

目の前にある本文のポイント(要点・要旨)と各設問・選択肢のポイント
が的確に把握できれば高得点がとれます。素早く把握し比較・判断・検証
ができれば満点がとれます。正しさ、そして速さというステップが重要で
す。そのスムーズな磨き上げを実現するうえでも<ワードマーキング>と
いうメソッドが有効です。ルールを学習し、トレーニングを重ねます。

正しく読み、正しく解く。さらに磨いて速く読み、速く解く。この4つの
段階で得点力が磨かれていきます。なにをどう読むべきで、逆にしてはい
けない間違った方法は何か、それを身につけ使いこなせるようになるため
に、何をどう学習しトレーニングしていけばよいのか。その答が<とみな
がのワードマーキング読解>にあります。

目と頭で行なう読解作業、それを正しく速くできるようになるために手を
使っていきましょう。力が足りない状態はそれがマークにはっきりと現れ
てきます。力がついてくる段階もマークにはっきりと現れます。頭の中で
普通は目に見えない動きが、マークという形で客観視できるようになりま
すから、実力の段階に応じてマークに現れ、逆にそれを修正することで頭
の力も修正・補強していけるわけです。当初は添削指導を受ければマーク
の過不足が修正され正しい読み・解きが学びやすくなります。マスターで
きはじめれば、@とみながのサンプルマーキングと自分のマーキングを比
較する中で読み・解きの視点や方向性のズレに気づき修正できていきます。


読めないということはポイントが見抜けていない、極端な場合には見えて
いない状態といえます。目の前に印刷された文字の連なりは存在するけれ
ども、読み手である受験生に見えていない。あってなきがごとき状態では
読めず解けないのも当然です。模試や問題集の解説で、いわれてみれば根
拠となる箇所・表現が納得でき正解がそれになることが理解できるけれど
も、肝心の自力でそういう根拠表現を見つけることができない(ことが多
い)ということはありませんか。説明されれば分かるけれども自力では根
拠を発見できない、または、自信(のもてる根拠)をもって解答を選べな
いという状態は、本文のポイント・選択肢のポイントが《見えていない》
状態といえます。この状態で多くの問題を力まかせに解いていっても得点
力アップは望めません。結果として読めて分かって解けるようになるため
には、ストレートにポイントを見分け見抜く読解のメソッドをマスターす
ることが必要です。評論においては、一目でスパっと最重要ポイントを見
抜けるのが理想的な読みのスタイルです。えっ、そんなことは無理だろう、
って? それを日々行なっているのが論文読みのプロの大学の先生方です。
でも、似たようなことは、試験前の一夜漬け、いやいや短時間での総復習
で教科書を見直す時も、本屋さんでどの本にしようかパラパラとあれこれ
本を見定める時も、また、毎日の新聞で記事を読む時も、さらには漫画で
セリフのフキだしを見ている時も、特売のチラシの広告を見る時も、使っ
ていたりするんだけれど…… (心当たりある?) 目の自由さを解き放
ってあげるといいね。ふだん何気なく実行しているように。なにも試験の
時だけ頭に制限されて不自由な読み方をすることはないのに。

近視や乱視の人(私自身もそうですが)に適切な眼鏡をはめてもらうこと
できちんと見えなかったものが見えてくるように、ポイントが見えなかっ
た人にマーキングという手作業=高度な頭の判断作業の視覚化という矯正
トレーニングを実践して自分なりの<読解メガネ>を自ら作ってもらい、
見えなかったものが見え、さらには見分け見抜けるようになってほしいと
願っています。

今、得点が低い人もそこそこの人もそれなりの人も、自分に合う<読解メ
ガネ>を手にしませんか。そうすることで誰もが視力1.2〜1.5にたどりつ
くことでしょう。文章に目を慣らすことをGW前後のやるべきことにあげて
いました(ブログに書いてた通りです)。実際に<読解する>作業は、苦
手な人はそれこそ高校入試問題の論説文からはじめてもいいですよ。普通
の人は教科書の文章からでも。得意な人や浪人をして一度受験生活を送っ
た人はセンターや共通一次試験の過去問に直接取り組んでもいいでしょう。

たどり着くゴールは日時もレベルも決まっています。スタートの今は力が
それぞれ違っているでしょうから取り組む題材も違って当たり前。あとは
使える日数は基本的に同じだから、本番で必要な点数=必要な実力レベル
までにどれだけの質と量のトレーニングをするかは個人個人で違ってきま
す。



皮肉なことに、全文の一語一語、一文一文を分かろうとして頭に入れよう
と読んでしまう受験生がいます。そうしてしまっては、かえって頭の中が
たくさんの抽象的な語でいっぱいとなり、読み進むほどに混乱も進んでし
まって分からずに終わってしまいがちです。とくに本文のすべてを理解し
て頭に入れようとして読んでしまっては"正しく"読めません。当然正解が
思うようにとれません。さらに時間も足りなくなります。

正しく速く解くためには、頭の中はすっきりと空間の余裕=判断する力の
余裕をもっておく必要があります。いっぱいいっぱいの状態の頭では、と
ても必要なだけの複数同時並行する比較判断はできません。目の前にある
本文のマーキングと選択肢のマーキングをクリアな頭で比較・照合・検証
するということで正しく速く解くことが可能になります。楽しいですよ。
解ける喜び、分かる楽しみがそこに生まれます。

受験現代文の評論の場合、本文を読むことに加えて設問・選択肢を解いて
正解を得られた時点で、ほぼ全文が理解できるようになっているという点
を理解してください。選択肢は憎き敵ではなく、強力なヒントという意味
で味方なのです。逆にその味方をきちんと味方として助けを得なければ正
解がとれなかったり無用に時間がかかったりします。解けることが読める
ことであり、要点・要旨を読み取れることが全文を読めたことであること
を忘れずに学習してください。評論においては、一語一語、一文一文の意
味をまず追い求めるのではなく、全文の構成を見抜いた上で、プラス評価
のメイン要素を他と見分けて読み取ることで文章のポイントがつかめるこ
とが重要だという点を学習に生かしてください。結果として一語一語、一
文一文の意味も手に取るように分かることになります。順序と目標、取り
組み方を間違えないでください。たどり着けるゴールを自ら遠ざけること
がないように気をつけましょう。


評論の場合は、何千字・何万字あろうとも、いいたいこと百字をつかみだ
すこと(=要約)が本当の意味で理解した・読めたということになります。

分けることなくして、分かることはありません。全文そのまますべてが重
要なわけではないのですから。要約が示唆するように、評論の場合は重要
な筆者の主張・判断は百字、二百字にしぼることができます。それならば
さくっと最初からポイントを浮かび上がらせて見えるようにするか、サブ
の脇役的要素をズバズバと削り落として(実際にはカッコでくくるという
マーキングになります)、いずれにしてもポイントを見えやすくするのが
ベストでしょう。


メインとサブを分ける。繰り返しはもちろん言い換えもそのまま放置せず
代表格一つをとらえ分ける。途中までの評価もプラスかマイナスかという
判断規準、強か弱かという判断規準で分けてプラスで強の評価内容をとら
える。この判断が読解、その判断力が読解力だといえます。

評論のように奥行きも深みもあり新奇性(しんきせい)の高い識見を述べる
際は、まず概括的(がいかつてき)に手短に(まとめて)言い表し、その後
段階的に細かく部分の説明を積み上げて全体像を説き明かすというような
書き方も多くなされます。その説明も、手をかえ品をかえ方向をかえて行
われます。概括的な部分でテーマ分野の専門的な用語や日常レベルから離
れたなじみ薄の難しく感じる語句が使われていると、それに気をとられて
そこで留まって意味を理解しようと考えこんだり、分からない不安に駆ら
れて前の(ひどい時は最初の一文などの)分かって読めた部分に戻って読
み直す人がいますが、これが間違った読みだということが分かってもらえ
るでしょうか。

正しくは、分からない部分は留まらず戻らず、まさに「論理」に沿って
"先に"進むべきなのです。少なくとも同じ段落の最後まで。それで足りな
ければ、次の段落へ。必ず説明がなされて解決されます、少なくとも設問
に関係する必要な事項は。

(まず概括的に書かないとかえって分かりにくくなるので、二段、三段構
えで論理を構成するのはよくあることです。評論の読みは論理を追う読み、
論理はことばのつながり、繰り返しや言い換えを代表格に問題提起から結
論への推進力でしたよね。)

読み終えた段落が増えれば増えるほど、頭の中にことばがたまってふくら
んで、途中までしか読み進んでいないのに、頭にこれ以上ことばが入らな
い、いっぱいいっぱいだ、なんて嘆くような読みは、明らかに間違った読
みをしている人の状態だと述べました。

正しくは、読めば読むほど、文でも段落でも、頭の中は百字足らずの表現
が増えずに濃くシャープに太くなっていく感じになります。文章は文字を
さばきながら(要素と展開の判断を連続してくだしながら)読んで、読め
ば読むほど頭の中がすっきりとクリアに軽くなっていくものなのです。あ
っ、また同じこと言っている、という判断が続々とできていく読み、あっ、
ここはサブ要素で削り落としていいところだという判断が次々とできてい
く読み、それことが評論の本来の読みそのものです。マーキングで力をつ
けていけば最終的にはマーキングの手作業が頭と目に追いつかなくなって
いきます。それだけ頭と目がスピーディーに読みこなしていくわけです。
そうなれば当然マーキングは減っていきますね。究極はマーク不要に。
(このあたりはああだこうだと言葉でいうよりは、体感した方がはやい。
笑顔とともに「ああ、こういうことかぁ」と深く納得することでしょう。
まぁ、そのてっとりばやくて本格のメソッドが<ワードマーキング>なわ
けです)

とみながのマーキングは、要素別・展開別その他で、いくつものマークを
付け分けます。読解=判断ということで、要素や展開、その他の判断→識
別した一回の読みを後の解きに直結させて内容的にも時間的にもムダがな
いように、目の前に印を残していくわけです。ここの詳しいルールと具体
的なマーク、その付け分け方がまさにポイント。そのトレーニングが読解
トレーニングそのもの。本文がうまく読めない、十分には読めないのは早
急に改善すべきですが、ある程度読めても本文の読みで頭の疲れをひきお
こしていてはいけません。設問・選択肢の解きで使う頭の働きが不十分に
なり間違えたり、余分に時間も浪費して時間不足になってしまいますから。
本文のスムーズな一読と70%程度の内容把握が8〜10分でできるような読み
方がまず必要になります。それを本番で可能にするメソッドが必要です。
10分〜12分で設問を解き進めることが次に必要になります。問き進めるに
つれて正解の選択肢がヒントとなって本文の理解が進み、最終設問を解き
終える時点で本文がすっかり理解できていることに気づくでしょう。ペー
ス配分と理解度、その順番を正しくとらえて取り組んでほしいものです。
読みの段階で分かってしまって、だからこそ次々と設問が解けるというの
ではない、ということを理解して取り組んでください。そのように誤解し
てしまうと高い得点力が望めないまま苦労ばかりが増えていきかねません。
すべき努力はするとしても、誤解から生まれるムダやムリな動きは省いて
時間を有効活用してほしいものです。

求められている力は、論理的読解力。ことばのつながりとその結果として
の推進力をつかむ判断力です。たしかに一定の文字力と語彙力は必要です
が、文脈上の意味の把握力とそのために必要な論理的判断力こそが、求め
られ試され得点の源泉となる論理的読解力だという点も強調しておきたい
と思います。


緩急自在というのも読みの要諦(ようてい)です。いいですか、緩と急で
すよ。優れたピッチャーの投球と同じように、ゆるいところと速いところ
でメリハリある(目の)動きがが評論の正しい読みです。逆の読みは一本調
子となります。単調でどこも同じように読む。これは正しい読みですか? 
評論においてはNoですね。評論は要約できます。小論文で頻出のように五
千字だろうが一万字だろうが二百字に要約できます。一万字=二百字とい
う等式が成り立つのが評論です。メインの二百字とサブの九千八百字をあ
なたは同じようなペースと比重で読んでしまっていませんか? 

重要ポイントは(テスト以前に)読み手に分かってほしいと思って工夫
(要素と展開=材料とその組み合せ方・組み立て方です)して書いてあり
ます。ポイントがポイントであると一目瞭然になるような工夫です。

評論本文の読みは、一語一語、一文一文を"そこ"で理解しようとしてはい
けません。辞書的な意味をふまえた上で、読解では文脈上の意味をつかむ、
論理をつかむということが大切です。英語の長文読解でもその重要さは同
じですね。

現在の力に応じて、ワンパターンの<ワードマーキング>で、望む点数を
本番で手にできるようにルールを学習し、添削指導を受けて修正・補強す
るトレーニングを積む。<とみながのワードマーキング読解>の学習スタ
イルは、やる気のあるあなたをバックアップします。

そろそろと通信添削も開始することにしましょう。準備が整えばまたお知
らせします。




それでは、次号まで。ごきげんよう。 

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そうそう一つお知らせが。これまでポップアイ国語ラボという名称で学習
指導・情報発信を進めてきましたが、すこしスタイルを変えてさらに力を
入れていこうと考え法人化しました。株式会社アイウィル、その教育事業
部ということでこれまで以上にみなさんの役に立つ動きをしていきたいと
思いを新たにしています。どうぞよろしくお願いします。
                            @とみなが

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★発行   株式会社アイウィル教育事業部 <ワードマーキング読解>ゼミ 
       サイト < http://kokugo.cc/ >
       学習用ブログ< http://blog.kokugo.cc/ >
       息抜き用ブログ <  http://kokugo.jugem.cc/ >
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★発行人  @とみなが <mailto:master@kokugo.cc>
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◎センター現代文<ワードマーキング読解>攻略ゼミ
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vol.50 2007年06月10日号 ■本来の小説とは。その読み方は ■受験の小説の特殊性は。その読み解き方は

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           鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫ とみながの<ワードマーキング読解>2007/06/10号 ≪≪

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私の学習用ブログ http://blog.kokugo.cc/ 6月1日付けエントリーとして、
「現代文(小説):すくい取り、見逃さない読み〜マーキング」の序を書き、
続きはメールマガジンでと予告しましたので、本号で書き進めます。今回は
新たに書き起こすのではなく、<ワードマーキング読解>スターターキット
旧版(2004年版)の該当部分から、その中心部分を抜粋してお送りします。
(内容的には1988年ごろに初稿を書いたものです)

■本来の小説とは、その読み方とは。

本来の小説は、作家が自分自身の人生観を文学的に表現した作品である。こ
こでいう文学的とは、説明的でなく、感情に訴えかけ感じさせるように表現
するという意味。すぐれた小説は、さまざまな人生経験や見聞を通して痛感
した「生きるとは」「人生とは」「人間とは」という問いかけに対する作家
自身の思いを、作中の人物の行動や発言に託して、読者に追体験や疑似体験
させて強く訴えかけてくる。あたかも芝居や音楽や映画のように、頭を通し
て理知的にというのではなく、情緒的に心に直接響かせようとする。

本来の小説の読みとは、作家の紡ぎ出した作品全編に流れるうねりに対して、
読み手の自由で主観的な読みが当然とされる。読者は、作品と対峙し、自分
自身の人生経験と照らし合わせイメージを呼び起こしながら、作者独自の世
界に身を委ねればよい。作者の心から読者の心へストレートに響いてくるも
のを、自分なりに受け止め味わえばよい。他の読者と違う感じ方をしても自
由だし、作家自身の狙いと違っていてもそれも一つの読みだといえる。ある
いは年を経て再読し感じるものが違うことも、その間の人生経験の影響など
から当然である。一つの作品が、本質を突いて人間を描いていればいるだけ、
描いてあるものの濃さ・深さ・幅が、世代を越え時代を越えてさまざまな読
者の心にそれぞれの感動を呼び起こす。そこでは百人百様の読みがあるとい
える。

■受験の小説の特殊性は、その読み方は。

一編の作品中のほんの一部分を抜き出して加工し、数十万人の受験生が唯一
の正解の選択肢を求めて挑み、なおかつ段階的に得点差がつくような設問を
設定された特異な性質の文章である。読み手(解き手)としての受験生が直
接相対するのは作品を書いた作家ではない。それは出題者である。出題者と
いうフィルターを通して、最大公約数的といえる客観的・固定的な読み、す
なわち、唯一の正解を設定・選択できることを大前提とした読みがなされ、
それに基づいて設問・選択肢が設定される。 だから、皮肉なことに、いわ
ゆる一般的に高い読解力・味読力があればこそ、受験現代文の小説において
得点できないという落とし穴が生まれる。自らの心に照らし合わせ思い入れ
をもって深く読もうとすればするほど、そして読めたと思えば思うほど、設
問・選択肢に対して迷い悩み、「受験の正解」からはずれていくことが多く
なる。

もちろんいわゆる読解力が不足している受験生も得点は取れない。かといっ
て中間層も、ある程度の点数はとれても確信をもって計算して望むより高い
点数がとれるわけではない。そういう受験生向けの間違いの選択肢は、読解
力不足のいくつもの段階に合わせるかのように用意されるからである。

