春01 2006.03.08 小論文における課題文要約


受験期まっただ中で、予告した要約教材をまとめる時間が不足し、もど
かしい現状です。

方法論はワードマーキング読解の本編そのものですから既にまとまった
ものがありますし、要点要旨把握シートを併用することで実際に要約も
スターターキットではレクチャー済みですが、新しい要約例題の解説を
録音するのに時間がとれない状況です。

ここでは、頭の整理として、本編のポイントを書き記します。

受験小論文では、かっちりとした論理性の高い論説・説明文とともに、
ゆるめの論理性〜意見表明の随筆も課題文として提示されます。

いずれにしても課題文の要旨は、独立した問題として200字ないし400字
で要約が出されている場合はもちろん、そうでなくとも論述の重要素材と
して序論で提示するなど、たしかに把握しておく必要があります。

また、最近は論述しやすくするヒントとしての意味合いとともに、試験の
実効性を担保する目的と、たしかな配点分配・正当な点数分布を確保する
目的で、要約と論述の間に説明問題も採用されています。

小論文といえば書くことに重点をおいて方法論を学習しトレーニングする
場合が多いと思いますが、実際の過去問を見ると、要約〜説明という読み
の問題も配点上かなりウエイトを占める大学が多くなっていますので、
今後の受験を考える際には頭に置いておく必要があると思います。(この
部分は書き出すと長くなるので別の機会/場で書きましょう)

本題に戻って、課題文要約の具体的メソッドのおさらいです。

3千字、5千字、9千字あろうとも、課題文は200字なり400字なりに要約
することができます。中身(論旨=いいたいこと)を薄めたりパワーダウ
ンさせることなく、正当にコンパクトにできるわけです。

a)構成要素として削る要素が9割以上ある→削る要素は何か。その性質
 から目印はどうなるか。目印を迅速確実に要約に結びつけるために的確
 な方法はどういうものがあるか。
  サブ要素六種をワードマーキング、プラス/マイナス評価も援用。
b)構成要素として残す要素が1割前後ある。→残す要素は何か。目印は。
  方法は。
  メイン要素二種をワードマーキング、プラス/マイナス評価も援用。
c)論理展開上から削れる展開の型がある→どういうものか。方法/基準は。
  メインと<対比>されるサブ、<繰り返し><言い換え>の抽象度の
  低い部分。
d)論理展開上から絞り込む展開の型がある→どういうものか。方法/基準は。
  サブと<対比>されるメイン、<繰り返し><言い換え>の中の抽象度
  の高い部分。

 ※さらに詳しく分かりやすくは、ワードマーキングテキストへ。

すべてはワードマーキングで解説・練習済み。現代文・評論の読解問題は、
結局のところ要点要旨の把握問題ですから当然のことですね。要素と展開の
見分け、それを目視可能にし頭の整理をしやすくする理論と方法がワード
マーキング読解です。

要約用にスターターキットでも追加使用したのが「要点要旨把握シート」。
ほぼ機械的に要点(段落ごとのポイント)要旨(全文のポイント)が見えて
くるコロンブスの卵的シンプルシートです。これを使うことで、目印として
のマーク付けされた語が、同じプラス/マイナスの判断基準も援用して、
見事に要点・要旨のトピックセンテンス発見/生み出しにつながっていくの
は快感ですらあるかもしれません。

ワードマーキング読解メソッドはこの春から(今度は時期を裏切らないゾ)
音声解説もリニューアルし解説スライドショーもつけた改訂版としてお目
見え予定です。その後に、兄弟のようなスタイルでワードマーキング要約
メソッドも登場します。添削式の通信講座やWeb直接指導も?

あなたの目に見えている文章は、同じ小ささ/細さの文字の集合体ではあり
ませんか? あなたの頭には読むほどに文字がどかんどかんと増えていって
いませんか? 読める人の目にうつる文章は、メリハリがきいて、ポイント
が浮かびあがって見えています。読める人の頭には、段落を読み進むほどに
重要な語にしぼりがかかり、磨かれて重要な内容の短文がごくわずか残って
いきます。トップアスリートが見ている世界が常人と違うように、トップ
ワードマーカー?!の目にうつる文章風景/頭に残る要点要旨もトレーニング
しない人には想像もつかないものといえるでしょう。今までの「当たり前」
とは違う研ぎすまされた読解をあなたも自分のものにしてみませんか。ぐい
ぐい読める快感にふるえがくるかもしれませんよ。何を難しく考えて迷った
りあきらめたりしていたのか、と以前の自分をなつかしく思い出すように
なって受験本番を迎えてください。

書きっぱなしのメッセージですが、久しぶりの思いをここに記します。メー
ルマガジンもご無沙汰してしまっていますが、ともに、春の芽吹きとともに
パワーアップしてお目見えします。あたらしき風とともに雌伏の時を超え
雄飛しましょう。おわびとともに期待にいざなって。また書きます。

春02 2007.03.01 課題文の要約

五千字、九千字の文章であっても、二百字、四百字に要約せよ、と
求められるのが課題文型の小論文の定番だ。

センターの現代文を読み解く(読んでマークシート式の選択肢から
正解を選ぶ)のさえ難しいのに、もっと長かったり複数示されたり
する長文を自分の字で書いて要約するなんて、と嘆く声が聞こえる。
正しく要約をするどころか時間がどうにも足りないと戸惑う声も聞
こえる。

常識のウソにとらわれず、発想を逆転しよう。目をつぶって勢いで
突破しようとせず(それでは玉砕してしまう)しっかりと目をあけ
て頭と手を使って得点源にしよう。

課題文型小論文でいかに要約が重要か(配点からも、あとの論述の
起点・基盤になるという点からも)ということはこれまでに何度も
書いてきたのでここでは次の段階のことを書く。

九千字を二百字にでき、かつ、主要な意味は変わることがない(減
ることも弱まることもない)という要約のポイントはなにか。
要約とは、長文全体を、その中の重要・肝要な語句表現に約める
(つづめる=ちぢめる→まとめる)作業だ。

<ワードマーキング読解>評論編でも書いてきたように、読解の正
しい認識からすれば、課題文は重要・肝要な表現と、それ以外(サ
ポートする表現群といっておこう)の部分との合体(組み合せ・組
み立て)でできているといえる。

もとより文章に無駄な部分はない。しかし軽重は明らかに存在する。
論理的文章の読解の究極(というか当然ゆきつくところ)は要約だ。
筆者がイイタイコトは何か。(どういう現状認識から)何を問題提起
し、それに対してどう自分の主張を展開しているか、その根拠は何
かが要となる。

要約できるのが論理的文章。要約しても意味は変わらない。(小説
など文学的文章は要約できない。すれば意味も味わいも変わってし
まう。頭に訴えかける説明的な文章である評論と、心に直接訴えか
けようとする感性重視の小説の根本的なちがいがそこにはある)

  ※念のために付け加えると、小論文の課題文にはいわゆる評論
   文以外にも、論拠をぼかした随筆や、展開にゆるみのある講
   演録・インタビュー記事、事例列挙型の新聞記事などもある。
   しかし、これらも論理性強く構成された評論の要約ができれ
   ば軽々と対処できる。また、付け加えれば、いわゆる図・表・
   グラフなどを提示する資料型小論文も、そのポイント(全体
   傾向の把握と特異点への着眼・意味内容の把握・原因理由の
   考察)への対処は要約作業のバリエーションといってよいと
   考えている。目のつけどころと処理の仕方が要約と同質なの
   だ。

要約してもその価値は変わらないということは、重要・肝要な表現
(メイン)とそれを分かりやすく説明し理解を助けるサポート表現
群(サブ)で構成されているのが課題文ということであり、そうで
あれば、その要約とはメインとサブの見分け、そしてメインの抽出
・再構成ということになる。

(いつものことながら手短に文章にすると、堅苦しい表現になって
しまうのが我ながら不満だ。新しいトレーニングシステムではより
身近にトレーニングしやすくなっている…?…ハズ…;; 直接面談
指導のダイレクトコーチ1日コースでは全く雰囲気が違うとも…;;)

要約=メインとサブの見分け→メインの抽出と再構成。

何が残すべきメインで、何が切り捨ててよいサブなのか。
それはどうすれば見分けられるか。正しくかつ速く、具体的方法は。
見分けた後どうすることが抽出か。具体的方法は。
なぜ再構成が必要か。その具体的方法は。
求められる力、示せる力は何か。
それをどう小論文答案の論述に生かしていくのか。

9000字=200字。この等式を成り立たせる要約という作業について
その着眼点と具体的手順を解き明かし説き明かしていこう。
(ひとまずこの稿はここまで)

春03 2007.03.28 現代文・小論文の勉強法ということ

センター現代文の学習は過去問が素材となるが、その意味では
六月ぐらいから取りかかれればよいだろう。(それまでは必要
に応じてもっと短く易しめの文章を目に入れることに慣れてい
ればよい)そこから三ヶ月で評論の正しい読み方、小説の正し
い読み方、評論の正しい解き方、小説の正しい解き方を学習し、
続く三ヶ月で評論の速い読み方、小説の速い読み方、評論の速
い解き方、小説の速い解き方に磨きをかけていけばよい。合計
六ヶ月コース。もちろんコンスタントに学習していけての話だ
から途中停滞することも考えにいれてのスタート時期が六月と
いうところか。仕上げの目標時期はやっぱりクリスマス。夏の
終わりまでの三ヶ月、クリスマスまでの三ヶ月を標準スケジュ
ールとして、夏までは部活があるよという場合は、それ以降の
スケジュールの濃さで調節すればよい。むやみにたくさんの学
習をする必要はない。つかむべき読み方と解き方の頭の使い方
をマスターすること、そしてそれを初見の文章題に対しても使
いこなせるようトレーニングすること、必要な点数と今の能力、
他教科との学習時間配分などであとはケースバイケースとなる。
先に始める必要があるのが小論文だ。少子化・大学の二極化・
入試形式の多様化・入試時期の前倒し傾向などから、AO入試や
推薦入試の軸となる小論文は、本番を夏までに迎える場合もあ
れば、秋に大きなヤマ場として迎える場合も多い。出願やその
ための情報収集と検討、思い迷う期間も含めると必要度の高ま
っている小論文の準備は早め早めに手がけることが必要になる。