受験の小説は、自分自身の主観的な読みではなく、出題者と同様の意識の、
客観的で論理的な読みを要求する。

それでは具体的には受験の小説の読みはどうすればいいのか。受験小説の読
解の対象が「登場人物」の「心情」と「性格」であることは設問を見れば明
白だ。実際、これが小説一般の重要ポイントでもある。これを攻略して正解
を選び出していく読み方としては、本文中の「心情・性格」を表現する<場
面(時・場・人物増減)ごと>の「直接表現」「行動・動作」「セリフ」「表
情・態度」「情景描写」をカタログのようにもらさず見抜き、所定のマーク
づけをしていけばよい。そうすることで場面ごとの人物それぞれの心情(気
持ちの変化)、文章を通しての人物の性格をつかむ下ごしらえができればよ
い。その前提として、本文前に書かれている「登場人物」や「その場の状況
説明」「そこまでの粗筋」についてもれなく把握しておく。

 ※小説は評論と比べて、本文の吟味よりも選択肢の吟味の必要度が高い。
  正解の選択肢の基本である「本文と同じ」という意味が、評論と小説
  ではやや異なる。それは、「説明しきる」評論と「できるだけ説明し
  ようとしない」小説との違いであり、本文の表現を言い換えた正解の
  選択肢において、100%近い言い換えが可能な評論に対して、そこま
  での高い%の言い換えができない小説の違いに由来する。(「論理」=
 「筋道」の言い換えと、「愛しい」≒「恋しい」の言い換えの違いとで
  もいえばわかってもらえるだろうか。心情や性格を表す語は、言い換
  えてしまうと微妙なニュアンスがどうしても異なってしまうのだ。し
  かし、唯一解を選ぶ必要上、選択肢は用意される。そこで必要となる
  のが、ある程度の幅をもって他の選択肢よりもある選択肢が本文に近
  いと判断できる力だ)

 ※目の前の本文中に答となる表現が書いてあり、その答を含む選択肢も
  目の前に用意される。しかし、だからといって、正解の選択肢を簡単
  に選べる状況にないのは、ご承知のとおり。それだけ難しさをもって
  いるわけだ。記憶自体でもなく記憶する公式などの適用でもなく、目
  の前の本文の傍線部に関連して、本文と同じといえる選択肢を読解力
  をたよりに選び出すという、複雑微妙な作業が現代文の読解だ。

だから、本文の読み(マーク付け)は評論の場合よりもスピーディーにすすめ
るべき。それが思い入れ抜きのクールで客観的な読みを実現させ、さらに、
時間の余裕を生んで判断の余裕につながり、微妙な比較と判断を可能にし正
解率を高める。

人物への思い入れは不要。よくいわれる「登場人物に成り代わったつもりに
なる」ことも主観的な読みにつながり不要。あくまでクールに論理的に解く
ための一定基準に沿った下ごしらえマーキングをすればよい。

実はこうした読みは一概に悪いものではない。におうように咲く大輪の花の
一部を一見あたかもあえてドライフラワーにして鑑賞するようにも思われる
かもしれないが、描写を細かく読み切る力をもたらし、いい意味での作家の
さまざまな表現上の仕掛けを見抜く力を得ることができ、瑞々しい生花とし
ての一般の小説に対しても読みの深さ・充実度を高めて、マーキング練習以
前よりも数段深く味読できるようになる。受験が終わってからでもいい、虚
構であるがゆえに創り出せる真実の世界を、強化された目と豊かな感受性で
味わいなおしてほしい。

補足だが、「心情」「性格」を表す語彙はある程度知っていなければならな
い。それらをピックアップした参考書(既出)や「類語辞典」なども参考に
なるだろう。意識して覚える必要がある。

この後、講座テキストでは下記のような内容について書き進めているが、
メールマガジンではここまでとしておきたい。

  ■受験現代文の小説を、どのように解くか。

  ■正解を選ぶ判断基準は何か。

  ■本当の「解く」作業の手順ととは。

  ■間違いの選択肢の性質は。

  ■解く際の注意点は。

  ■マークの種類とマークすべき語

それでは、また。


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★発行   @とみながの<ワードマーキング読解>現代文+小論文攻略ゼミ 
       サイト < http://kokugo.cc/ >
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vol.51 2007年08月28日号 ■学習用ブログ過去記事タイトル一覧:2007年8月版

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           鉛筆一本が論理力を鍛える
     ≫≫ とみながの現代文 2007/08/28 号 ≪≪

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◎今回の目次
■<ワードマーキング読解>学習用ブログ 過去記事一覧2007年8月版
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
───────────────────────────────────
オンライン上では2004年から始めた現代文<ワードマーキング読解>
講座ですが、お蔭様で検索エンジンのヤフーやグーグルで「現代文」
「センター現代文」「センター現代文 読解(or読み方or解き方)」
「現代文 要約(or小論文)」「小論文 要約(or受験)」などの検索
語で上位に表示(特にヤフーで)されていて、ブログ、メールマガジン、
サイトそれぞれを多くの方にご利用いただいています。ありがとうござ
います。
[@とみながのセンター現代文+受験小論文<ワードマーキング読解>]
    サイト: http://kokugo.cc/
    学習用ブログ:http://blog.kokugo.cc/
    息抜き用ブログ:http://kokugo.jugem.cc/
    メールマガジン:http://kokugo.cc/html/mm_sample01.html

ただその中で、このブログは時期に合わせた記事をその折その折に書い
ているのですが、3年半で160本以上になりますと、お読みいただくタイ
ミングとアクセスしやすい近場の時期というものにズレが生まれたり、
検索エンジンからたどりついた記事がお読みいただく時期とマッチン
グしていなかったり、ということがおきるようになってきました。また、
このところタイトルから離れて別ジャンルともいえる小論文についても
書くことが多くなり、その点でもブログの情報が利用しやすいとはいえ
ない状況になっていて申し訳なく思います。

発行スタンドの「まぐまぐ」を通して発行していているメールマガジン
「センター現代文<ワードマーキング読解>攻略ゼミ」([教育・研究
>受験>大学]ジャンル)に、その対策としてこの学習用ブログのタイ
トル一覧を載せたりしておりました。

今回は、ブログのみの読者の方々もいらっしゃることを考慮して、あら
ためてこの学習用ブログのタイトル一覧を記事としてここに載せておき
ます。いろいろなタイミングでこのブログをお知りになったことと思い
ますが、一年サイクルの受験用ブログという点から、ぜひ時期を重視し
て過去の記事もお読みいただければお役に立つ幅が広がるように思いま
す。別年度の同時期の記事もあわせて少しずつお読みください。

   ※6月に一度まとめたものに、その後の記事を加え一覧化しました。

   ※各記事は、右上・タイトル下のカレンダーから日付指定で、
    あるいは、ブログ右側のCategoriesの「受験現代文」や、
    月別の「archives」欄から選択してお読みいただけます。


 2007.08.28 ■現代文読解、夏トレーニングも残り一週間を切って
 2007.08.23 ◇日本リメディアル教育学会 特別講演
 2007.08.21 ◇文科省「言語力」を小中高の全教科で横断的に指導を
        求める
 2007.08.10 ■センター現代文〜解き方のコツ:選択肢は<構造>を
        見抜け
 2007.08.05 ■受験現代文〜小説における<事件>とは:解き方の着
        眼点も含めて
 2007.08.03 ◎<フラット化する社会>
 2007.08.01 ◎大学受験小論文 書き方の学習の直前に
 2007.07.31 ■◎現代文+小論文 読解トレーニングの最初は
 2007.07.28 ■センター現代文<ワードマーキング読解>通信添削・
        応用コース受付スタート
 2007.07.27 ◎トリメモ/ハイブリッド小論文 書き方講座 販売予告
 2007.07.26 ■<ワードマーキング読解>応用コースは27日夜から受付  
 2007.07.21 ◇受験学習サマーファイト ひとかたまりの集中力を
 2007.07.14 ■受験現代文・小論文:評論文の論理は囲碁の論理
 2007.07.12 ◇オールスターでのイチローの言葉
 2007.07.10 ■<ワードマーキング読解>、いい感じでしょ?
 2007.07.06 ■国語・過去問の重要さ〜入試問題の外注調査に見る 補
 2007.07.04 ◎小論文の変遷:論述→論述+要約→論述+要約+内容説明
 2007.07.02 ■◎評論・読解と小論文・要約のコースの違いは? 他
 2007.06.30 ■◎センター現代文・受験小論文 通信添削コース開講
 2007.06.28 ■◎<ワードマーキング読解>マーキング添削の3段階とは
 2007.06.27 ■センター現代文 通信添削講座の開講予告
 2007.06.24 ■◎現代文+小論文<ワードマーキング読解>ブログ:
               過去記事タイトル一覧2007年6月版
 2007.06.23 ◇東京12大学フェア in 福岡 2007年7月7日(土)
 2007.06.18 ■◎センター現代文<ワードマーキング読解>通信講座
 2007.06.15 ◇福岡17大学連携イベント「ふくおかで学ぼう2007」
 2007.06.13 ■◎センター現代文<ワードマーキング読解>個別コーチ
 2007.06.10 ■センター現代文〜小説の読み方→メールマガジン発行
 2007.06.09 ◎受験小論文補足<自分><社会><大学>
 2007.06.06 ◎大学受験小論文のベース〜<大学>を知る
 2007.06.01 ■現代文(小説):すくい取り、見逃さない読み〜マーキング
 2007.05.31 ◎大学受験小論文のベース〜<社会>を知るために
 2007.05.27 ■◎大学入試「過去問題活用宣言」全国67大学
 2007.05.19 ◎小論文学習〜<自分>を見つめ直すセルフチェック項目
 2007.05.17 ◎大学受験小論文のために〜Googleユニバーシティ検索
 2007.05.16 ■現代文(評論):浮かび上がらせる読み 削り落とす読み
 2007.05.15 ■<ワードマーキング読解>メールマガジン20070515号発行
 2007.05.10 ■◎現代文・小論文の学習 GW明け
 2007.05.04 ■◎小論文+現代文 論理的発想のスタートはこれ
 2007.05.02 ■◎現代文と小論文 文章への目慣らしは 補
 2007.05.01 ■◎現代文・小論文の学習 GW谷間
 2007.04.22 ■◎現代文・小論文の学習チェック GW前 補
 2007.04.14 ■<ワードマーキング読解>メールマガジン20070413号発行
 2007.04.05 ■◎現代文・小論文 今、やるべきことは
 2007.04.04 ◎小論文トライアングル
 2007.04.03 ■◎現代文や小論文で検索してみたら Yahoo,Google
 2007.04.02 ■現代文:現代文が苦手な人の読解パターン例←攻略のツボ
 2007.04.01 ◎小論文のキモ(前)
 2007.03.31 ■◎受験勉強のスタート、浪人生の場合
 2007.03.28 ■◎現代文・小論文の勉強法ということ
 2007.03.26 ■現代文:<ワードマーキング読解>学習準備編プレゼ
            ント(限定)
 2007.03.24 ■◎<ワードマーキング読解>学習用ブログ:これまでの
         記事タイトル一覧 
 2007.03.22 ■現代文:やり始めた。面白くなってきた。だから続けた。
 2007.03.01 ◎小論文:課題文の要約 序
 2007.02.25 ■現代文:深呼吸、脱力、ツボ刺激
 2007.02.23 ■現代文:論理は、見える、見えてくる。
 2007.02.20 ■現代文:記述・論述の直前期チェック
 2007.02.12 ■現代文:ワードマーキング読解2007
 2007.02.11 ◎小論文:最終チェック〜基本二大性質
 2007.02.09 ◎小論文:直前再点検は「定義づけ」から
 2007.02.08 ◎小論文:論理は推進力
 2007.02.07 ◎小論文:求められる力 その2
 2007.02.05 ◎小論文:求められる力&頻出テーマに潜む真のテーマとは
 2007.01.31 ■読めた、解けた、分かった! その喜びをあなたに。
         Joyful Reading!
 2007.01.30 ◇パレートの法則(80:20の法則)
 2007.01.21 ■◎現代文と小論文、次のステージへ。WM2.0.
 2007.01.19 ■ペースを乱さずセンター試験本番!
 2007.01.17 ◇落ち着くための呼吸法とイメージ お試しあれ
 2007.01.13 ◇試験前のツボ刺激〜イライラと緊張対策
 2007.01.12 ■小説がまだ苦手なあなたへ 直前編 改
 2007.01.01 ■現代文読解:3weeks-evolution 2007
 2006.12.28 ■読解問題を解く:選択肢の見方、傍線部の扱い方
 2006.12.27 ◎小論文ツール:アイデアメモに発想ヒントを投入
 2006.12.26 ■クリスマスを越えて センター現代文
 2006.12.23 ■評論の傍線部内容説明問題も、小説の心情説明問題も→
 2006.12.22 ■受験で不安な夜は、ワードマーキングが鎮静剤
 2006.12.18 ◎■ワードマーキングの構想の原点、そしてマンダラート
 2006.12.15 ■クリスマスに向け、攻めの読解トレーニング 追補
 2006.12.12 ◎小論文ツール:素材メモに記入ガイドを追加
 2006.12.02 ■ワードマーキングの本当の姿 読みのコツとスピード
 2006.11.25 ◎小論文:Q1要約とQ4論述の間→Q2&Q3内容説明問題
 2006.11.24 ■あとひと月、スピードも磨こうか
 2006.11.22 ■ワードマーキング読解を直接コーチ
 2006.11.21 ◎小論文:アウトラインメモの役割
 2006.11.13 ◎小論文:アイデアメモの狙い
 2006.11.11 ■小説の読解:心情・性格の表現 序論
 2006.11.10 ■◎読解の要:要点要旨把握確認シート(サマリーシート)
 2006.11.09 ◎アウトラインプロセッサと小論文
 2006.11.08 ◎小論文ツール 3種のメモ
 2006.11.02 ■ワードマーキング 休まぬ手+さばき続ける頭
 2006.10.30 ◎■論理って? [受験現代文と小論文のポイント]
 2006.10.28 ◎■現代文 要約力から、小論文 論述力+連携する力へ
 2006.10.27 ■ワードマーキング直接コーチ、受付予告+
 2006.10.25 ■現代文学習、第一ゴールまで2ケ月
 2006.10.16 ■解ける、ということ
 2006.09.30 ■長月つごもり 読解・第2フェーズへ
 2006.09.28 ◇謹告・急告 川崎和男氏講演 明日/福岡西新
 2006.09.25 ■ということは… (現代文読解)
 2006.09.23 ■読解はシステムだ Simple & Cool !
 2006.09.21 ■◎ワードマーキング習得の今後 →現代文、小論文
 2006.09.20 ■マーキングは鉛筆に限る 追補
 2006.09.18 ■小説ワードマーキング実戦編 コツその2
 2006.09.17 ■小説ワードマーキング実戦編 コツその1
 2006.09.13 ■◎評論の要約 その後に
 2006.09.07 ◇ゴールから引き算:学習スケジュール
 2006.08.30 ■評論読解の精髄は「要約」
 2006.08.26 ■現代文 解けるようになるために
 2006.08.16 ■現代文読解 読みは判断 解きは比較・照合 追補
 2006.08.13 ■現代文(評論/小説)読解 本来のスタイル
 2006.08.11 ◎■小論文・課題文要約は高配点
 2006.08.08 ◎■要約力養成キット〜小論文課題文、現代文 改
 2006.08.07 ■暑い夏 ワードマーキング
 2006.07.31 ◇7月最終日、明日から8月
 2006.07.20 ■読解後の爽快感は?
 2006.07.18 ◇ワードマーキング BN再公開始めました!
 2006.07.12 ■分からない→分けられる→分かる。
 2006.07.09 ◇メールマガジン バックナンバー再公開予定
 2006.07.05 ■ワードマーキング読解、学習事始め
 2006.07.03 ■なし× → ワードマーキング○ → なし◎
 2006.06.29 ■現代文の解法 選択肢ワードマーキング
 2006.06.28 ■ワードマーキング読解 ワンデイコーチ
 2006.06.22 ■小説ワードマーキング、評論とは対極
 2006.06.20 ■読解とは判断だ〜目と頭を導き伸ばし磨くのは手
 2006.06.19 ■強化された目〜ワードマーキング読解
 2006.06.17 ■夏休みまであと一ヶ月〜ワードマーキング読解2006
 2006.06.06 ■6月、今のあなたの読み方は? まずその点検から
 2006.05.29 ■現代文の学習態勢は?
 2006.05.05 ■ワードマーキング読解2006
 2006.03.08 ◎小論文における課題文要約
 2006.01.27 ◎読解力と小論文
 2006.01.23 ■二次試験対策〜現代文編
 2006.01.22 ◇おつかれさま!
 2006.01.21 ◇いよいよだ!
 2006.01.20 ◇だいじょぶ!
 2006.01.20 ◇力を存分に発揮する時
 2006.01.15 ◇いよいよ今週末
 2005.12.31 ■クリスマスを越え、本番まで3週間
 2005.12.12 ◎■文科省「読解力」全教科で養成 西日本新聞11日付36面
 2005.12.11 ◎■『言語力』〜文字・活字文化振興法
 2005.12.04 ◇福岡国際マラソンに思う 改
 2005.12.01 ◇目にとまった一言 〜 宮里藍
 2005.11.25 ■あと一ヶ月でクリスマス
 2005.10.27 ◇32.メルマガバックナンバー追加公開vol.41まで
 2005.10.22 ◇31.メルマガバックナンバー追加公開vol.37まで
 2005.10.21 ◇30.メルマガバックナンバー追加公開vol.34まで
 2005.10.08 ◇29.メルマガバックナンバー追加公開vol.30まで
 2005.10.13 ◇28.メルマガバックナンバー追加公開vol.20まで
 2005.10.06 ◇27.メルマガバックナンバー追加公開vol.13まで
 2005.10.02 ◇26.メルマガバックナンバー追加公開vol.6
 2005.09.30 ■25.重要なパートナーとしてのツールたち
 2005.09.29 ■24.マーキングする際の注意点その1
 2005.09.28 ◇23.移行作業の終了(追:日付つけかえ)
 2005.09.27 ■22.速読ということ(元:2004.09.09)
 2005.09.26 ■21.マンガのふきだし(セリフ)を読む時は…(元:2004.08.25)
 2005.09.25 ■20.夏までと、夏からと。(元:2005.08.23)
 2005.09.24 ■19-2.八月〜気づきの時を求めて(元:2004.08.05)
 2005.09.23 ■19-1.たとえていえば視力1.5(元:2004.06.08)
 2005.09.22 ■18.<ワードマーキング読解>教材(元:2004.06.05)
 2005.09.21 ■17.言葉で伝えるべきもの 言葉では伝わらないこと(元2004.05.30)
 2005.09.20 ■16.補足:問いと読み(元:2004.05.27)
 2005.09.19 ■15.補足、解くための読み方(元:2004.05.25.Tue)
 2005.09.18 ■14.設問で問われるのは、これだけのこと(元:2004.05.23.Sun)
 2005.09.17 ■13.戯れ言の中に真実がある zaregoto→makoto (2004.05.22)
 2005.09.16 ■12.記憶に残る生徒〜12月のある高三生(元:2004.05.21.Fri)
 2005.09.15 ■11.ワードマーキングについて(元:2004.05.20)
 2005.09.14 ■10.評論を読むと→? 小説を読むと→? (元:2004.05.17)
 2005.09.13 ■09.語彙力の参考書のオススメ(元:2004.05.14.Fri)
 2005.09.12 ■08.評論の正しい読み方のために(元:2004.05.13)
 2005.09.11 ■07.語彙力、文字力(元:2004.05.10.Mon)
 2005.09.10 ■06.模試の点数(元:2004.05.06.)
 2005.09.09 ■05.昨日は憲法記念日…(元:2004.05.04.Tue)
 2005.09.08 ■04.国語は「知恵の輪」(元:2004.05.02.Sun)
 2005.09.07 ■03.センター以外の現代文(元:2004.04.28.Wed)
 2005.09.06 ■02.鉛筆一本がきみの論理脳を鍛える(元:2004.04.13.Tue)
 2005.08.30 ◇01.ワードマーキング読解 旧ブログより移行します
--以上【ブログ:とみながのセンター現代文攻略ゼミ】タイトル一覧-----