書き方はあとにしても、情報収集・分析(志望分野、大学・学
部、社会の動き、自己)とメインの課題文型対策としての要約
の学習がポイントとなる。
  ※とみなが流でいえば、<ワードマーキング読解>による
   読み取り〜「要点要旨把握シート」による要約練習〜
  「素材メモ」による情報収集と取捨選択〜「アイデアメモ」
   による分析・発想・構想着手→情報の再収集〜練り上げ。

後段は頭の中では判断・思考作業が続くことになる。ある程度
の量の素材と思考・判断ができてきた時点で「アウトラインメ
モ」による答案構成、そしてそれによる答案論述で書き方に磨
きをかけることになる。

頻出テーマに加えて、学部・学科特有のテーマとして、4〜5本
の<自分なりの表現で仕上げた>答案をもって夏の本番、秋の
本番、2〜3月の本番に臨みたい。

AO入試は通年で早い時期から最終時期まで幅広く行われるが、
自分の志望が決まればその中のどの時期が本番試験時期かはは
っきりしてくるので、いずれにしても本番から逆算して準備に
とりかかればよい、とりかからなければならないということだ。

書くことは考えること、考えるためには書くこと、書き出せる
ようになるには読むこと、読むこともまた考えることにつなが
り、結果として読み・考え・書くことが一連の流れとしてあな
たの頭と心を磨いてくれる。社会を知り、自己を再認識し、大
学のことも理解して一年後の新しいステージに立つ自分をプロ
デュースすることになる。

現代文は、高三生であれば学校の取り組みのスケジュールとそ
れに沿った実力(とその伸長)の見極めがなされると思うので
それに沿いつつ中盤以降過去問をペースを決めて読解していく
ことになるだろう。浪人生であれば最初から過去問でよい。評
論・小説を週一題ずつぐらいから始めて、力のつき具合に応じ
てペースをあげていけばよい。最初はスピードを気にせず正し
い読みを心がけ、正しい解き方に進む。とみなが流でいう正し
さは<ワードマーキング読解>ということになるが、どのよう
な方法論をとるにしてもまずは正しさ重視だ。途中途中の模試
では当然時間制限がかかり苦しい気分も味わうと思うけれども
本番の満点ゲットを目指して夏までに基本をしっかりと手と目
と頭にたたきこもう。これができてこそ後半のスピードアップ
の学習が可能となるのだから。文章のテーマやスタイルが異な
るわけだから読みも解きも出来不出来の波があるように思えて
力がついているのかどうか分かりづらく不安を感じることもあ
るかもしれないが、一通りの問題を解きすすむまではありがち
なことと考えて、正しい読み方、正しい解き方、読解=判断と
いうことを忘れず、自分の判断の軸づくりをしていこう。正し
さを求めて学習していく中で、判断の軸が固まってくれば、あ
る程度までは無理なくスピードがあがってきていることに気づ
く時点がくる。無用な迷いやぶれが減ることで生まれるスピー
ドだ。夏までの目標としたい。秋以降は速さを磨くトレーニン
グに重点を移したい。これが可能になるのも<ワードマーキン
グ>の効用だといえる。七割ベースで終わるか、満点までいけ
るかの差もここから生まれるといってよいだろう。いずれにし
てもセンター現代文の学習素材は過去問。一回りしたらまた繰
り返し解くのも効果があがる。同じ問題を解きたがらない受験
生もいるがもったいないことこのうえない。もう一回り解く中
で(力がランクアップした状態で)あらためて解くことでさら
に気づきがあるはずだ。見えていなくて誤答した問題が見抜け
るようになって正答していく快感を味わうとよい。センター試
験の過去問が終わってなお時間があれば共通一次の過去問を解
けばよい。かえって難しかったり時間が不足がちに感じること
もあるかもしれないが読解の足腰を鍛えるのに実に役立つ。
(共通一次前期の随筆も含めた五題百分構成の問題など)一語
一語をじっくりと読むことの甘さも、選択肢に偏って本文を軽
視することの甘さも、現状で時間不足が当たり前ととらえてい
ることの甘さなども打ち砕いてくれるメリットもあるだろう。
センター過去問も共通一次過去問も、選択肢のつくりこみのレ
ベルは高く、取捨に必要な読解力=判断力は同じでトレーニン
グの格好の素材となる。必要十分なレベルでズバリとポイント
を見抜く目づくり、本文のポイントと選択肢のポイントの比較
照合検証で正解だと判断する頭づくり、これが読解のキモだ。
うまく仕上がれば驚くほど短い時間で正解を次々と選び出せる
ようになる。(本来、そのように作ってある良問がセンター試
験なのだから)手を抜かず、甘く見ず、投げず、あきらめず、
必要とされ試される本格の力(=読解力=判断力)をしっかり
とつけられるよう自分にあったメソッドで学習し抜いてほしい。
(もちろんオススメは<ワードマーキング読解>なわけだが 笑)