なお、小論文で実は重要になる感性・感受性の涵養につながる身近な情報を
掲載したサブ(息抜き用)ブログ【悠々として急げ】 http://kokugo.jugem.cc/ も
お楽しみください。

今後は、ワードマーキング読解の認知度も高まってきたことから、当初、セ
ンター試験・現代文のみに限定していた対象を、他の受験現代文にも、また、
受験小論文にも広げていきます。

さらに、お伝えするスタイルも、ネット上の文字中心にとどまらず、デザイ
ン性ゆたかなビジュアライズしたプレゼンテーションの活用やPodcastingも
準備中ですし、SkypeやiChatを利用したオンラインリモート指導、逆に古典
的な対面式での直接指導にも力を注いでいきます。より分かりやすい教材を
軸に、対象別の習得しやすいコースを用意していきます。

スタイルはバリエーションをもたせても、要は<ワードマーキング読解>を
軸に、論理力・言語力をマスターしていただくためのサポートに力を入れて
いくというスタンスです。

上に掲載しましたブログの記事も、再構成と大幅加筆+図解化で、より分か
りやすい<ワードマーキング>ワールドをお伝えする素材とします。その骨
子についてはこのメールマガジンでもお知らせしていきますので、よろしけ
れば、引き続きこのままご購読ください。

また、本来のサイト【とみながのセンター現代文攻略ゼミ】 http://kokugo.cc/
のコンテンツとしても、<ワードマーキング>に関する充実した内容を掲載
整備していく予定です。どうぞご期待ください。

より軽やかで柔軟な動きを通して、充実した学習とその効果を手にされるこ
とを願っております。ともに力を磨いていきましょう。

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 ★発行   <ワードマーキング読解>現代文・小論文攻略ゼミ
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  サイト    http://kokugo.cc
  ブログ学習用 http://blog.kokugo.cc
  ブログ息抜用 http://kokugo.jugem.cc
  メール    master@kokugo.cc (担当:@とみなが)
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LinkIconメールマガジン購読

vol.52 2007年11月27日号 ■ワードマーキング<速い読み・評論編>流れと確認項目

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2007/11/27号 ≪≪

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このところウェブサイト http://kokugo.cc/ の完全リニューアルに
力を注いでいたため、久しぶりのメールマガジンの発行になります。
ずいぶんお待たせしてしまい申し訳ありませんでした。

寒さもようやく本格化してきた今、時間の重要さが身にしみているこ
とと思います。

ピッチをあげて学習の濃さを上げていく必要はありますが、いたずら
に焦ることなく、やるべき事項を確実にこなしていきましょう。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

11月のブログでは現代文を小休止して、推薦入試中心に小論文の話題
を書き連ねてきました。

今や現代文の第一ゴールであるクリスマスまで一カ月をいよいよきり、
現代文のスピードアップをはかる時です。

ここまで培ってきた正しい読みと正しい解きはそのままに、上乗せす
る形で速い読みと速い解きをマスターしていきましょう。

ということで、今日は@とみながの<ワードマーキング読解>におけ
る[速い読み/評論編]の流れとチェック項目を以下に書きます。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 1.まず文章末尾の「題名」から中心の話題語をとらえる。

 2.段落番号を第一段落から最終段落までつける。

   段落毎の要点/トピックセンテンスをとらえる意識づけ。
   加えて、メインの段落とサブの段落の選り分けを意識。

 3.<ワードマーキング>しながら、一気に"一度"だけ"通読"する。

  「また出た!」語を中心に、言い換えの語、指示語をマークし分
   け、接続語、プラス←→マイナス評価の語など、客観的ワンパ
   ターンマーキングで読み通す。

   途中で留まらない、戻らない、設問に飛ばない、勝手なつまみ
   食いの読み(各段落の頭と最後など)をしない、重要さは自分
   勝手に判断しない。ポイントは、マークすべき語をもれなくマ
   ークして読み進めば眼前に浮かび上がってくる。

   頭(心)の中で「音読しない」 遅さの元凶。これをやってい
   る限り、一定レベル以上には速度が上がらない。速さの妨げと
   なる。

   サブの部分は( )でくくる。サブ要素が始まったら、すぐに
  「どこまでか」を読み取りくくる。( )の前後にポイントあり。
   だから、手は常にマーキングしていることになるし、目は選択
   と集中で、目まぐるしく読み、かつ、跳び、また読むというス
   タイルになる。評論の論理は囲碁の論理。一見跳んでいるよう
   でも見抜く目の力がつけば(正しく読む力がつけば)つながり
   =論理が見えてきているにちがいない。(卑近な例を出せば、
   中間/期末テスト前日の一夜漬け状態での教科書/参考書の読
   み、書店やコンビニでの立ち読み、マンガのセリフの読み、あ
   るいは広げた新聞での見出し読み、など日常おこなっている読
   みに近いものがある。使われている語の抽象度やつながり具合
   のレベルは異なるが。日頃から既にやっている読みということ)

   鉛筆で文字の横をなぞりながら読むなどということをしない。
   これは誤った"疑似"集中読み。なぞる鉛筆の先を動かすスピー
   ドは一定速度ということになりがちで全くスピードが上がらな
   い。一字一字馬鹿丁寧に目や心の声で読み進むのではなく、飛
   び石のように(囲碁の論理で)点在するポイントとなる語が、
   マーキングの助けを得て次々にどんどん目に飛び込んでくる。
   これが(とくに)<ワードマーキング>の効果。

 ○付け分けの判断のみでマーキングを進めた本文で、マークの集中
  している箇所が客観的に重要なメインの部分。(  )でくくら
  れて真っ白な部分は読み流してよいサブの部分。

  そう見ると、段落もメインの段落とサブの段落の見分けがマーキ
  ングによって明らかになる。

 ○メインの段落のマークの集中した箇所が最重要のトピックセンテ
  ンスであり、頻出語を中心にプラス評価されている部分が段落の
  要点となる。重要度の高いいくつかの段落の要点を、重複部分は
  まとまりのあるものに代表させてまとめると全文の要旨になる。

 4.あくまで本文の通読終了時(8分〜10分)につかむ本文の内容は
  七割程度で十分。残りの三割は設問・選択肢で正解を選んでいく
  過程で理解が進む。正解の選択肢が次の設問・選択肢のヒントに
  もなり、最終問題を解き終えて、すべて理解できるものと心得る。
  必要以上に、設問・選択肢にとりかかる前までに、本文の内容を
  深く理解しようとしないこと。ここで時間をロスする受験生は多
  い。

 5.題名→段落番号→マーキング→要点把握→要旨把握(七割程度)。
  この段階までを8分程度で終えて、さぁ、はじめて設問・選択肢
  に進もう。@とみなが流では、事前に設問・選択肢を見る必要は
  ない。事前に見るのは題名のみ。冒頭の設問中に但し書きがある
  場合はそれまで。予断なく、ふだん通りの規準と方法でマーキン
  グを淡々と着々と進めていけばよい。それで本文の下ごしらえが
  済めば、いよいよ頭をフルに使う選択肢の吟味になる。

 ◎本文の読みで時間とエネルギー、集中力を必要以上に使うと、設
  問・選択肢でそれらが不足しがちになる。当然、時間をロスし、
  正解率を下げることにつながる。途中の問題で間違えると、後の
  問題で間違える確率が上がる。なおロスが増すことになる。一見
  小難しそうに見える本文を、いかにロス少なく読み通して下ごし
  らえを済ませ、フレッシュな頭で選択肢に迎えるかが最終的なス
  ピードアップのキモとなる。本番の緊張や焦りやプレッシャー渦
  巻く中でこれを的確に行うには、目と頭の力しか使わないのはも
  ったいなさすぎる。手を使え。マーク付けをせよ。長く線を引い
  たり、なんでも丸で囲むのではもったいない。必要なだけの見抜
  きの判断を足跡として眼前に残して解く手がかりとして有効なも
  のにするためには、客観的な規準で複数のマークを付け分ける
  <ワードマーキング>が強いサポーターとなる。

以上、これまでの<ワードマーキング読解>のポイント復習、評論の
本文の読み〜スピードアップ編を終える。

   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

オンライン上では2004年から始めた現代文<ワードマーキング読解>
講座ですが、お蔭様で検索エンジンのヤフーやグーグルで「現代文」
「センター現代文」「センター現代文 読解(or読み方or解き方)」
「現代文 要約(or小論文)」「小論文 要約(or受験)」などの検索
語で上位に表示(特にヤフーで)されていて、ブログ、メールマガジン、
サイトそれぞれを多くの方にご利用いただいています。ありがとうござ
います。
[@とみながのセンター現代文+受験小論文<ワードマーキング読解>]
    サイト: http://kokugo.cc/
    学習用ブログ:http://blog.kokugo.cc/
    息抜き用ブログ:http://kokugo.jugem.cc/
    メールマガジン:http://blog.mag2.com/m/log/0000127468/

時期に合わせた記事をその折その折に書いてきたブログですが、3年半
で200本ほどになるため、さまざまな時期からアクセスしはじめられる
であろう受験生のみなさんの便を思い、ウェブサイトリニューアルで
バックナンバー(過去記事)をジャンル毎・季節別にまとめなおして
掲載しています。肝心なポイントは教材や個別指導に残しているため
に、かゆいところに手が届くまでにはいたりませんが、かなり踏み込
んだ実戦的内容を書いている稿もあります。読み直して参考にしてい
ただければ幸いです。

■ブログ バックナンバーのアドレス http://kokugo.cc/backnumber/
   □評論 春 http://kokugo.cc/backnumber/hr_001.html
   □評論 夏 http://kokugo.cc/backnumber/hr_002.html
   □評論 秋 http://kokugo.cc/backnumber/hr_003.html
   □評論 冬 http://kokugo.cc/backnumber/hr_004.html

   □小説 春 http://kokugo.cc/backnumber/ss_001.html
   □小説 夏 http://kokugo.cc/backnumber/ss_002.html
   □小説 秋 http://kokugo.cc/backnumber/ss_003.html
   □小説 冬 http://kokugo.cc/backnumber/ss_004.html

   □小論文 春 http://kokugo.cc/backnumber/srb_001.html
   □小論文 夏 http://kokugo.cc/backnumber/srb_002.html
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   □その他情報 http://kokugo.cc/backnumber/jjs_002.html

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過去問の「漢字書き取り」も次号以降のメールマガジンに添えていこう
と思います。文字力チェックにお役立てください。

では、次号まで。風邪をひかないよう体調管理にも気を配って毎日を
過ごしてください。


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vol.53 2007年12月29日号 ■ワードマーキング<速い解き・評論編>ポイント 漢字過去問チェック1990年本試験,追試験

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2007/12/29号 ≪≪

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本番まで三週間になりました。

焦る気分が漂いがちですが、受験生誰しも程度の差こそあれ、(こそ〜已然
形、!)焦りのない人、不足感のない人はいません。モコモコとそんな気分
が湧いてきたりしたら、ふぅーっと意識して吹き飛ばしてください。少しで
も湧いてきそうな気配がしたら、その瞬間に「ない、ない!」と吹き飛ばす
クセをつけましょう。これ、効きます。

これからの時期は、コンディション調整が大事ですね。学力もですが、精神
的・肉体的な調子をキープし、できれば少しばかり上向き加減になるように
意識してみるといいでしょう。

朝型移行、ポジティブ思考/志向、本番解答時間中のイメージトレーニング、
本番当日起床から試験終了時までの行動シミュレーション、本番会場でのコ
ンセントレーション対策。

なぁに、難しいことはありません。普段と極端に異なる状況・環境・心境で
ある本番当日の試験会場が、いかに自分の意識の中で普段の慣れた場である
かのように、想像・想定で慣れておくことです。

身に着けるもの、履くもの、持っていくものも、自分の手慣れたものばかり
にしましょう。よく解けた時の鉛筆は勝負鉛筆に指定して、お守り以上の武
器にしましょう。

もちろん急な冷え込みなどで風邪などひかないようにね。気持ちの張りもあ
れば、そうそう簡単にはひかないですみまし、ひいても軽いでしょうから心
配はしていませんが、念のため。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

[評論/速い解き方編]

前号の[評論/速い読み方編]はよかったですか。

ワードマーキングの手作業がうまくマスターできていれば、いわずもがなで、
確認的な事項ばかりだったかと思いますが、参考になっていれば幸いです。

マーキングの減らし具合・減り具合や、視線移動のダイナミックさと速さは
マスターの度合いによると思いますが、だいたいのところ十分な状態になっ
てきていると安心しています。いいかげんではなく、良い加減の<大ざっぱ>
(実は頭の高速回転と受け止め、視野の拡大と移動のダイナミックさによる
精緻)な読みはこれからもまだまだパワーアップできます。

あとは、この三週間の間に調子を落とさないよう、目慣らし・頭慣らしを過
去問の流し解きでおこないましょう。また、正しさアップには間違い問題再
チェックで視点のズレをつぶしましょう。

さぁ、[評論/速い解き方編]ですが、オーソドックスな解き方の延長で、
選択肢の読み方・見え方が上達してくると、[絞り込み→差異の抽出→部分
相互の比較+本文該当部分との比較]で、ムダのない解き方に磨きがかかり、
ある程度自然に速さが増してきたはずです。

より速くという意味では、[選択肢の構造の把握]とそれに伴う[構造比較
→選択肢のポイント見きわめ→比較衡量]が正統的な方法となります。5択
ではなく2択から始められる第一の速さ。