いずれにしても<10ケ月後の本番>までの学習期間中には、
いろいろな行事があり、多くの科目の準備がそれぞれにあり、
いろいろな心や体のコンディションの波もあることを忘れずに、
限られた時間であることに間違いはないが、いたずらにあせる
ことなく、必要な力を身につけられるよう取り組んでほしい。

現在無料プレゼント中の<ワードマーキング読解>[学習準備
編]で読解学習のスタートをきり、必要と感じれば[読解ルー
ル〜トレーニング]の学習へと進んでみてはいかがだろう。

マーキングの<添削>作業で、読みきる目を磨く。そこから、
小論文受験者は[要約コース]へ、現代文受験者は[読解コー
ス]へ進まれるとよい。ともに具体的なシートやメモも併用し
ながらシンプルルールだが独自の付け分けをするマーキングで
ポイントをずばり見抜くメソッドをマスターしてもらう。

他科目の文章題のポイントの見抜きにも即役立つので最初の段
階の学習としておすすめだ。

通信添削よし、SkypeやiChat利用のリモート学習よし、必要
であれば直接対面学習のダイレクトコーチ利用もよし、いずれ
にしても自分のスタイルに合わせた学習で必要な力を自分のも
のにしてほしい。触媒としてのハイパーコーチとしてサポート
していく。[学習準備編]を読み聞き終えたころにまたお知ら
せしよう。ではまた。もう学習は始まっている。

春04 2007.04.01 小論文のキモ(前)

大学案内から<求める学生像>を読んでみると、学部ごとに多少
表現の違いはあっても、共通する内容として次の点が挙げられる。

 1.意欲・関心(←志望する専門分野に対する)
  適性(←志望における考え方や価値観〜とくに教育や医系)
 2.論理的読解力、論理的判断・思考力、論理的表現力
 ※2に付随するものとして◆着想力◆問題発見力◆問題解決能力
  それらから育まれるものとして◎コミュニケーション能力
  ならびに◎協調性

いずれも、入学後にどの学部に進んでも必要となる力だ。あえて
いえば、卒業後の社会人生活でも重要度が高まっている力だ。

準備する側のみなさんからいえば、
 1.は出題されるテーマに関する<知識>面の学習が必要となる。
  →現代社会の諸問題、志望分野関連の専門分野の入門的事項
 2.は、いわゆる要約力であり、筋道立てて判断・思考する力で
  あり、論理的に文章表現する力である。要約し、表現するこ
  とを通して、判断力・思考力は磨かれる。知識をふまえて、
  さらに要約力を磨く中で、着想力や問題発見・解決能力を磨
  くことができる。

@とみなが流の小論文トレーニングとしては、
 1.は、<素材メモ>つくり(←短期ならWeb利用)
 2.は、<ワードマーキング読解・要約法>であり、
    マンダラート応用の<アイデアメモ>であり、
    <アウトラインメモ(段落構成メモ)>である。

これらの<メモ>を作る学習上のメリットは、最終段階の文章化
と一旦切り離して、シンプルな形(単語や短文ベース)で、表現
力以外の重要な能力をトレーニングできる点にある。

ここでは、小論文のアウトラインに関して少し述べておきたい。
前提としてここでは、小論文の定義を「ある社会問題に対する
書き手自身の主張を、論理的・説得的に述べた文章」としておく。
 
  ※出題される社会問題の中心は[現代社会の<生き方>]が
   軸となる。ここからさまざまな頻出テーマが生まれてくる。

   <生きる>ためのベースとして「環境」や「食」が、
   年代別の<生きる>ための問題として「高齢化、介護」、
   「フリーター、ニート」「少子化」「教育」が、
   人間が<生きる>上で必要なものとして「ことば、コミュ
   ニケーション>が、「ことば」と「食」からは「文化」が、
   「ことば、コミュニケーション」と[社会]から「情報化」
   「メディア(パソコンや携帯電話など)」、<生きる>と
   [社会]から「国際化(などさまざまな社会情勢)」「科学、
   技術」問題が、<生きる>ことに直結するものとして「生
   命〜死生観、生命倫理、生命科学、健康」などが、推薦入
   試においては<生きる>主体としての「自己、志望」がテ
   ーマとなる。
   ※上記1からは医療看護系や法、経などで、専門分野の入
    門的用語や事項なども出題される。

これらのテーマに関して、<書き手自身の主張>を述べるには、
   (つづく)


春05 2007.04.03 GoogleやYahooで検索してみたら…

富永のセンター現代文<ワードマーキング読解>攻略ゼミ
(サイト以外に、ブログとメールマガジンを含む)

久しぶりにYahooとGoogleで検索してみたら、思いがけず
よい順位に表示されました。日頃のご愛読を感謝します。
これを励みに今後も大学受験の現代文や小論文について、
書いていきたいと考えています。
(順位や件数は日ごとに変化します。数日前の実例です)
Yahoo検索語 Yahoo検索結果(順位/件数)www.yahoo.co.jp
センター現代文 1位,3位,20位,30位/201,000件
センター現代文 読み方1位,2位,7位/17,800件
センター現代文 解き方1位,6位/13,700件
センター現代文 読解法1位,2位,3位,6位,12位/34,700件
センター現代文 読解1位,2位,3位,4位,14位,24位/51,700件
センター現代文 勉強法1位/72,300件
現代文 1位,11位/569,000件
現代文 読み方 1位,6位/30,800件
現代文 解き方 3位,14位/19,400件
現代文 読解法 4位,5位,14位,25位/3,060件
現代文 読解 1位,2位,10位,14位/88,500件
現代文 勉強法 26位/55,400件
大学受験 現代文 5位,10位/109,000件
受験 現代文 1位,8位/253,000件
受験現代文 2位,10位/253,,000件
現代文 記述式 6位/8,720件

現代文 要約 1位,2位,7位/24,200件
小論文 要約 3位,8位/44,200件
小論文 読解 3位,15位/88,800件
現代文 小論文 1位,9位,23位/67,900件
受験 小論文 2位/612,000件
受験小論文 4位,16位/619,000件
大学受験小論文 23位/439,000件

評論 読み方 4位/228,000件
評論+読み方 9位,29位/229,000件
評論 解き方 1位,5位/22,800件
評論+解き方 1位,3位/22,800件

小説 読み方 25位/790,000件
小説+読み方 27位/774,000件
小説 解き方 2位,17位/52,600件
小説+解き方 1位,3位/52,200件

---------------------------------------------------------

Google検索語 Google検索結果(順位/件数)www.google.co.jp
センター現代文 6位,9位,10位,18位,30位/348,000件
センター現代文 読み方1位,2位,3位,4位,21位/28,600件
センター現代文 解き方1位,2位,5位,6位/25,900件
センター現代文 読解法1位,4位,5位,12位,13位/991件
センター現代文 読解1位,2位,3位,4位,5位,27位/101,000件
センター現代文 勉強法1位,2位,13位/73,800件
現代文 19位/895,000件
現代文 読み方 5位,13位,14位,17位/53,100件
現代文+読み方 1位,2位,3位,4位,6位/15,800件
現代文 解き方 16位,17位,23位,29位/38,000件
現代文 読解法 2位,12位,13位,14位/14,600件
現代文 読解 7位,8位,9位,20位,24位/185,000件
現代文 勉強法 26位,27位/105,000件
大学受験 現代文 22位/363,000件
受験 現代文 10位,19位,27位,30位/450,000件
受験現代文 9位,10位,26位,27位/1,320,000件
受験+現代文 1位,2位,3位,4位/74,000件
現代文 要約 5位,6位,15位,18位,19位/44,100件
現代文+要約 1位,2位,6位,9位,10位/13,500件
小論文 要約 11位,12位/77,200件
小論文+要約 3位4位,6位,13位/21,900件
小論文 読解 8位,9位,10位,16位/154,000件
小論文+読解 3位,4位,5位,6位,8位/30,500件
現代文 小論文 5位,6位,9位,13位,29位/135,000件
現代文+小論文 1位,2位,3位,4位,7位/21,300件
受験 小論文
受験小論文 11位,24位/896,000件
受験+小論文 6位,7位/129,000件
大学受験小論文 17位,29位/707,000件

評論 読み方 1位,13位,17位,18位/504,000件
評論+読み方 1位/16件
評論 解き方 5位,6位,7位/42,500件
評論+解き方 1位,3位/8件

小説 読み方
小説+読み方 2位,18位/253,000件
小説 解き方 2位,6位,12位/67,200件
小説+解き方 1位,2位,13位,14位/21,600件

春06 2007.04.04 小論文トライアングル

受験機会の増加、受験時期の前倒し、推薦入試・AO入試の合格枠増加
の傾向から、小論文対策の開始時期の前倒し並びに必要レベルの学習
内容・スケジュールの充実が合否の明暗を大きく分けることになる。

「文章を読めない、言葉を知らない、考える力が弱い」という批評が
現在の生徒・学生についていわれることが多い。概括して批評するの
は無責任な言でつつしみたいと思うが、全国の大学で入学後の学生に
行われるリメディアル教育の実情を見るとその傾向は現実に切実な問
題として存在するといえる。(ただしその原因は十代の若者の側にあ
るのではない。いろいろな立場の<大人>が生み出した問題であると
考えるが、ここでは論からずれ拡散するので述べない。機会があれば
別稿としよう…イヤ、コレハ不要カ…ナ)

入試の変遷・現況とあわせ、社会が求め、大学が求め求められ、学生
が求められる力が何であるかを考えてみたい。

そうすることで受験生自身が何にどう取り組めばよいのかを見えてき
そうに思う。(直接的には受験科目としての小論文のかかわりになる)

 ※関連するキーワードは次の通り。
 ----------------------
 (文部科学省の動き・狙い)
    OECD学習到達度調査 PISA型読解力 文字・活字文化振興法
    文字・活字文化の日 言語力 読解力向上プログラム
    生きる力 総合的な学習 国際競争力            
    21世紀COEプログラム グローバルCOEプログラム 産学連携
    社会の要請に応える専門職業人の養成プログラム 人材育成
  大学
    国立→独立行政法人 二極分化傾向 研究・教育←→経営 
    生き残り 定員割れ 受験機会増 期日前倒し 入試科目減→増
    リメディアル教育 補習授業 一般向けエクステンション講座
    社会の要請 産学連携 人材育成 社会人再教育 大学評価   