[選択肢の構造]は、選択肢の頭、文末、途中のつなぎの語の比較で共通す
る大きな骨組みをとらえ、それ以外を部分に分割して検討対象と認識します。

[選択肢の構造]は、本文の各段落の要点の「AはBである」式のとらえ方の
結果としての「A」と「B」の語・語句の把握、ならびにBの評価(プラス・
マイナス)の認識を軸として、「まぎらわしい選択肢の語・語句」と比較し
はかりにかけ(=衡量)判断する基礎になります。

その意味からは、選択肢の頭の部分でAを、末尾の部分でBと評価を、長い選
択肢では、読点の前のB/読点の後のAを、確実に把握し時間のムダなく比較・
判断・検証することがスピードを生みます。

とくに選択肢と本文の比較というよりも(本文該当部分の要点が把握できて
いるからには)絞った挙句の「まぎらわしい選択肢同士の比較」が肝心です。

規準は、一方にあって他方にない語・語句、そのプラス・マイナスの評価、
その強さ・弱さ。それらの本文との合致度。ここが第二の速さのもとです。

目敏く目まぐるしく、二つの選択肢の頭、尾、読点の前/後、それぞれを
横並びに比較します。選択肢一つを頭にいれ、他の一つを頭にいれ、それぞ
れの全体を頭の中で比較するのではありません。悪い大ざっぱです。正しく
は、選択肢のマーキングで眼前に視覚化(=客観視可能化)されている同じ
「部分と部分」を必要部分があるだけ(といっても2〜4箇所)比較します。

頭のAは問題ではありません(含まなければ論外)。日本語の性質からして
尾のBの部分とその評価、あとは付加されたり削られたりした表現の吟味が
重要です。

(長い選択肢は、構造の比較をすると、前半と後半の二つの文の合体型に
なっている場合もあります。後半の比較を先に、前半を後にしながら、そ
れぞれの部分を見きわめます)

迷う部分は必ず出てきますから、本文傍線含む<同一文>に戻ります。同一
文頭の指示語や接続語はもちろん第一のヒントでしたね。同一文中の頻出語
などのマーキングされた語の方向性と強弱の程度を第二のヒントとして確実
につかみ直しましょう。

「傍線部説明問題」は内容であれ理由であれ、ひねって具体例や比喩などの
サブ要素を問う(=それらと密接につながるメイン部分の把握度合いを問う)
であっても、必ず傍線中に説明対象語があります。「説明=分かりやすく言
い換え」なければ理解しづらい部分ですね。これは「頻出語」や「指示語」
の指す内容と同方向・同強度(=ベクトルが同じ)として表現された選択肢
の方が正解となるのでしたから、この<同じ>という判断を、過ぎず、不足
せず、それず、という観点も合わせて的確に行なうことが肝心です。

結果として、正解の選択肢は「必要な中心語/頻出語を含み、それが本文と
同方向/同強度で表現されているもの」です。過ぎてもダメ、不足でもダメ、
それてもダメなのは言うまでもありませんね。

一般的に方法論として上のように書くとややこしくなってしまいますが、こ
こまでのワードマーキングの実践が進んだ皆さんならば理解実感できますね。

さっさと絞る、絞った肢同士は厳密に吟味する、その箇所と判断規準を研ぎ
すます。部分と部分、方向性と強弱の差異を見切って本文との比較。

目まぐるしく目の動きは手抜きをすることなく実践し、高速回転過ぎて(あ
たかも高速走行の車のタイヤがそうであるように)あたかもまともに回転せ
ずに、いきなり”勘”か”ひらめき”で答が出てくるかのような状況になる
レベルまでいくことも夢ではありません。(そこまでいくと、答を出した後
から根拠の確認をしていくことになったりします)

     よくいわれる”テクニック”的なものは補足的に援用してもよい
     ですが、主たる解き方とする必要はありませんし、するべきでも
     ありません。ここでは述べません。文章の書き方の逆用が読み方
     であるように、選択肢の作り方の逆用が解き方であることは間違
     いありません。

本文の正しい読み方→見え方が、正しい解き方につながり、正しい解き方が
さらに正しい見え方のレベルを高め、その目と頭の動きが、選択肢の見え方、
本文傍線同一文の扱い方のレベルを高め、それらの連携が正しい解きを上達
させ、速さを生み出します。ムダのない読み解きが求められる高い言語力そ
のもののレベルを示します。ムダな動き、ムダな迷いは遅さの元凶。逆が
速さの基ということです。

判断箇所の見きわめ、部分と部分の比較、方向性と強弱という判断規準の
習得、これらで本番試験での満点を目指してください。三週間あれば、さら
に磨きはかかります。

信じています。よい知らせを待っていますから。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

さて付録コーナーです。以前に書いたように過去問の漢字書き取りを今回
から連載します。三日に二本ほどのペースで本番まで発行していきます。
過去問から複数回出題されているものもありますし、なにより頭をほぐす
のにも役立つと考えます。本文もそれぞれ抜き書きしています。ではどうぞ。


1990年 本試験

つまり、日本の建築には強い壁が少ない。ふすまや障子がその(ア)コウレイ
であり、部屋の境界は(イ)カヘン的である。

日本の住居は、障子をはずす、ふすまをはずすといったソウ(ウ)テイを入
れれば、壁とは異なったあいまいな領域規定の要素を導入しないかぎり、
通常の分析はまず不可能である。そうした仕切り方からくる分析は、日本
の伝統的な住居には適していない。こうした確かな境界としての壁をたよ
りにした空間把握、<容器としての性格>に拠った空間把握が主調となって
いないからである。

こうした日本の空間にみられる特性は、従来、気候条件や生産方式によっ
て説明されてきたが、それももちろんダ(エ)トウな説明である。

霞や花は、もともと境界が定かでなく、不定形である。不定形なものの相
互の融合、(オ)ハンゼンとしない色彩相互の浸透、不安定な音相互の重ね
合わせ、これらは、日本中世の絵画や書や音楽の手法というより基本的な
特性にみられるばかりでなく、日常の情景あるいは風景にあって価値づけ
られていたのではないだろうか。

問1 
   (ア) コウレイ 1 公
2 行
3 恒
4 交
5 好
   (イ) カヘン  1 加
2 可
3 仮
4 化
5 価
   (ウ) ソウテイ 1 呈
2 定
3 提
4 訂
5 底
   (エ) ダトウ  1 倒
2 投
3 当
4 党
5 踏
   (オ) ハンゼン 1 判
2 版
3 伴
4 煩
5 般

1990年 追試験

うまい物を食う楽しさがある。好きな人と共にいる楽しさがある、ひとり
でぼんやり時を過ごせる(a)という楽しさもある、そしていつ一ぺん篇の
(b)詩を読む楽しさがある。それらを私たちは(ア)キンシツに楽しんでい
るのだろうか。

アメリカ人とつきあうようになったころ、エンジョイ(楽しむ)という言葉
に、彼らが私たち日本人よりも大切な意味を与えているらしいと知って、
少々キ(イ)イな感じがしたおぼえがある。

そのエンジョイという言葉は、たとえば一篇の詩の読後感にも、(ウ)シン
ソツなほめ言葉として使われる。パーティも楽しむものなら、詩も楽しむ
ものだというその考えかたに、何かしら少々大ざっぱなものを感じたと同
時に、彼らが私たち以上に楽しむことを大事にしているのを、うらやまし
くも、またいじらしくも思った。

そうしてまた、宮沢賢治の<世界がぜんたい幸福にならないうちは個人の
幸福はあり得ない>という言葉に(エ)シュウヤクされているような、理想
主義的な考えかたが、自分だけの楽しみにあ或るやましさを与えていたと
いうこともあったかもしれないし、何よりも戦中戦後の生活の困難が、楽
しむということを一種のタブーにしていたと思う。

今の日本に生きる私たちは楽しむことに事欠かないように見える。楽しむ
ことはおおっぴらにショウ(オ)レイされ、楽しむための技術はさまざまに
工夫され、それは人生の唯一の目的であるかのようにも装われている。

問1 
   (ア) キンシツ 1 禁
2 均
3 緊
4 近
5 筋
   (イ) キイ   1 易
2 囲
3 移
4 為
5 異
   (ウ) シンソツ 1 新
2 信
3 心
4 真
5 進
   (エ) シュウヤク1 集
2 拾
3 収
4 修
5 周
   (オ) ショウレイ1 例
2 励
3 礼
4 冷
5 令

正解は末尾に掲載です。

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正解 1990年本試験
   (ア) コウレイ 5 好  好例
   (イ) カヘン  2 可  可変
   (ウ) ソウテイ 2 定  想定 おっと、今日の解説文に既出です。
   (エ) ダトウ  3 当  妥当 ◎
   (オ) ハンゼン 1 判  判然 はっきりとよく分かること

正解 1990年追試験
   (ア) キンシツ 2 均  均質
   (イ) キイ   5 異  奇異 ◎
   (ウ) シンソツ 4 真  真率 正直で飾り気のないこと
   (エ) シュウヤク1 集  集約
   (オ) ショウレイ2 励  奨励

では、次号でまたお会いしましょう。

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vol.54 2007年12月31日号 ■ワードマーキング<評論・読解のコツ> 漢字過去問チェック1991年本試験,追試験

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   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2007/12/31号 ≪≪

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大晦日です。

切れ目なく連続する時の流れに、一つの節目を見るというのは人の智慧だ、
と実感します。

メリハリは、人生にも読解にも大切なんですよね。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

[評論/読解のコツ編]

段落ごとの「また出た! 語」(=頻出語)は文句無く重要です。
読み手であるあなたが重要と思ったかどうかは問題ではなく、筆者が何度
も使っている語かどうかがポイントでした。だからこその客観的読解。

さぁ、「また出た!」という気づきについてコツを披露しておきます。

a)重要かどうか考えるな
    主観による判断は、客観的読解の妨げとなる。素直な目で「また
    出た!」と思えば、迷わず文句無くマーク!

b)さがすな
    ある語にこだわると、他の頻出語を読み落としてしまう。本文中
    には複数の頻出語が顏を出す。それらがからみあって論理という
    筋・道をあやなす。だから読み方としては、視野を幅広くもって
    数行を眺め、「また出た?!」とちらっとでも目にとまった語があ
    ればすかさずマーク。

c)見た目で区別つくようにマークせよ
    一つの語は何度出ても同じマーク。別の頻出語はずっと別のマー
    ク。緊張状態、プレッシャー満タンの本番だから、極端にいえば
    頭を無理に使わなくても見た目で一目瞭然区別がつくように、頭
    を使うべき時に解くことに力を集中できるように、読解のための
    下処理マークを徹底すること。

d)一語にとらわれるな
    「また出た語」は全部・全種類マーク! ただし、マークの抜け
    があっても大丈夫。論理的文章(=筋道だった文章=首尾一貫、
    密接なつながりで出来た文章)では、重要であれば必ず「また出」
    てくる。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

さて付録コーナー:過去問の漢字書き取り第2回です。本号では1991年で
いきましょう。


1991年 本試験

里程(ア)ヒョウ

詩歌の神の助けを借りずに、この内面の旅に旅立つことは、ほとんど
ム(イ)ボウにひとしい。

だが、思い出が、つねに内面の旅をうながすほど強烈というわけではない
し、それに、旅という活動的な振る舞いそのものと、刻々に変化する状況
が夢想をヨク(ウ)シし、あるいは夢想のいとまを人から奪ってしまうもの
として働くことは、旅でじっさいにしばしば経験される。

しかもデカルトは、旅の効用を説きながらも、旅人として長く異郷に暮ら
すという境涯の孕んでいる危険な罠から、(エ)ユダンのない目を離さない。

この哲学者は、旅宿の暮らしにも、異邦人の立場——しかも二重異邦人の
立場——にも、さながらメイ(オ)キュウの支配者のように格別よく事情に
通じていた。

問1 
 (ア) 里程ヒョウ   1 漂 2 表
3 標
4 評
5 票

 (イ) ムボウ     1 謀 2 忘
3 妨
4 某
5 剖

 (ウ) ヨクシ     1 至 2 止
3 示
4 使
5 始

 (エ) ユダン     1 輸 2 愉
3 諭
4 油
5 由

 (オ) メイキュウ   1 急 2 宮
3 究
4 球
5 及

1991年 追試験

たとえば一個の具体的なレモンは、その質量・容積・位置・運動等に
(ア)カンゲンされることによって、(その他の性質、たとえば色や味や産地
や値段を捨象されることによって)、力学の対象となり、またその効用や生
産費や小売価格などにカンゲンされることによって、(その他の性質、たと
えば位置や運動量などを捨象されることによって)、経済学の対象となる。

しかしそういう実用的な知識を必要としない子供は(家計をあずかっている
のは主婦で、子供ではない)、母親が台所においたレモンをみて、その
コウ(イ)タクに惹かれ、手にとってみてその冷たい肌触りに、ながく忘れ
ることのない感覚的なよろこびを感じるかもしれない。

しかしその理由は、子供の心が純真無垢だからではない(純真ソ(ウ)ボクな
農夫が都会人の空想であるように、純真無垢な子供は成人の空想にすぎな
いだろう)。

しかしすべての科学は、個別的な経験を、その科学の対象とする
(エ)リョウイキの全体と関連させて意味づける。

文学的経験は、単に具体的な、一回かぎりの経験なのではなく、それを通
してトウ(オ)ジシャの人生の全体、つまりその人の世界の全体に対する態
度が現れざるをえないような経験である。

問1 
 (ア) カンゲン    1 甘
2 換
3 環
4 還
5 鑑

 (イ) コウタク    1 択
2 沢
3 拓
4 宅
5 託

 (ウ) ソボク     1 木
2 牧
3 朴
4 僕
5 墨

 (エ) リョウイキ   1 霊
2 僚
3 陵
4 量
5 領

 (オ) トウジシャ   1 事
2 自
3 示
4 治
5 時

正解は末尾に掲載です。

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正解 1991年本試験
   (ア) 里程ヒョウ 3 里程標 道のりを示すしるし
   (イ) ムボウ
1 無謀  ◎
   (ウ) ヨクシ   2 抑止
   (エ) ユダン   4 油断
   (オ) メイキュウ 2 迷宮

正解 1991年追試験
   (ア) カンゲン  4 還元  ◎
   (イ) コウタク  2 光沢    
   (ウ) ソボク   3 素朴 (同じ漢字の語に 朴訥ボクトツ がある)     
   (エ) リョウイキ 5 領域    
   (オ) トウジシャ 1 当事者   

では、次号でまたお会いしましょう。

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vol.55 2008年1月3日号 ■ワードマーキング<評論・正解の選択肢の性質> 漢字過去問チェック1992年本試験,追試験

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   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/03号 ≪≪

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ブログでお伝えした「富士山ライブビュー」のサイトで見る富士の姿は
いかがでしたか。

三が日を終えると、街も通常モードに近くなってきます。あなたもます
ます臨戦態勢が高まっていると思います。やはりブログでお伝えしなお
した「ツボ刺激」なども利用して、緊張と弛緩(しかん)、メリハリつ
けた時間を過ごして徐々に集中力を高めていってください。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

[評論/正解の選択肢の性質]

■評論の読解ルールの一部を再確認しておきます。

「AはBである」「AはBであるべきだ」〜「A」と「B」が評論のイイタイ
コトの中心となる。

読み取るべきはAとBの語。本文は、接続語で重要な段落・部分かそうで
ないかの見分けをつけつつ、重要な段落・部分に書かれている頻出語
(「また出た」語、言い換えを含む)と指示語(頻出語の変形、くり
かえしの一つの形)の指す中で強いプラス評価してある語をつかむ。

解く上で必要なのは「どこ」(どの段落のどの部分)に「何」が書いて
あるか(そして何が書いていないか)。試験時間中は内容的な深入りは
無用。本文の中心語(頻出語の中でとくに筆者が強いプラス評価する語)
が「どこ」に書いてあるかが肝心。各設問・選択肢は、これを表から裏
から確認する形で作られているだけ。

問一の漢字はサブ部分に含まれる場合は読解のヒントの場合あり。
問二から問五は、傍線部を含む意味段落の要点の確認問題と心得る。
問六は全文の要旨確認か、全文の内容適否(合致・不合致)問題。問五
までの正解の選択肢もヒントにして解くこと。とくに時間面で必要。

※サブ要素(具体例、比喩、引用、理由)について問われた場合は、
 サブ要素そのものを文脈上追ってはいけない。そのサブ要素で裏付け
 されているメイン要素(A、B)の文脈(プラス・マイナス、強・弱)
 に戻って解く。もちろん、あるべき表現の<不足>、いらぬ表現の
 <付け足し>、本来の表現からの<ズレ>は誤答。

----------------------------------------
■正解の選択肢の性質
  ◎本文の中心語(頻出語の中で筆者が強いプラス評価する語)を、
  ○他の選択肢<より多く>含み、かつ、
  ○(本文と同方向・同レベルという意味で)<正しく>使っている
----------------------------------------