  社会
    少子化 高齢化 団塊の世代 雇用・労働問題(終身雇用・年功
    序列の崩壊から、ニート・フリーター 非正規雇用 格差社会 
    ワーキングプア ワンコールワーカー) 国際化 環境 
    ことば コミュニケーション ケータイ ゲーム機 ブロードバ
    ンドインターネット
    文化 生命 科学技術 教育 食 (現代人の)生き方
    産学連携 人材育成
  自分(大学入学志望者)
    自己 関心 将来像 熱意 適性  自己実現 自分発見 
    進学 就職 起業  社会→大学→今 自分と社会 自分と大学 
 ----------------------
    
おや、だいぶ端折らないと遠回りになってしまうか? 少しずつ考えて
みたい。                       (つづく)

春07 2007.04.05 現代文・小論文 今、やるべきことは

センター現代文は過去問イノチ。11月にはここ5年分の本試
問題を解いて実力の程を見定めたい。そこからもうひと磨き
してクリスマスを迎える。となると逆算して、読み方/解き
方、正しさ/速さということと、頭の調子、他の科目との
かねあいから現代文の過去問の易しめのものをぼつぼつ解き
はじめるのは早くても六月くらいでいいかな。

逆にいえば、そのころからは解き始められるくらいに、文字
力/語彙力、やさしめの文章への目の慣らしを積み重ねてお
きたい。

それまでにも模試があるって? 現代文に模試の点数を気に
することは無用というのはもう耳タコだよね。本番合格を目
指すんでしょ。途中の模試の点数は気にするとしても一つの
目安くらいに考え、勉強のペースメーカー・節目くらいにみ
て、気にしすぎないようにしておこう。

目慣らしはここ数年の大学入試過去問の評論(センターはあ
えて除く、苦手ならば高校入試の過去問を題材にしてもよい)
を二日に一題ずつ(問題は解かずに)本文を目に入れる。あ
えて「読む」とは言わない。目に入れる。眺める。それで結
構。でも大切。文章に目を慣らす。内容はまだつかめなくて
もよい。目を慣らす。文章に沿って、眺める感じで目を添わ
せる。やってみて。目が堅めの文章に慣れれば、あとは読解
メソッドのルール習得、そしてその使いこなしトレーニング
となればよい。文章を読むのが苦にならない人はもちろん読
解学習にはいってもよい。あるいは他の早めに始めるべき手
薄の教科の学習を先にまわしてもよし。要は文章読解は頭づ
くりができてからの方がいいし、それからで間に合うという
こと。

その点から小論文についていえば、本番試験の前倒しと課題
文型の採用増という傾向から、現代文学習とからめて文章の
要約練習を易しめのものからやり始めるのは一石ニ鳥三鳥の
効果があがって実にヨロシイということになる。200字、400
字の要約練習。これは実に意義深い。

題材は新聞の社説? No! コラム? No,No! 結果として
それら(のうちの要約の価値・甲斐のあるもの)が本番で出
題されることがあるにしても、練習課題として機械的にほぼ
毎日それをやるというのはススメラレナイ。なぜ? それは
(つづく)
ということにしておこうか。まさに常識のウソみたいなこと
だと常々思っているのでここでちょっと書いてみた。

じゃあ、何を題材にすべき? これも(つづく)
の中で?! 

他に[自分見直し]の「セルフチェックシート」は早い時期
からやっておきたい。そのための下調べや検討も、一旦作っ
てからのまとめなおしも小論文学習の基盤となる部分を作る
ことに値するから。

読むべき本はいくらでも情報があるだろうけれど、見ておき
たいテレビ番組なんていうのも触れておきたいな。
    えっ? これも(つづく)…か。

今後は、しっかりしたまとまりをもつ内容はメールマガジン
に掲載するか、サイト内に専用ページをつくって発信した方
がよいな、と思い始めたのも理由の一つ。もちろん指導教材
としてまとめて出すのが一番か。ブログは気軽にいつでもど
こからでも書けるよさがあるけれど、まとまり感に欠ける面
があるので、これからの濃い?! 内容に関しては、見出しは
ブログ、中身はメールマガジンかサイトというようにするの
がかえって親切だと感じている次第。目指すはより使いやす
い情報発信だから。

二十年前からの(途中数年のブランクはあるが)指導と研究
から伝えたいことがいっぱいだ。うむ、今日はひとまずここ
まで。

春08 2007.04.22 現代文・小論文の学習チェック GW前

受験学習の新年度が始まって少し経ちました。現代文や小論文の
学習の手ごたえはどうですか。

浪人生のことは少し前の記事に書きましたが、現役生のみんなは
少し疲れが出てるかもしれませんね。予定通りに春の講習会や保
習に臨み、やや戸惑いと緊張を感じながらも意気込んで新学期に
入り、少し様子が見えてきて気づいたらちょっと疲れを感じると
いうような状態かもしれません。学習に手ごたえを感じている人
もいれば、逆に不安を感じている人も多いだろうと思います。推
薦やAO入試を考えている人は本番もそう先のことではなく、準備
の過程ではいらだちや心配が先に立つことも出てくるでしょう。