本文の表現(AとB)と同じベクトル(プラス・マイナス、強・弱)を
もつ選択肢ということができます。

どうぞご参考に。


   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

さて付録コーナー:過去問の漢字書き取り第3回です。本号では1992年で
いきましょう。


1992年 本試験

そして、実を言えば、この不可逆性に(ア)トウメンして初めて、われわ
れは時間の存在を痛切に意識し、そして時には、時間の問題を人間論の
最も重要な一章につけ加えることにもなるのである。というのも、一切
が同時的に存在する無限な空間にあっては、その部分が相互に交換可能
であるのに対比すると、時間の存在理由はおそらくその不可逆性という
点にこそあることになろうし、一方、人生の重大事も多くは
〈取り(イ)カエしのつかないことがら〉に成り立つのであり、したがっ
てそれらは同時に時間的な問題でもあるからである。

したがってまた、時間は、さまざまな事物の運動やセイ(ウ)セイ・消滅
など、一般に変化と呼ばれるものの原理でなければならない。もちろん、
時間があるから変化があるのか、それとも変化があるから時間があるの
かと尋ねられたとき、誰もが(エ)ソクトウを用意しているわけではない
であろう。

しかし、われわれは時間を(オ)カイさずに変化を考えることができない
ということも、事実である。

問1
 (ア) トウメン    1 到
2 当
3 答
4 統
5 等

 (イ) 取りカエし   1 交
2 換
3 替
4 帰
5 返

 (ウ) セイセイ    1 勢
2 精
3 成
4 製
5 生

 (エ) ソクトウ    1 即
2 促
3 速
4 則
5 測

 (オ) カイさず    1 解
2 改
3 介
4 会
5 回 



1992年 追試験

 僕は軽薄な明快より、充実した混乱の方が好きだ。
 批評の対象の中にみとめえた意味というようなものも、大体書く文章
の中に、それが適切に(ア)フチされるかどうかで、(注)暢達に、
(イ)イロウなく展開されるかいなかが決せられるものだが、そういうこ
とがうまく行くかどうか、また、一つの観念と次に来る観念との関係が、
僕の作為のくさみをとどめずに、Aそれ自身の自己表象力によって成り
立ったものであるかのように表現されるかどうか、長い文章を書くとき
の僕の注意はおもにそういう問題にそそがれる。

芸術制作というものは、人間のあらゆる行為のうちで、もっとも自然の
産出現象に近いものである以上、芸術作品の持つ脈絡は、それ自身自然
な形態をとっている、ということは容易にスイ(ウ)テイされる。僕はそ
れを抽象言語で再現しようと思うのだ。

長い文章を書く場合は、僕はそれを、対象の中から洗い出したものの緊
密さによって(エ)サけようとする。自分のことは忘れていて、対象の中
から取り出した観念を、生き物を世話するように世話しながら、充実を
持ち来そうとする。

「空白の悩み」から発想、表現、そしてその効果にまでわたる文学制作
の全機構の把握とはどういうものかを、内的にしかもキ(オ)ハンの形で、
思い知らせるのもそれだ。


問1 
(ア) フチ       1 布
2 付
3 扶
4 普
5 浮

(イ) イロウ      1 異
2 慰
3 違
4 遺
5 位

(ウ) スイテイ     1 提
2 底
3 定
4 程
5 体

(エ) サけようとする  1 割
2 排
3 裂
4 退
5 避

(オ) キハン      1 反
2 範
3 版
4 般
5 判

正解は末尾に掲載です。

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正解 1992年本試験
   (ア) 2 当面
   (イ) 5 取り返す ◎「かえる・かえす」の同訓異義語に注意
   (ウ) 3 生成
   (エ) 1 即答
   (オ) 3 介さず  ◎「媒介」「仲介」「介入」なども

正解 1992年追試験
   (ア) 1 布置
   (イ) 4 遺漏 「遺漏なく〜」の形で用いる   
   (ウ) 3 推定   ◎「推測」「推敲」も    
   (エ) 5 避け   
   (オ) 2 規範  

では、次号でまたお会いしましょう。

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vol.56 2008年1月8日号 ■ワードマーキング<読みは目だけでは足りない。考えは頭だけでは足りない>(ブログつづき)

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/08号 ≪≪

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学習用ブログ1月8日号として「受験現代文:読みは目だけでは足りない。
受験小論文:考えは頭だけでは足りない」と書き、このメールマガジンに
バトンをわたしました。以下、頭の整理として書き足します。

    □    □    □    □    □

正月、「プロフェッショナル〜仕事の流儀」の<イチロー・スペシ
ャル>を見た。

わが意を得たり。

精神が身体をコントロールするだけではなく、身体が精神をコント
ロールする次元がある。シンプルにつきつめた動作の積み重ねが、
精神の動的なバランスをよりよい状態に保つ、導く。@とみなが流
では、身体が精神をドライブする、とでもいうか。

読みは目だけでは足りない。目を通って頭を働かせる読解の作業に
とって、よりよく目を働かせるためには目の力だけに頼ってはもっ
たいない。

先導役は手。サポーターは鉛筆。だから<ワードマーキング>。
鉛筆一本のマーキングという身体動作は、精神を、そして頭をドラ
イブする。
時速100キロで駆け抜ける出たとこ勝負の乱暴な走りもたしかに走
りだが、300キロで安定し安全もキープしつつスピード感もまわり
の景色も躍動するステアリングの感覚もすべてを楽しむようなドラ
イブはえもいわれぬ喜びの感情をもたらしてくれる。

単なるムーブではなく、ドライブ。さまよってたまたまたどり着く
というよりは、自らの能力と判断でゴールまでのプロセスも充実さ
せつつコントロールして目的としてのゴールインも確実に果たす。

自分で勝手に大事だと思うところにマークをつけるのではなく、文
章の本来の性質(内容と構造)から導き出されるマーキングポイント
にマークをしていく。

大事そうと思い込んだ、あるいは"大事っぽい"とちょっと感じた部
分になんとなく(長々と)マークをつけるのではなく、つけるべき
規準にそって[単語]単位でマークを付け分けていく。

マークする行為が目を研ぎ澄ますと同時に、読みながら分からなく
てはいけないと思い込みがちな頭を解放してくれ、安心して視野を
広げ、信頼して先の文脈に進むことを後押ししてくれる。

文章の本質に基づく決まり切った性質の客観的マーキングポイント
は、トレーニングを重ねてより研ぎ澄まされた目を通して、本来の
読解の頭(文脈上の単語→文→段落に対する判断力)を磨いてくれ
る。

評論でいえば、段落ごとの要点、全文の要旨の把握力。
小説でいえば、粗筋、場面ごとの心情(気持ちの変化)の把握力、
全体を通して表現されている性格の把握力。

テストでは、それらの力のレベル判定として、いくつかのポイント
を突く設問・選択肢が用意されている(だけ)。

個別の表現も最終的には重要だが、いったん大きくかまえて、何を
問うている設問か、という視点を取り戻すことでずいぶん正解をと
らえやすくなる。

評論でいえば、問二から問五までが段落の要点把握の確認問題。そ
のバリエーションとして、メインの要点に直結する傍線部を、指示
語を含めた頻出語の説明(=分かりやすく言い換えること)問題と
する。あるいは、ひねってサブ要素を問う形にアレンジすることも
ある。(サブはメインの引き立て役、と理解していれば)常にメイ
ン要素の説明問題ととらえることができる。前の設問の正解が後の
設問のヒントとなり正解を積み上げていく。

問六は、全文の要旨確認問題か、その変形としての全文各所の内容
合致(不合致)確認問題。問五までの正解の積み重ねを手がかりと
することで問六を正解できる、しかも速く。最終的には、時間制限
との戦い。そのためには、これらの視点が、対象外の選択肢を見る
ロスを避けさせ、ムダな迷いを少なくし、絞って吟味すべき選択肢
同士の微細な差に対して最大限のエネルギーと濃密な判定時間、そ
して必要な集中力を確保してくれる。

満点(あるいはそれに近い高得点)を獲得するには、読みから解き
へのスムーズな連携(これが"ぶち切れ"ている受験生が多い)と、
メリハリのついた判断(傍線部を含む同一文→意味段落〜その要点
と、絞りをかけた選択肢の表現の近似度)が重要。これがあいまっ
て、正しさと速さを両立させた読解が成立する。すべてに全力疾走
ではコース半ば(あるいは前半)で討ち死にしてしまう。時間とエ
ネルギーと集中力の配分も含めて、マーキングというトレーニング
された身体動作が、すぐれたプロセスを含めて実りあるゴールに導
いてくれる。プレッシャーもアガリ症も雲散霧消させ、自分の読解
能力を全開させてくれるのもマーキングという身体動作。決まりき
った習慣的な動作が、いざという異質な空間・時間の中での、平常
心+平常判断をキープしてくれる。実にありがたく感じられる。

小説は、場面ごとの心情(気持ちの変化)が重要。本文は思い入れ
や思い込み、自分への置き換えをゼロにして、試験の場では機械的
マーキングに徹して本文を心情表現(直接表現はもちろんのこと、
よりポイントとなる間接表現や情景描写)をカタログ化すること。
本文前の大きな設問文中の、そこまでの粗筋や人物設定・関係は当
然読み落とさず参考にする。

後、各選択肢を心情表現のリスト化するマーキングを施す。選択肢
では、本文と違って、心情表現が説明的な語で表される。単語単位
でマーキングすることによって選択肢の軸を明確にし、あわせて他
の選択肢との差異を明確にでき、判定がしやすくなる。

心情の明・暗と強・弱の判定規準に照らして、本文傍線部→同一場
面中の心情と照合する。場面の変化は心情の変化と心得て、場面が
変わったのに前の場面の心情を引きずってしまって選択肢の取り捨
てを間違わう受験生が意外なほど多いので注意。

性格や人物像を問う設問は、それらが心情とは違って一朝一夕に変
わるものではないことを念頭に、そこまでの心情問題の正解の集積
として解けばよい。
    ※このあたりも含めて細かくは1月6日付けの学習用ブログ
     に貼ったバックナンバーを参照済みかと思う。

以上、受験現代文<ワードマーキング読解>の頭の整理としてメモ
してお送りします。タイトル後半の小論文に関しては、別の号とし
て発行します。

ではまた。

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 ★発行   <ワードマーキング読解>現代文・小論文攻略ゼミ
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vol.57 2008年1月10日号 ■ワードマーキング<間合いを大切に> 漢字過去問チェック1993年本試験,追試験

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/10号 ≪≪

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集中しすぎず、「間合い」を大切にしましょう。

視野が狭くなりすぎないように心がけ、少しの身体と気分の間合いが、
働きやすい手と眼、回りやすい頭の状態をおぜん立てしてくれます。

この間、紹介しなおしたツボ刺激と呼吸法、そして勝負鉛筆がきっち
りとサポートしてくれるはず。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

さて付録コーナー:過去問の漢字書き取り第4回です。本号では1993
年でいきましょう。漢字を選択する根拠として抜粋した本文は、軽く
(ワードからワードへのつながり=点から点への線の)「目慣らし」
としても使えますね。


1993年 本試験

 「あいまいだからよい」という(ア)サイたるものは、他ならぬ言語である。
言語は人間にとって、もっとも普遍的な(注)契機であって、言語の使用は
生きた人間の日々の証である。言語が「あいまいだからよい」のであれば、
人間の日常性はあいまいさによって支えられているわけである。

 人間の自然言語を語るとき、言語をその使用と切り離して考えることは
ほとんど意味がないし、言語のコン(イ)ゲン的性格を見失う結果になりか
ねない。言語の二つの使用の場、それは思考とコミュニケーションである。
言葉のもつ<曖昧性>という性格は、思考とコミュニケーションの場ではま
さに本質的に現象するといえる。

 意識化された思考は言語の形態をとり、言語なくして、思考なしともい
える。思考の系列というものがあるとすれば、それは同時に言葉の系列で
ある。思考で用いられる言葉があいまいであるのは、なによりも、思考が
実時間の動的プロセスだからである。思考の場においては言葉による現実
世界や意識世界の分節化が行われる。思考の流れは言葉によって切りとら
れた世界の断片が時系列的に連なっていくものである。このとき、分節化
された世界のひとつひとつの断片は、確定的定義がなされぬまま、あいま
いな周辺を引きずって、次々と接続されていく。意味内容は確定されるこ
とはなく、というより、不確定のまま切り上げられるからこそ、思考は前
進できるのである。思考はなによりも、有限の時間で区切りをつけること
が(ウ)ヨウセイされ、Dこのことが変化する現実世界の中で人間が生き残
る術なのである。

 思考におけるこのような状況はコミュニケーションの場では、さらに厳
しいものとなる。限られた時間で、言葉をやりとりし、互いに理解しあう
ことを目指すとき、言葉の定義を互いに確定している暇はない。意味が二
値論理的に限定された言葉を使ったとしたら、完全に同じものが自分の内
にないがために相手の言葉を理解できないということが始終起こり、コミ
ュニケーションが成立しなくなるであろう。また、よりテキ(エ)セツな言
葉を探している暇もない。だから、コミュニケーションにおいて言語は自
分の言葉と相手の言葉が、それぞれ広がりをもち、すくなくともその周辺
部分において、獏とした共通の領域が見出される可能性が大きいものであ
ることが必要とされるのである。相互理解において、共通領域の存在は決
定的な契機である、これは相手の体験と自分の追体験が重なり合うことが
できるということを意味している。共通部分はなくとも、相手の言葉と自
分の言葉の距離がわかれば理解しあえるというのは誤解である。相手の言
葉を理解せずして、どうして、(オ)ヒガの距離を測れよう。
 こうして、思考とコミュニケーションにあっては、言語はその<曖昧性>
ゆえに使用に堪え、このことは言語の存立基盤に<曖昧性>が深くかかわっ
ていることを指し示している。すなわち、「言語はあいまいだからよい」
のである。
(菅野道夫「ファジィ理論の目指すもの」による)

問1
 (ア) サイたる    1 才
2 再
3 際
4 最
5 宰 

 (イ) コンゲン    1 現
2 玄
3 言
4 限
5 源 

 (ウ) ヨウセイ    1 要
2 容
3 養
4 用
5 擁

 (エ) テキセツ    1 接
2 切
3 設
4 節
5 摂

 (オ) ヒガ      1 比
2 否
3 非
4 彼
5 秘



1993年 追試験

 ところが、言葉が<価値>の基盤であると言われても、必ずしもピンとこ
ない人のほうが多いのではあるまいか。「モチ」という言葉は何の腹の足
しにもならないからである。しかし、<価値>とは人間の(ア)コウオの対象
となる性質のことである限り、生理的欲求に直接かかわる次元にとどまら
ないことは言うまでもないだろう。「その本は読む価値がある」とか「こ
の仕事は一生続ける価値がない」などという意味での<価値>は、そのよう
に思考させ判断させる言葉と無関係ではあり得ない。
 そればかりか、個人的(イ)セイコウや好みの域を超えて、大多数の人び
とが「よい」ものと承認すべき<真・善・美>のもととなる価値観は、各時
代・各地域によって異なる言語共同体の産物にほかならない。

 ところで、「価値は関係である」と言うだけでは、貨幣と言葉の奇妙な
性格を完全に言いあてていることにはならない。私たちは、<関係>という
と、ともすれば実体論的な関係をソウ(ウ)キしがちである。たとえば「職
場では何よりも人間関係を大切にしなさい」とか「最近の学校では師弟関
係が崩れてしまった」という場合には、そうした関係が成立する以前から
人間が存在し、教師と生徒が存在することを疑っていない。つまり、あら
かじめ在る《もの》と《もの》が、いかなる関係をとり結ぶかという形成
的関係を問題にしているに過ぎない。
 これに対して、貨幣と言葉に共通して見出される本質としての関係とは、
「<物>を生み出す関係」、つまりは存立的関係のことである。たとえば<自
我と他者の関係>などがその典型と言えるであろう。あらかじめカッ(エ)コ
たるアイデンティティをもった自我と他者が実体的に存在しているのでは
ない。両者は関係によってはじめて生ずるのである。まず在るものは関係
であって、それから「あなたにとっての私、私にとってのあなた」という
ぐあいに、ゴ(オ)カン的・相互依存的にしか決まらないのが自・他という
存在であろう。大乗仏教でいう<縁起>とか<(注)依他起性>が指す事態であ
る。
 これはまた、貨幣も言葉も、あらかじめ存在する<物>の記号とか代用品
ではない、という認識でもある。

(丸山圭三郎『言葉と無意識』による)


問1
 (ア) コウオ     1 考
2 好
3 交
4 向
5 肯

 (イ) セイコウ    1 成
2 性
3 正
4 精
5 盛 

 (ウ) ソウキ     1 気
2 記
3 企
4 期
5 起

 (エ) カッコ     1 弧
2 孤
3 己
4 固
5 個

 (オ) ゴカン     1 換
2 間
3 感
4 完
5 観


正解は末尾に掲載です。


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正解 1993年本試験
   (ア) 4 最たる    最も進んでいる〜
   (イ) 5 根源   ◎
   (ウ) 1 要請
   (エ) 2 適切   ◎
   (オ) 4 彼我   ○ 自分と相手

正解 1993年追試験
   (ア) 2 好悪   ◎ 好き嫌い          →悪寒おかん
   (イ) 2 性向   ○ 本来備わっている性質の傾向 ※生硬せいこう
   (ウ) 5 想起     思い起こす
   (エ) 4 確固     しっかりとしていてゆるぎない様子
   (オ) 1 互換   ◎ 価値や機能が相互に取り換え可能であること
                     →換気 ※喚起 寒気 歓喜 

では、次号でまたお会いしましょう。

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vol.58 2007年1月11日号 ■ワードマーキング<鏡の中の自分〜自信> 漢字過去問チェック1994年本試験,追試験

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   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/11号 ≪≪

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毎朝、顏を洗う時に、鏡の中の自分を力づけよう。「だいじょぶ、やれる!」

毎晩、風呂上がりに、鏡の中の自分をねぎらおう。「今日もよくやった!」

自信は後から湧いてくるものではない。先に持つものだ。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

さて、過去問の漢字書き取り第5回です。本号では1994年でいきましょう。


1994年 本試験

五輪真弓の初期に「少女」という(ア)ケッ作がある

「あこがれ」が、いかにも陽水的な響きを(イ)コク印されたものである

目くるめく色(ウ)サイの群れ

<世界を知りたい>という(エ)カツ望に対する貴(オ)チョウな解答である

問1
(ア) ケッ作
1 人はケッ癖なことが大切だ。
 2 ケッ統書付きの柴犬をもらった。
3 彼はケッ出した人物だ。
 4 裁判はケッ審を迎える。
5 その会社のケッ損は大きい。

(イ) コク印
1 あの寺の山門はコク宝だ。
 2 選挙のコク示があった。
3 あそこは社員をコク使する。
 4 ロダンの彫コクはすばらしい。
5 困難をコク服した喜びがある。

(ウ) 色サイ
1 欲望にはサイ限がない。
 2 盆サイの松の手入れをする。
3 温室には十分なサイ光が必要だ。4 サイ氷船が南極へ出発する。
5 百周年記念の催しは多サイだ。 

(エ) カツ望
1 環境問題の討論を総カツする。 2 財源の枯カツは致命的だ。
3 彼は割り込み客を一カツした。 4 会議は円カツに運営された。
5 彼女の文化カツ動は目覚ましい。

(オ) 貴チョウ
1 父が珍チョウしていた陶器だ。 2 個展の芳名録に記チョウする。
3 魚群はチョウ流に乗ってきた。 4 人跡未踏の山チョウに立った。
5 チョウ停は不成功に終わった。



1994年 追試験

(ア)ニン意にきりわけることを許さない、ひとつながりの(イ)ノウ密な
現在が経過する。

絶(ウ)タイに見わけることができない

(エ)シッ走している人間のひと足ひと足
(エ)シッ走というひと息の行動

人間の選択といういとなみは、ふしぎな逆(オ)セツをはらんでなりたって
いる。

問1
(ア) ニン意
1 あの地方はニン情があつい。
 2 正しい避ニンの知識を学ぶ。
3 彼は社長を解ニンされた。
 4 何事もニン耐が大切だ。
5 知事のニン可が必要だ。

(イ) ノウ密
1 一番機はノウ霧のため欠航した。2 ノウ品は期日内にしてほしい。
3 それは首ノウ会議にまかせる。 4 彼女は有ノウな経営者だ。
5 ノウ業政策はむずかしい。 

(ウ) 絶タイ
1 水泳の前には準備タイ操をせよ。2 映画の優タイ券が手に入った。
3 借金には連タイ保証が必要だ。 4 大学はタイ慢な学生に手を焼いた。
5 意見は激しくタイ立したままだ。

(エ) シッ走
1 モウセンゴケはシッ地帯の植物だ。2 小舟はシッ風にほんろうされた。
3 飛行機はシッ速して落ちた。   4 シッ筆中は面会謝絶だ。
5 月が隠れシッ黒の闇となった。

(オ) 逆セツ
1 昨年のセツ辱を果たす。
  2 あれが火災後の仮セツ校舎だ。
3 競技中に転んで骨セツした。
  4 仮セツは発見の前提である。
5 腕の関セツがはずれた。


正解は末尾に掲載です。


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正解 1994年本試験
(ア) 正解3 傑作 
1 人は潔癖なことが大切だ。◎
 2 血統書付きの柴犬をもらった。
3 彼は傑出した人物だ。◎
 4 裁判は結審を迎える。
    傑物・豪傑
5 その会社の欠損は大きい。

(イ) 正解4 刻印 
1 あの寺の山門は国宝だ。
 2 選挙の告示があった。
3 あそこは社員を酷使する。◎
 4 ロダンの彫刻はすばらしい。
5 困難を克服した喜びがある。◎ 
    超克(チョウコク)※克己(コッキ)

(ウ) 正解5 色彩 
1 欲望には際限がない。◎

      学際的       
2 盆栽の松の手入れをする。◎ 
   栽培/裁判・裁縫・裁ちばさみ・裁断/掲載・連載・積載
   ※栽培の「培」◎ 培養・培う(つちかう)
3 温室には十分な採光が必要だ◎ 4 砕氷船が南極へ出発する。◎
         採用        砕石・破砕・砕く(くだく)
5 百周年記念の催しは多彩だ。

(エ) 正解2 渇望
1 環境問題の討論を総括する。◎ 2 財源の枯渇は致命的だ。◎
   括る(くくる)一括払い         渇水・渇望
3 彼は割り込み客を一喝した。  4 会議は円滑に運営された。◎
                       滑走
5 彼女の文化活動は目覚ましい。

(オ) 正解1 貴重
1 父が珍重していた陶器だ。◎  2 個展の芳名録に記帳する。
     重宝・重用・重任              帳面・几帳
3 魚群は潮流に乗ってきた。   4 人跡未踏の山頂に立った。
5 調停は不成功に終わった。
                 ※他に重要なチョウ:嘲笑
正解 1994年追試験
(ア) 正解3 任意
1 あの地方は人情があつい。
 2 正しい避妊の知識を学ぶ。
3 彼は社長を解任された。
 4 何事も忍耐が大切だ。
5 知事の認可が必要だ。

(イ) 正解1 濃密
1 一番機は濃霧のため欠航した。 2 納品は期日内にしてほしい。
3 それは首脳会議にまかせる◎  4 彼女は有能な経営者だ。◎    
                       能筆家・能弁・能天気
5 農業政策はむずかしい。 

(ウ) 正解5 絶対◎  ←→絶体絶命
1 水泳の前には準備体操をせよ。 2 映画の優待券が手に入った。
3 借金には連帯保証が必要だ。  4 大学は怠慢な学生に手を焼いた◎
                      怠惰・倦怠期
5 意見は激しく対立したままだ。

(エ) 正解2 疾走
1 モウセンゴケは湿地帯の植物だ。2 小舟は疾風にほんろうされた。
3 飛行機は失速して落ちた。   4 執筆中は面会謝絶だ。◎
                   執事(しつ)執念・執着(しゅう)
5 月が隠れ漆黒の闇となった。○
      漆器

(オ) 正解4 逆説◎ 一見矛盾しているような表現で、実は真理といえる説
                  ※例「急がばまわれ」
1 昨年の雪辱を果たす。○
 2 あれが火災後の仮設校舎だ。
3 競技中に転んで骨折した。
 4 仮説は発見の前提である。
5 腕の関節がはずれた。△←→間接的に

では、次号でまたお会いしましょう。

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vol.59 2008年1月14日号 ■ワードマーキング<本番直前期に読むブログ過去記事2本> 漢字過去問チェック1995年本試験,追試験

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   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/14号 ≪≪

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直前期にふさわしいブログのバックナンバーを紹介しておきます。
1月14日付けブログ(の二本の記事のうちの一本)にも書きましたが、

 サイトのバックナンバーのコーナー/評論[冬]
 http://kokugo.cc/backnumber/hr_004.html から
  ◎冬04「いよいよ今週末」(2006.01.05)
  ◎冬17「ペースを乱さず乱されず センター試験本番」(2007.01.19)

ブログを見て参照してくださった方もあるかもしれませんが、
前者をここに再録します。

------------------------------
「いよいよ今週末」
------------------------------
実力発揮の時が目前に迫ってきた。

体調はどう? 風邪は? 疲れのたまり具合・とれ具合は? 
食欲は? 朝型への切替は? 心の落ち着きは?

これからは、コンディションを整えて、本番の朝、ふつう
に家を出発できることを第一目標に過ごそう。

風邪をひいていれば休養と栄養で少しでも軽くなるように。
疲れていれば、入浴やごく短い昼寝で少しでもとるように。
(やれることやったら、最後は気合い。これもホントの話)

会場の様子が分かっていれば、朝、家を出てから会場に着
き、受験が開始されるまでのイメージトレーニングを毎日
しておこう。帰り道、にこやかな笑顔でいるところまで。

朝・晩、声出しをしよう。「僕は・私は、できる・やれる」
と、鏡を前に自分の顔をしっかり見つめ、自分の耳にはっ
きり響きわたるように声出ししておこう。寝る前と起きて
すぐ。「大丈夫、うまくいく」という一言も。自分の意識
に刻みこんでおく。いざという時に助けてくれる。

防寒の準備は大丈夫? 余裕もって会場に着いて待ってお
く間、試験と試験の間、体が冷えてしまわないよう対策を。
寒さで実力が発揮できなかったなんて言わずに済むように。
屋外はもちろん、室内でも足下や椅子から冷えが。温度調
節がしやすいように薄手の服の重ね着、靴下の重ね履き、
使い捨てカイロも多めに。



待ち時間対策も必要かな。

ガムもいい。緊張がほぐれる。チョコやキャラメルなどの
ちょっと甘いものも。飲み物は自動販売機でココアでも。

音楽プレーヤーもいいだろう。途上の乗り物も、待ち時間
の、やたら回りの受験生ができそうに見える空間も、イヤ
ホンをつければ自分だけの空間に。好きな音楽も、落ち着
く音楽、はずみをつけ気合いを高める音楽など、いれてお
けばいい。なければ、ここ数日で用意するさ。(ちなみに
僕のお気に入りは、ジャズピアニスト、キース・ジャレッ
トの「ケルン・コンサート」。前者はパート1、後者がパ
ート2c。だいぶお世話になったものだ。古すぎて参考に
はならないか。よく聴くすきなものが一番いい)



気分はゆっくり日を追うごとに高めていければいうことな
し。

やり残しや苦手分野など、どうしても不安が頭をもたげて
くるだろうけれど、そういう時は使い慣れた単語帳でもよ
し、用語集でもよし、機械的な作業で見慣れたページを眺
め、邪念をクリアに。

落ち着いたら、解き慣れた読解問題を眺めて、解ける!
という感覚(あえて感覚といおう)を、ざっとつかみなお
しておけばよい。

誰しも完璧な準備などできてはいない。欲に限りはないか
ら。どれだけのことにしろ、ここまでやってきたことをそ
のまま認めて自分を誉め、力を余すことなく出そうという
決意を胸に本番当日の朝を迎えよう。

まぶしい朝日に照らされながら、心地よい緊張を保って会
場へ歩みを進める。(交通機関は、土・日ダイヤだよ)
忘れ物なく、若干の時間の余裕をもって到着できれば十分。

さぁ、あとは力を余すところなく出すだけだ。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

さて付録コーナー:過去問の漢字書き取り第5回です。本号では1995
年でいきましょう。


1995年 本試験

私は、時おり、外国に住むということは、草木が移(ア)ショクされる
状態に似ているように思う。つまり有機的な感覚体験が存在全体をゆ
りうごかすということである。新しい土壌に存在のこまかな根の先が、
おののきながら極端に(イ)ビ細な感覚と化して入りこんでゆくのであ
る。その場合、

そのように考えてみると、われわれは単純な言葉の背後にあるはかり
知れない深みをあらためて気づかずにはいられない。言葉は幾(ウ)ソウ
となく積み重なった過去のそれ自体の歴史と、その言語圏の生活体系
の頂点に露呈しているのだということを感ずるのである。

言いかえれば「私」とは遙かな歴史の集積の上に露呈し、個性という
名辞で呼ばれた一つの輪(エ)カクをもつ存在にすぎないということで
ある。

しかし、もしこうした「私」を見出したならば、その「私」とは、た
とえいかに矮小な存在ではあっても、外国のことなった言語圏の歴史
とその生活体系の総体に優に匹(オ)テキしているのであり、拮抗して
いる存在だ、とも言うことができるのである。われわれはこのように
して、


問1

(ア) 移ショク 
  1 友人の言葉にショク発される。
  2 室内の装ショクを一新する。
  3 着ショク加工した食品がある。
  4 定年後もショク託として勤める。
  5 ショク民地が独立国家になる。 

(イ) ビ細
  1 学校の設ビを充実する。
  2 人情の機ビを解する。
  3 刑事が犯人をビ行する。
  4 耳ビ科の医院に行く。
  5 ビ観を損なう建物がある。  

(ウ) 幾ソウ  
  1 車ソウの景色に見とれる。
  2 世代間の考え方に断ソウがある。
  3 浴ソウに付いた汚れを取る。
  4 機械のソウ作は誤ると危ない。
  5 街のソウ音も公害になる。

(エ) 輪カク   
  1 外カク団体に出向する。
  2 カク調の高い詩を読む。
  3 綿密な計カクをたてる。
  4 患者を別室にカク離する。
  5 ときどき錯カクを起こす。

(オ) 匹テキ 
  1 脱税をきびしくテキ発する。
  2 警テキを鳴らして車が走る。
  3 悪い予感がテキ中する。
  4 競争相手にテキ意をいだく。
  5 病院で点テキを受ける。



1995年 追試験

勝利とは、しかし何だろう。それは人間と人間のたたかいや(ア)ショウ
突の終了の告知だ。もう一つの告知「敗北」と背をむけあって、「敗北」
とは全く相反する方向から、たたかい了った人間のもとに一挙に訪れて
くる告知者、それがニケだ。

風をうけてキトン(衣)があらわした女神の胸、腰からは何が見出される
だろう。風に耐えて立つ両脚の(イ)キン張を透かしつつ、皺ぐむキトン
の裾からは何が連想されるだろう。私は、そこにおいて、人間および存
在を単独のものとして見ることはできない。それらの周囲には広大な空
間(ウ)リョウ域が拡がっている。そしてそこを占めているのははてしな
い大気だ。

森林、(エ)キュウ陵、河原の石も、風を呼び風に曝されたことによって、
空間の中の存在に変身してゆくだろう。

では勝利を告知しているのは誰かと考えれば、それは結局のところニケ
という女神に他ならない。Dニケがニケを告知しているのである。神が
人間の前に現身となって(オ)ケン現するとは、こういう神の自己同一性
の行為を意味している。しかしその反面、翻然たる烈風に耐えて屹立す
るサモトラケのニケの姿態は、勝利をみごと手中に収めて全身に興奮を
漲らせている人間の勝利者のそれでもある、という考えは拒みえない。


問1

(ア) ショウ突 
  1 二国間に緩ショウ地帯を設ける。
  2 部下からショウ細な報告を受ける。
  3 火事による類ショウを免れた。
  4 新しい国家の独立をショウ認する。
  5 身元保ショウ人を引き受ける。 

(イ) キン張 
  1 教育の機会キン等が望まれる。
  2 アユ釣りが解キンになった。
  3 腹キンを鍛える運動をする。

  4 父はキン勉な学生だったらしい。
  5 隣国とキン密な関係を結ぶ。  

(ウ) リョウ域 
  1 難題を一刀リョウ断に解決する。
  2 病気の治リョウに専念する。

  3 リョウ心的な行動をこころがける。
  4 新製品のリョウ産体制に入る。
  5 仕事の要リョウを先輩から教わる。

(エ) キュウ陵 
  1 議事が粉キュウして会議がながびく。  
  2 キュウ援物資を被災地に送る。
  3 海岸線に沿って砂キュウがひろがる。  
  4 問い詰められてキュウ地におちいる。
  5 道路の復キュウ作業がはじまる。

(オ) ケン現 
  1 世界平和に貢ケンする。
  2 入国の際にケン疫を受ける。
  3 選手を外国に派ケンする。
  4 努力のあとがケン著である。
  5 ケン固な意志で誘惑に勝つ。


正解は末尾に掲載です。


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正解 1995年本試験

(ア) 移植 正解5

  1 友人の言葉に触発される。 ※触媒(ショクバイ) 接触 触覚
  2 室内の装飾を一新する。
  3 着色加工した食品がある。
  4 定年後も嘱託として勤める。※委嘱(イショク)
  5 植民地が独立国家になる。 

(イ) 微細 正解2   きわめて細かなこと

  1 学校の設備を充実する。
  2 人情の機微を解する。   ◎※機嫌   ※微生物 微笑 
  3 刑事が犯人を尾行する。
  4 耳鼻科の医院に行く。
  5 美観を損なう建物がある。  

(ウ) 幾層 正解2

  1 車窓の景色に見とれる。
  2 世代間の考え方に断層がある。
  3 浴槽に付いた汚れを取る。
  4 機械の操作は誤ると危ない。
  5 街の騒音も公害になる。