マイナスの気持ちは意識して捨てるんでしたね。思い起さないよ
うにする。どうしよう、と悩むのではなく、避けたい結果に陥ら
ないように、今すべきことを継続して実行するのが一番の特効薬
です。これだけのことをやってきた、という確信がいざという時
のどれだけ大きな支えになることか。不安がるヒマがあったら、
自分で決めたすべきことを一つまた一つと実行していきましょう。
今日やった学習内容はメモしていくといいですよ。小さい手帳に。
本番までの間にはどんなに気持ちの強い人でも不安な思いにはな
ります。捨て去ろう、出すまいと思っても出ます。出さないよう
に意識してコントロールしても、やっぱり出ます。そんな時に、
手帳を開いてみるといいですよ。ああ、これだけのことを自分は
コツコツやってきた、見て実感できる、一目瞭然の状態でスター
トからこれまでの時の積み重ねを体感できる。これが、頭をもた
げた不安を一掃させる何よりの力になります。人から何をどれだ
け言われてもぬぐいされない不安が、自分の字やグラフで書かれ
た記録を見ることで自信に変わります。ポケットに入る手帳だと
本番の試験会場にも持っていけるからいいですよ。試験開始前の
時間もちらっとのぞき見ると効果てきめんです。

疲れても、少しは学習しましょう。続けることが大切です。取り
くみづらいことにコツコツ継続して取り組める力があるかどうか
を見るという目的も試験にはあります。入学試験も就職試験も資
格試験も、いずれもそうです。

しんどい時も続けて取り組むには原動力がいりますね。それが、
あなた自信の志望ということになります。こういう人間になりた
い、ああいう活動をやりたい、こんな分野に進みたい、こういう
職業につきたい、資格をとりたい。こんな人生を送りたい、あん
な力も伸ばしたい。自分がハッピーになれるように、家族もハッ
ピーになれるように、地域が社会が世界がハッピーになれるよう
に…

これは小論文の学習の最初の取り組みである(と私@とみながが
考えている)セルフチェック=自分見つめ直しから始めることが
できます。@とみなが流では自分への問いかけをマンダラート化
した「セルフチェックシート」を使ったりします。自分自身の気
づきを促してくれるアリガタいシートなんだけどね。

自分をある程度知り、身近な社会(=人の集まり、家族も部活の
クラブもクラスも学校も町内も国も地球も社会ですね)から知っ
ていき、その中でも当面の対象となる大学・短大・専門学校につ
いて知っていく。

志望学部・学科に関連する部分から、より広い社会問題・テーマ
へと関心が広がっていく。あるいは、社会的なテーマの一つにつ
いて(たとえば環境とか食育とか小論文の頻出テーマ)探す・探
る動きを始めてみることから自分自身の関心の対象→志望分野も
見えてきたり。志望が明確になることで深い学習が可能になる。

重要な点は、現在を知り、その現在を生んだ過去を探り、次に過
去と現在の延長線上にある未来・将来を考えてみること。思考・
判断と論述の深みと広がりの源泉だ。

社会と、それを基盤とした大学と自分を見つめ、それらの過去ー
現在ー将来を知り考えることは、[現代人の生き方]を考えるこ
とにつながり、すべての大学・学部・形式の小論文学習の基軸に
なります。何をどう書くか、という小論文の二大命題の「何」の
源泉です。

これらのことは、ただ黙って座っていても分かりませんから、調
べるというアクティブな行為が必要ですね。@とみながとしては
「調べる」より「探す・探る」という言い回しをします。ニュア
ンスを感じ取ってほしいものです。いざ始めてみると、いかに知
らないか、ということに気づかされることでしょう。ああ、そこ
でいきなりほうり投げないで。簡単なことはできても喜びは小さ
いもの。少し手間がかかったりすることの方が喜びは大きくなり
ますよ。動き出し回りだせば面白くなってくるんだし。
(小論文の学習と関連されるとすれば@とみなが流では「素材メ
 モ」シートを利用。これが小論文の仕込み作業のツールです)

始めなくては始まらない。続けなくては先に進まない。言い訳は
誰でもいつでもできること。でも時は待ってはくれない。継続は
力なり。うまいやり方や手っ取り早いやり方もあるけれど、それ
ばかり求めていては時間のムダにもなりかねない。このやり方で
できそうと思ったら、まず自分の目・手・足・頭を使ってやり始
めてみること。そして続けてみること。一週間やったら、一週間
前とは違う自分になっている。確実にそう。一週間では気づかな
いかもしれない。なら二週間、一ヶ月、三ヶ月と続けてみよう。
知らなかったことを知り、何を知らないかを知り、でもどうすれ
ば分かるようになるかが分かってくるはず。いい夏につながるぞ。