(エ) 輪郭 正解1

  1 外郭団体に出向する。  
  2 格調の高い詩を読む。
  3 綿密な計画をたてる。
  4 患者を別室に隔離する。  ※遠隔操作 隔てる(ヘダてる)
  5 ときどき錯覚を起こす。 ◎※錯誤 錯乱  ※知覚 味覚など

(オ) 匹敵 正解4   競争相手として、同じぐらいであること

  1 脱税をきびしく摘発する。◎※指摘 摘出 
  2 警笛を鳴らして車が走る。
  3 悪い予感が的中する。
  4 競争相手に敵意をいだく。 ※難敵
  5 病院で点滴を受ける。   ※一滴

正解 1995年追試験

(ア) 衝突 正解1  ※衝く(ツく) 

  1 二国間に緩衝地帯を設ける。 
    ◎※(カンショウ)緩衝 感傷 観賞 干渉 鑑賞 観照 など
    ◎※(緩:カン) 緩急(カンキュウ)
  2 部下から詳細な報告を受ける。
  3 火事による類焼を免れた。
  4 新しい国家の独立を承認する。
  5 身元保証人を引き受ける。  
    ◎※(ホショウ) 保証 補償 保障 など

(イ) 緊張 正解5   ひきしまって緩み(ユルみ)がないこと

  1 教育の機会均等が望まれる。
  2 アユ釣りが解禁になった。
  3 腹筋を鍛える運動をする。

  4 父は勤勉学生だったらしい。
     ※(勤める:ツトめる) 務める 努める など
  5 隣国と緊密な関係を結ぶ。  

(ウ) 領域 正解5 

  1 難題を一刀両断に解決する。 ※一刀両断
  2 病気の治療に専念する。

  3 良心的な行動をこころがける。
  4 新製品の量産体制に入る。
  5 仕事の要領を先輩から教わる。

(エ) 丘陵 正解3

  1 議事が紛糾して会議がながびく。
    ◎※糾:糾明(キュウメイ) 糾弾(キュウダン)糾す(タダす)
  2 救援物資を被災地に送る。
  3 海岸線に沿って砂丘がひろがる。  
  4 問い詰められて窮地におちいる。
     ※窮:困窮(コンキュウ) 窮状(キュウジョウ)窮める(キワめる)
  5 道路の復旧作業がはじまる。

(オ) 顕現 正解4   はっきりと姿を現すこと

  1 世界平和に貢献する。   ※献:献身 献血 
  2 入国の際に検疫を受ける。 ※検:検査
  3 選手を外国に派遣する。 ◎※遣:遣唐使 気遣い(キヅカい)
  4 努力のあとが顕著である。 ※顕:顕微鏡 顕在←→潜在
  5 堅固な意志で誘惑に勝つ。 ※堅:堅い(カタい) 

では、次号でまたお会いしましょう。

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vol.60 2008年1月15日号 ■漢字過去問チェック1996年本試験,追試験

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/15号 ≪≪

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幸い今年は暖かいですね。ただし急な冷え込みには注意。

体調維持に気を配って。

   ◇    ◇    ◇    ◇    ◇

さて過去問の漢字書き取り第7回です。(前号は回数を違えていました。
失礼しました)本号では1996年でいきましょう。漢字を選択する根拠
として抜粋した本文は、軽く(ワードからワードへのつながり=点から
点への線の)「目慣らし」としても使えますね。


1996年 本試験

鬼の存在がほんとうに怖ろしいのは、山や島などに要塞をかまえている
挑戦的な鬼よりも、こうした日常の中に溶けこんだ形で存在する敵意や
(ア)ハイ信であろう。

それによれば、ここに流離して住みついた老女は、もと都の公家に仕え
た女であったが、主家の幼君がことばを話せなかったため、これを何と
か治したいと念じていた。ところが、この特(イ)コウ薬としては妊婦の
腹にある胎児の生き肝しかないと知らされ、この淋しい人目のない安達
が原で、不運な妊婦の通るのを待っていたというのである。

 たとえばまとわれているさまざまな肉親のきずなのため、よかれとの
み懸命に生きてきた無(ウ)シの人生のはてに、ふいに自覚された激しい
自我が、表現を求めつつ昇華してゆく一瞬のおそれを不幸な女の精神史
とともにみつめることもできるだろう。
 しかしまた、それでは現代において女の自我が、はたして充分にみた
されているかというと、いささか(エ)タイ惰に、自在に、(オ)カク散し
がちな現代の自我は、しだいに稀薄化さえしはじめているようで、時に
あの、古い女が鬼となっても遂げようとした激しい昇華の一瞬は、それ
ゆえにいっそう魅力的なのではないかと思わせられる。
                (馬場あき子「おんなの鬼」による)


問1

(ア) ハイ信 
 1 ハイ物を利用する。
 2 色のハイ合がすばらしい。
 3 祝ハイをあげる。
 4 勝ハイは時の運だ。
 5 歴史的なハイ景を探る。

(イ) 特コウ薬 
 1 敵をコウ撃する。
 2 新聞をコウ読する。
 3 ダイエットに成コウする
 4 その件は時コウになっている。
 5 コウ大な土地をもっている。

(ウ) 無シ                       
 1 初シを貫く。
 2 あの人が創シ者だ。
 3 シ情を抜きにして尽くす。
 4 彼はシ野が狭い。
 5 世を風シする。

(エ) タイ惰 
 1 タイ用年数を越える。
 2 長い話にタイ屈する。
 3 一週間タイ在する。
 4 未明にタイ勢が判明する。
 5 タイ慢なプレーだ。

(オ) カク散   
 1 陰でカク策する。
 2 運動場をカク張する。
 3 味カクが発達している。
 4 話がカク心に触れる。
 5 彼には品カクがある。



1996年 追試験

そしてその「事態」は、家族の無力さよりもむしろ、このような指摘そ
のものの無力とその虚(ア)ギ性を明らかにせずにおかない。

 このような前提をくつがえして、液体の成分分析をはじめたのが女性
たちであることはいうまでもない。間違った前提のもとで苦しみ、間違
った前提がもたらす負担を背負ってきた者たちによって、それはくつが
えされる。つまり、家族は言葉を必要とするのである。言葉を必要とし
たとき、家族はただ無力なものとして現れただろうか。そうではなかっ
た。単純な成分分析によっては(イ)カン元しきれない関係として家族が
見出された。「経験」の場として再発見されたといってもよい。社会生
活のほぼ隅々まで「商品化の精神」(ウ)シン食して、否定的なかたちで
すら危ういほどに経験の余地が切り縮められたとき、C消極的ないし否
定的な場として社会的経験の欄外におかれてきた家族が逆説的に発見さ
れたのである。間違った前提のもとでいわば「不問」にされてきた領域
が、そのような前提のうえに成り立つ社会を考えぬくための場所として、
おびただしい問いを引きよせることになった。

「家父長的秩序における女の沈黙(および不可視性)」について語る言葉、
それを明らかにする言葉はどのようなものでありうるのか。可視性へと
引きあげる言葉はどこから手に入れるのか。(エ)タン的にいえば、女性
の経験を語りうる言葉、その不可視性の水(オ)ジュンを記述しうる言葉
は、さしあたり「男の言葉」でしかないかもしれないのである。そこで
は、自分たちに沈黙を強いてきた言葉によって、さらにいえば性支配と
して機能する言葉を通して、みずからの切実な経験を語らなければなら
ないのである。女の言葉が始動するとき、そのときは男の言葉が指示す
る女の経験だけでなく、同時に、それを支える男の経験をも相対化しな
ければならないだろう。「家父長制的な意味基盤」を生きる経験を内側
から語りつくすとは、そのような逆説的な言語行為をひきうけるという
ことであろう。
             (市村弘正『小さなものの諸形態』による)


問1
(ア) 虚ギ性   
 1 新しいギ曲を上演する。
 2 彼はギ善者だ。
 3 正ギの味方のような顔をする。
 4 日本はギ院内閣制である。
 5 質ギ応答が長引いた。

(イ) カン元   
 1 借用したものを返カンした。
 2 詩集をカン行する。
 3 部屋のカン気に気をつける。
 4 献身的にカン護する。
 5 カン言に乗って失敗する。

(ウ) シン食   
 1 幾多のシン酸をなめてきた。
 2 私の生活シン条を述べる。
 3 家にシン入する。
 4 先生にシン近感を持つ。
 5 それはシン歩的な考え方だ。

(エ) タン的   
 1 人生の意義をタン求する。
 2 英語のタン語を覚える。
 3 タン編小説を読むのが好きだ。
 4 タン白な味の魚だ。
 5 極タンなことを言う癖がある。

(オ) 水ジュン   
 1 集会がジュン調に進んだ。
 2 一月の中ジュンに試験がある。
 3 ジュン回図書館を利用する。
 4 受験のジュン備をする。
 5 清ジュンな感じのタレントだ。

正解は末尾に掲載です。


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正解 1996年本試験

(ア) 背信  正解5   ◎  □信頼に背く(そむく)  ※背徳 背任 

 1 廃物を利用する。
   ※廃れる(すたれる)廃棄 廃人 老廃物
 2 色の配合がすばらしい。
 3 祝杯をあげる。
 4 勝敗は時の運だ。
 5 歴史的な背景を探る。

(イ) 特効薬 正解4      □特別に効果のある薬

 1 敵を攻撃する。
 2 新聞を購読する。     ※購う(あがなう) 購買部 購入
 3 ダイエットに成功する
 4 その件は時効になっている。※効き目(ききめ) 効力 効果 効能
 5 広大な土地をもっている。

(ウ) 無私  正解3      ◎□私心をもたないこと     ←←自我

 1 初志を貫く。
     ※志(こころざし)初志貫徹 志向 
 2 あの人が創始者だ。
 3 私情を抜きにして尽くす。
 4 彼は視野が狭い。
 5 世を風刺する。      ※刺客(しかく)

(エ) 怠惰  正解5      ◎□だらけ怠ける(ナマける) ※怠慢
                ◎※惰性(ダセイ) 惰力
 1 耐用年数を越える。
 2 長い話に退屈する。
 3 一週間滞在する。
 4 未明に大勢が判明する。  ◎タイセイ→他に 態勢 体制 体勢 耐性
 5 怠慢なプレーだ。     ※慢心 気も漫ろ(キもソゾろ)

(オ) 拡散  正解2   

 1 陰で画策する。
     ◎※画一 企画 画然 画期的
 2 運動場を拡張する。
 3 味覚が発達している。   ※嗅覚 視覚 触覚 聴覚 感覚 覚醒
 4 話が核心に触れる。    ※中核
 5 彼には品格がある。    ※気品 品性



正解 1996年追試験

問1
(ア) 虚偽性  正解2     ※偽り(イツワり)偽物(ニセモノ)

 1 新しい戯曲を上演する。
 2 彼は偽善者だ。
 3 正義の味方のような顔をする。
 4 日本は議院内閣制である。
 5 質疑応答が長引いた。   ※疑問点を質す(タダす)

(イ) 還元◎  正解1     ※還す(カエす)
                [環境の「環」と取り違えないこと]
 1 借用したものを返還した。
 2 詩集を刊行する。
 3 部屋の換気に気をつける。 ※カンキ 他に→喚起 歓喜 寒気 など
 4 献身的に看護する。
 5 甘言に乗って失敗する。◎ ※カンゲン 他に→換言 諌言(いさめる言葉)

(ウ) 侵食   正解3 

 1 幾多の辛酸をなめてきた。 ※辛い(ツラい)艱難辛苦(カンナンシンク)
 2 私の生活信条を述べる。  ※シンジョウ 他に→心情 真情 身上
 3 家に侵入する。
     [浸水の「浸」と取り違えないこと]
 4 先生に親近感を持つ。
 5 それは進歩考え方だ。

(エ) 端的   正解5  ◎  [「短」と書き間違えないこと]ズバリ   

 1 人生の意義を探求する。
 ※探索 探検 探査 探偵 探る(サグる)
                [もちろん「深」ではない]
 2 英語の単語を覚える。
 3 短編小説を読むのが好きだ。
 4 淡泊な味の魚だ。     ※淡々として
 5 極端ことを言う癖がある。

(オ) 水準   正解4

 1 集会が順調に進んだ。
   ※順境 順接 従順 
 2 一月の中旬に試験がある。 ※上旬 下旬 交通安全旬間  10日間
 3 巡回図書館を利用する。
 ※巡る(メグる) 巡視艇 巡洋艦
 4 受験の準備をする。
 5 清純な感じのタレントだ。

では、次号でまたお会いしましょう。

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vol.61 2007年1月17日号 ■■漢字過去問チェック1997年本試験,追試験

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   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/17号 ≪≪

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直前になりました。今日の学習用ブログに書きましたが、これまでに解いた
過去問で最もよく解けた問題を、評論/小説一題ずつ見直しておくとよいで
しょう。正解をとれた時の目のつけどころ、正解の選択肢のキズのなさの見
え方を確認しておくと効果的です。自分の目の力を確認しておくということ
です。

今日も漢字書き取りの過去問を抜粋しておきます。頭の体操的にサラリとな
がめてみるだけでよいでしょう。

1997年 本試験

問1

(ア) フ遍的   

1 事実とよくフ合している。
2 それはフ朽の名作である。
3 パソコンが職場にフ及する。
4 税金のフ担を軽くする。
5 事件にフ随して問題が起こる。

(イ) 幼チ   

1 生涯のチ己に出会う。
2 世界大会を誘チする。
3 会議によくチ刻する。
4 川にチ魚を放流する。
5 厚顔無チと責められた。

(ウ) ヒ小   

1 ヒ境への旅を企画する。
2 罪状をヒ認する。
3 ヒ凡な才能の持ち主である。
4 ヒ近な例を挙げて説明する。
5 安全な場所ヘヒ難する。

(エ) 宿テキ   

1 あの二人は好テキ手だ。
2 汚職をテキ発する。
3 快テキな生活が約束される。
4 内容を端テキに説明する。
5 窓ガラスに水テキがつく。

(オ) ハイ斥   

1 三回戦でハイ退する。
2 核兵器のハイ絶を訴える。
3 ハイ気ガスが空気を汚す。
4 それはハイ信行為である。
5 細かなハイ慮に欠ける。


1997年 追試験

問1
(ア) 抑ヨウ   

1 気分が高ヨウする。
2 細菌を培ヨウする。
3 少数意見を採ヨウする。
4 人権をヨウ護する。
5 反論に動ヨウする。

(イ) コ有   

1 企業のコ用を促進する。
2 青年時代を回コする。
3 在庫品のコ数を調べる。
4 コ意に反則を犯す。
5 コ体から液体に変化する。

(ウ) ソウじて   

1 事件のソウ査が進展する。
2 独ソウ的な作品を作る。
3 新作の構ソウを練る。
4 被害のソウ額を計算する。
5 飛行機のソウ縦を学ぶ。

(エ) キョウ受   

1 建物の大きさにキョウ嘆する。
2 祖父のキョウ年は八十歳でした。
3 キョウ味がある人は残ること。
4 会議に場所を提キョウする。
5 主人公の生き方にキョウ鳴する。

(オ) ダン奏  [本文]琵琶(オ)ダン奏

1 友人の相ダンに乗る。
2 反対派をダン圧する。
3 最終的な決ダンを迫る。
4 あらゆる手ダンで対抗する。
5 劇ダンの公演を楽しむ。


正解は末尾に掲載です。


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1997年 本試験
               ※「92追」は同じ漢字が直接正解の選択肢と
                して、あるいは間違いで消す選択肢として
                間接的に「92年追試験・問一」に出された
                ことを示す。このところの過去問以前や以
                後に出題されたものもある[培]など。
問1

(ア) 普遍的  正解3    [広く一般に共通する(ような)]

1 事実とよく符合している。
2 それは不朽の名作である。  ◎
3 パソコンが職場に普及する。
92追
4 税金の負担を軽くする。
5 事件に付随して問題が起こる。92追

(イ) 幼稚   正解4 

1 生涯の知己に出会う。
   ◎チキ [知り合い、親友]
2 世界大会を誘致する。
3 会議によく遅刻する。
4 川に稚魚を放流する。
5 厚顔無恥と責められた。

(ウ) 卑小 ◎ 正解4    [みすぼらしく小さい様子]

1 秘境への旅を企画する。
2 罪状を否認する。
3 非凡な才能の持ち主である。
4 卑近な例を挙げて説明する。 ◎ヒキン [身近なこと]
5 安全な場所ヘ避難する。   ○ヒナン 避難←→非難

(エ) 指摘 ◎ 正解2    [とくに指し示すこと]

1 あの二人は好敵手だ。 95本
2 汚職を摘発する。   95本 ◎摘む(ツむ) 指摘 摘出 
3 快適な生活が約束される93本
○適切 適当
4 内容を端的に説明する。96追 ◎タンテキ
5 窓ガラスに水滴がつく。95本 ○滴(シズク) 一滴 点滴

(オ) 排斥 ○ 正解3    [しりぞけること]

1 三回戦で敗退する。
     敗者 勝敗 成敗
2 核兵器の廃絶を訴える。   ◎廃れる(スタれる) 廃人 廃虚 老廃物 廃棄物
3 排気ガスが空気を汚す。
    排出  ハイシュツはほかに 輩出
4 それは背信行為である。96本 ○背く(ソムく) 背任 背徳
5 細かな配慮に欠ける。     心配


1997年 追試験

問1
(ア) 抑揚 ◎ 正解1  91本(抑)  

1 気分が高揚する。
      ○揚げる(アげる) 校旗掲揚(ケイヨウ)
2 細菌を培養する。   94本 ◎培う(ツチカう) 栽培
3 少数意見を採用する。 94本 ◎採光
4 人権を擁護する。
5 反論に動揺する。       揺れる(ユれる)

(イ) 固有   正解5  93追 ◎

1 企業の雇用を促進する。
    雇う(ヤトう)
2 青年時代を回顧する。     顧みる(カエリみる) 回顧録 顧問
3 在庫品の個数を調べる。93追
4 故意に反則を犯す。      縁故関係 故人 温故知新
5 固体から液体に変化する93追 ◎頑固(ガンコ) 固陋(コロウ)

(ウ) 総じて  正解4     [全体として〜]

1 事件の捜査が進展する。
    捜査 捜索
2 独創的な作品を作る。    ○創造 創作  
3 新作の構想を練る。
   ○想像 想起 想念 
4 被害の総額を計算する。
5 飛行機の操縦を学ぶ。     操る(アヤツる) 操作

(エ) 享受 ◎ 正解2     [受けて自分のものとする(して楽しむ)こと]

1 建物の大きさに驚嘆する。   驚愕(キョウガク) 驚異
2 祖父の享年は八十歳でした。 [死んだ時の年齢]
3 興味がある人は残ること。
  感興 興趣
4 会議に場所を提供する。    供花 供物(クモツ) お供え(おソナえ)
5 主人公の生き方に共鳴する。  鳴動(メイドウ)

(オ) 弾奏   正解2(←本文:琵琶を□奏する:奏←演奏、琵琶・弦楽器の演奏は] 

1 友人の相談に乗る。      懇談 談話 会談 怪談 談論風発
2 反対派を弾圧する。      指弾
3 最終的な決断を迫る。
    断言 断定 断絶
4 あらゆる手段で対抗する。   段階 階段 段落
5 劇団の公演を楽しむ。     団体 応援団 団塊の世代

では、また

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vol.62 2008年1月18日号 ■ワードマーキング<直前向けブログ過去記事>再録

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/18号 ≪≪

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(ブログのバックナンバー 評論[冬]05 2006/01/20記事)
[力を存分に発揮する時]を再録して送ります。当然ながら
 今日ブログに書いた記事ともダブる部分がありますが。

いよいよその時がきた。

二日間で、これまで蓄え育てた力を出しきってほしい。

そのためのアドバイスを少々書くことにする。

若干余裕をもって会場に行くと思う。
 当然ながら、会場を間違えないこと。(今年は英語の
 リスニング実施の関連で、会場違いの特例措置はない)

 交通機関は土・日ダイヤになる点も間違えないように。

 受験票や鉛筆類はいうまでもないが、大事なお守りな
 どをもっていくことにしている人は忘れずに。忘れて
 不安感をおぼえたりしては笑い話にもならない。

 会場到着して、まわりの雰囲気にのまれないように。
 見知らぬ受験生の集団などカボチャか饅頭くらいに
 思っておこう。自分は自分。

 待っている間に体を冷え込ませないように。

 どきどきする時は、ガムをかみ、深呼吸をする。小
 声で鼻歌を歌うもよし。わざとあくびをしてみるの
 も意外なほど効果的。

 あったかい太陽の光が自分にふりそそぐイメージや、
 オレンジ色のあったかい光の玉を腹に抱いているイ
 メージを思い浮かべてみるのも、気分が明るくゆる
 やかになってよい。

 逆に同行の友人などがいる場合におしゃべりしすぎ
 て必要な緊張をゆるめほどいてしまわないように。

 済んだばかりの直前の科目答えあわせを友人同士で
 することは厳禁。一日目終了後、その科目の答えあ
 わせも厳禁。済ませた試験科目は、すべて「良い出
 来」と自分に言い聞かせて、翌二日目の科目に頭を
 さっぱり切り替える。

 水分は摂り過ぎない。口の中を湿らせる程度。
 朝食・昼食も食べ過ぎず、食べなさすぎることの
 ないように。

 会場に入っては、椅子に深く腰かけ、背もたれにも
 たれかけ、どっしりと座っておく。

 鉛筆や消しゴムをころがらない位置に整然と置く。

 問題が配られても、透かし見ようなどとせず、お世
 話になった先生方の顔やこれまでの勉強の中のよか
 ったシーンなど思い起こしながらゆったりと過ごす。
 周囲の受験生のことなど見ざる聞かざる気にせず。

 開始の合図と同時に慌てて始めたりせず、逆に、そ
 ういう周囲を一呼吸おいて眺めまわした後おもむろ
 にとりかかる。始めてからはゆるみなくよどみなく、
 読解作業を進める。いつもの姿勢でワードマーキン
 グ作業を始めると、そのスピードと音に周りの受験
 生がびびる場合も。

 決めた順番、決めた時間配分で解く。時間配分は、
 欄外にメモしておく。△△分(間)ではなく、〜○時
 ○分、〜□時□分というように一目で分かる表記で。

 終了の合図が出されるその時まで、あきらめずに判
 断・解答・確認作業を続けること。

 マークシートする欄を間違えないこと。

ここまでの受験生生活お疲れさま。二次試験に向けて
いいスタートとなるよう、ぬかりなく臨んでほしい。

成功を祈る。

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vol.63 2008年1月10日号 ■過去問チェックの成果を検証

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/20号 ≪≪

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センター試験、おつかれさまでした。

今日のブログ http://blog.kokugo.cc/ にも書きましたが、今回のセンター
試験の漢字について、幸い、年末年始にこのメールマガジンで配信した過去
問(1990年度から1997年度まで)が役に立ったようなので、念のために確認
かたがた整理しておこうと思います。

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■センター試験今年度出題(2008/01/19評論問一(ウ))と過去問比較検証
(ウ)ハイジョ 排除→正解2(排斥) 97年本(オ)で正解として既出
 1 すぐれた人材がハイシュツする 97年本(オ)3で類例として指摘済み
 2 少数意見をハイセキしない   97年本(オ)正解で既出
 3 フハイした社会を浄化したい
 4 ハイシン行為の責任を問う   96年本(ア)正解,97年本(オ)選択肢4で既出
 5 優勝してシュクハイをあげる     96年本(ア)3の選択肢で既出

◆メールマガジン2008/01/17号で配信
1997年 本試験
問題(オ) ハイ斥   
 1 三回戦でハイ退する。
 2 核兵器のハイ絶を訴える。
 3 ハイ気ガスが空気を汚す。
 4 それはハイ信行為である。
 5 細かなハイ慮に欠ける。
解答(オ) 排斥 ○ 正解3    [しりぞけること]
 1 三回戦で敗退する。
  敗者 勝敗 成敗
 2 核兵器の廃絶を訴える。   ◎廃れる(スタれる)廃人 廃虚 老廃物 廃棄物
 3 排気ガスが空気を汚す。
   排出  ハイシュツはほかに 輩出
 4 それは背信行為である。 96本○背く(ソムく) 背任 背徳
 5 細かな配慮に欠ける。     心配

◆メールマガジン2008/01/16号で配信
1996年本試験
問題(ア) ハイ信 
 1 ハイ物を利用する。
 2 色のハイ合がすばらしい。
 3 祝ハイをあげる。
 4 勝ハイは時の運だ。
 5 歴史的なハイ景を探る。

解答(ア) 背信  正解5  ◎  □信頼に背く(そむく) ※背徳 背任  
 1 廃物を利用する。
     ※廃れる(すたれる)廃棄 廃人 老廃物
 2 色の配合がすばらしい。
 3 祝杯をあげる。
 4 勝敗は時の運だ。
 5 歴史的な背景を探る。
-----------------------------------
■センター試験今年度出題(2008/01/19評論問一(オ))と過去問比較検証
(オ)ヨウソ 要素→正解3(素朴)90年追(ウ)で正解として既出
 3 ソボクな人柄       
◆メールマガジン2007/12/31号で配信
1991年追試験
(ウ)ソボク   
 3 素朴           (同じ漢字の語に 朴訥ボクトツ がある)

※参考 他年度の過去問選択肢:98年追(ア)1,2 99年追(ア)2,3,5  02年追(エ)2,4,5
-----------------------------------
■センター試験今年度出題(2008/01/19評論問一)と過去問比較検証
(ア)ソウチ  装置→正解4(服装)
 1 直ちにソウサク隊を出す    97年追(ウ)1で類例として指摘済み
 2 大きなソウドウを引き起こす  95年本(ウ)5に類例の「騒音」既出
 3 鍛練でソウケンな身体をつくる
 4 面接でのフクソウに気をつかう
 5 古いチソウから化石を採る   95年本(ウ)2に類例の「断層」既出

◆メールマガジン2008/01/17号で配信
1997年 追試験
(ウ) 総じて  正解4    [全体として〜]
 1 事件の捜査が進展する。
捜査 捜索
◆メールマガジン2008/01/14号で配信
1995年本試験
(ウ) 幾層   正解2  
 2 世代間の考え方に断層がある。
 5 街の騒音も公害になる。
-----------------------------------
■センター試験今年度出題(2008/01/19評論問一)と過去問比較検証
(エ)フみしめ 踏みしめ→正解1(舞踏)94年本(オ)4に類例「未踏」既出

◆メールマガジン2008/01/11号で配信
1994年本試験
(オ) 正解1 貴重
 4 人跡未踏の山頂に立った。
※参考 他年度の過去問選択肢:04年(ウ)5
-----------------------------------
■センター試験今年度出題(2008/01/19評論問一)と過去問比較検証
(イ)ハクシャ 拍車→正解3(拍手)
※参考 他年度の過去問選択肢:05年追(イ)3,4,5
-----------------------------------

最近10年分の過去問は解いている読者も多いと考えたこともあり、
時期的なものもあって97年度までの配信としました。欲をいえば
98,99年度まで配信すればなおよかったでしょうが、状況としては
無理なくお役に立てたことと喜んでいます。

本来の目的のセンター現代文への対応としては、ワンシーズン終える
ことができました。ご購読いただきありがとうございました。

この後は、付録編として 現代文記述式解答作成のコツなり、小論文
ミニ知識なりを少し配信しようと思います。一方で新学年向けに新た
なシーズンと配信開始ということになります。@とみながの方では
購読解除ができませんので、シーズン終了で購読をおやめになる方は
下記のアドレスにアクセスして解除をしていただきますようお願いい
たします。ご購読ありがとうございました。

◎センター現代文<ワードマーキング読解>攻略ゼミ
  のバックナンバー・配信停止はこちら
⇒ http://blog.mag2.com/m/log/0000127468/ 

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vol.64 2008年1月31日号 ■ワードマーキング<入試現代文の設問別 解く際の着眼点と手順>

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      センター現代文+小論文 鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫  とみながの<ワードマーキング読解>2008/01/31号 ≪≪

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2次試験や私大本試直前ということで、センター現代文の得点力アップに
ついて発信してきたこのメールマガジンの2007年度シーズン最終号として
お送りします。

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(「とみながの現代文<ワードマーキング読解>攻略ルールテキストより
 設問の典型である「説明せよ」について詳述した後の部分を抜粋して紹介)

センターレベルの設問のバリエーションから以上のことがいえるが、さらに
評論読解の王道を確認する意味で、センター以外の現代文読解の設問の種類
を分析してみよう。

受験現代文・評論の設問を総覧すると、次のような設問が設定されているこ
とがわかる。

◎設問の種類
■指示語〜指示内容説明
■接続語〜空欄の前の段落・文・語句と、後の段落・文・語句との関係摘示
■比 喩〜内容説明
■具体例〜説明・合致不合致
■理 由〜説明
■抽象語〜意味説明
■筆者独自表現〜意味説明
■段落分け〜形式段落を意味段落に分ける
■段落整序〜意図的に順序を乱した段落を正しく並べ替えさせる
■脱文挿入〜文中にあった文を抜き落としておき、本来の場所に挿入させる
■主張摘示〜筆者の主張説明
■論旨適不適判定〜論旨に合うかどうかの判定

◎各解法手順の確認

■指示語
1.同一文中の、指示語を修飾し(係っ)ている語をヒントとしてつかむ。
2.直前を読み、1のヒントの類義語・同義語から答の見当をつける。
3.傍線部にあてはめて、文意が通じるかどうか確認する。(その際、後の文
脈とのつながり具合も確認する。

■接続語
1.空欄がつないでいる二つの文を見きわめる(※見かけ上の直前・直後の文
とは限らない)
2.それぞれの文中の頻出語(さらにその同義語・類義語)と文末から、前後
の文の関係を読み取る。(※文が長く意味をつかみにくい場合は、余分な修
飾語を取り去って、それぞれ[主語+述語]だけの形に削って考える)

■比 喩(傍線部説明問題の一類型〜比喩説明とは明示されず発見が必要)
1.たとえに使われたものの性質・状態をつかむ。
2.たとえられたものとの共通性を読み取る。

■具体例〜論旨に適合する具体例を選ばせる設問

■理 由〜頻出の中心語に関連する理由説明の設問
具体例も理由も、評論の8つの構成要素のうちのサブの6要素に含まれる。
かたや論旨や頻出の中心語はメインの2要素に該当する。すなわち、メイン
要素の読解がどこまでできているかを間接的に問うものとして用意される設
問である。これを勘違いして、設問で正面から問われているから具体例や理
由(先に述べた分析では比喩も)などサブ要素も重要な内容としてしっかり
読まなければならないと思い込まないように注意。切り口を逆にしただけで、
本来問いたいのはメインの論旨や頻出の中心語をきっちりとらえているかど
うか。一見逆のようだが、内実はメイン要素について問うているだけ。もっ
といえば、本文に書かれているメイン要素についてきちんと把握できていな
ければこの種の設問(とくに本文にない具体例やそれを含む発言形式の選択
肢)で正解を正しく速く選ぶことはできづらい。見かけに惑わされず、主た
るメイン要素をひきたてるサブ要素という図式のメリハリのついた読みを、
いつも通りにしておけばよいという点を再確認してほしい。

■抽象語(傍線部説明問題の一類型〜説明対象とは明示されず発見が必要)

■筆者独自の表現(上記と同様で、傍線問題形式で発見が必要)
1.傍線同一文をよみ、ヒント(指示語、接続語、頻出語、その類義語・表現)
 をつかむ。
2.それらの言い換え表現を軸に解答を選ぶ。
以下の3類型は、いずれも論理展開の把握確認問題である。

■段落分け〜形式段落を意味段落に分ける
1.ヒントとして以下のものをつかむ
 a.段落冒頭の接続語(話題転換◎、逆接△)
 b.段落冒頭の指示語の生む
 c.各段落の頻出語
2.どこで分けられるかというよりも、どこが分けられないかという視点で
 判断する。

■段落整序〜意図的に順序を乱した段落を正しく並べ替えさせる
1.各段落冒頭の指示語や接続語、段落中の頻出語を把握する。
2.最初から順番を一つ一つ決めていくのではなく、同じ意味段落になるグル
ープを先につくる。
3.各段落グループの順序を決める。

■脱文挿入〜文中にあった文を抜き落としておき本来の場所に挿入させる。
1.入れるべき脱文中の指示語や接続語、頻出語をヒントとしてつかむ。
2.ヒントから文脈上の展開を考え、空欄部にあてはめて、確認する。(※そ
の際は、後の文脈への整合性を重視する)
以下2類型は、いずれも論旨把握の確認問題である。最終設問として設定さ
れるのが通常である。

■主張摘示
本文の重要段落の要点(段落の頻出語で、メイン側・プラス評価のもの)を、
過不足なく、同レベル・同方向で表現しきっているもの。そこまでの設問の
正解をヒントにする。

■論旨適不適選択
該当する段落の要点を、対比表現を見落とさぬよう留意しながら、プラス・
マイナスの本文表現を手がかりにしつつ、レベルと方向性を比較する。


◎まとめ 問いと読み 〜 その密接不可分な関係からみえてくるもの
    (以下は省略します)

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今シーズンのご購読ありがとうございました。読解力向上のお手伝い(触媒)
をさせていただいた者として、顏も名前も知らぬ読者の方ではありますが、
心より明るく輝く春が訪れますことを祈っています。ありがとうございました。

なお、2月からは来年の受験生対象の新しい発刊クールが始まりますので、
お手数ですが下記アドレスから購読の解除のお手続きをお願いいたします。
メールアドレスを知らない私の方ではできない手続きですので。よろしくお願
いいたします。


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