今も昔も、夏は受験の天王山。とても重要な期間。そのために今
を少しずつ充実させてみよう。しんどいのは他の受験生も同じ。
自分だけで閉じこもらず焦らず不安がらず、お兄さんやお姉さん、
オジサンやオバサン、先輩や先生、それにお父さんやお母さんに
不安や焦りをぶつけてみるのもいいよ。歴史は繰り返す。状況や
環境は変わっても、人間は人間。悩んで大きくなってきた先輩の
ことばが今のあなたに役に立つことは多いと思うよ。

方法論に完璧を求めてはいけない、と以前に書きました。問題集
も参考書も、自分に最適のもの、自分の志望校に最上のものがあ
るかのように考えて、目の前の参考書や問題集や教科書や授業を
ないがしろにして、もっともっと、と他のものを求めてしまう人
がいます。

完璧な方法論はないけれど、いろいろある中のその時の自分にあ
った方法論に取り組んで、あなた自身がそれを身につけていこう
と意志と意欲をもって継続していくことで、あなたにとって最上
の方法論になっていきます。極端にいえば、あなたが自分に合う
と信じられて、やってみたいという気をそそられて、実際にやり
始められる方法論・問題集・参考書であれば、どれでもそれぞれ
にあなたの力を伸ばしてくれるはずです。一冊やりあげれば次に
必要なものは見えてきます。勉強道具を探すことも勉強してるう
ちに入る、なんて甘え気分にならないように気をつけよう。この
時点で自分をなまけさせないように。道具は探すものじゃなく、
出会うもの。探すものじゃなく、使いこなすもの。その過程と結
果が大事。

世の中に、ダイエットと英会話レッスンと禁煙は、決定打がない
ようです。ものすごい種類の方法や道具があり、なおさらに増え
つづけています。誰にも合う最上で最高の完璧な方法というのは
ないようです。学習においても同じことがいえます。世の中に定
評のある参考書や問題集は山ほどありますが、今年のセンター試
験の点数をみても、みんなが願う点数をとれているわけではない。
方法論も身につけて生かさなければ宝の持ち腐れということもあ
るけれど。ぜひ本番で自分が使いこなせる力を身につけ磨いてほ
しいものです。

つけるのは力。磨くのも力。自分の力。自分自身の内面の力。何
か外に魔法の妙薬があるかのように錯覚せず、ピンときて相性が
よさそう、やってみたいと思った方法論や教材をまずやり始めて
一通り終わるまで続けてみること。どんなに薄い問題集一冊でも
最後までやり遂げることでかなり力を伸ばせるものです。
(この時期、現代文は、文字力と語彙力を合わせて毎日10分ずつ
細切れ時間に。高校入試や短大入試レベルの文章への"目慣らし"
も少しずつ。小論文はオススメのテレビ番組などもぼちぼちと。
気持ちも頭も体のリズムも、学習に向く態勢を徐々に整えていこ
う。現役生は連休で一息ついて元気を盛り返して連休明けからし
っかり学習していけるように、浪人生は徐々にテンションをあげ
ていって五月後半・六月頭からはガンガンいけるように。思考力
や判断力がキモになる小論文や現代文はどうしても本格学習は遅
めからになる。その分、春先・初夏は知識型の科目や内容の学習
で学習リズムをつけていくことにしよう)

まずやり始めよう。しんどい時も一息ついていいから続けよう。
何かヒカリをつかもう。ゴールデンウィークを前に、迷い少なく
取り組める学習態勢がとれそうかどうかは自分に問うてみよう。
ヒカリが先に見えそうに思えたら続けられる。続けられれば力は
つく。

やってみたけれど自分に合うものではなかった。そんな時はあら
ためて http://kokugo.cc/ なりを覗いてみてください。ひょっ
としたら<ワードマーキング読解>が役に立つかもしれないから。
おっと、新版の教材やコースについてはまだ載せてなかった……
(あら、そんなオチだったのか、って? 自慢のメソッドだから
 一応お知らせまで、ということでオユルシを)

つかめるよ。つかまなきゃ。まわりはあくまでサポーター。力を
つけるのも磨くのも自分の今の動き次第だから。おっと、眉間に
シワを寄せずに。スカウト・スマイル。しんどい時こそ微笑みを。
自分がしっかり動いてこそ、まわりのサポーターやコーチやツー
ルも生きてくる。数打ちゃ当たる、なんて考えは避けなければな
らないけれど、ある程度狙い定めて打ち続けることは必要、それ
でこそ獲物をしとめられる、っと。信じるものこそ救われる、も
また真実だし、ね。

始めよう。続けよう。磨こう。つかもう。そしてほんとに笑える
ようになろう。

春09 2007.05.01 現代文・小論文の学習 GWの谷間

五月になりました。ひと足先に大学・短大・専門学校に入学した
先輩たちも想定外の事態に戸惑って五月病になっている人も多い
かもしれません。

さて、世の中はゴールデンウィーク。でもちょっと考えただけで
も一昔二昔前のGWとはずいぶん感じが違うように思います。暮ら
し方や働き方、休み方など、時間の過ごし方がずいぶんと変わっ
てきているからでしょうか。長い連休=ゴールデンという価値の
発想自体、見直されていくのかもしれませんね。

さて、とはいえ本番までの時間の使い方が重要になってくる受験
学習において、現代文満点ゲットのために、文字力(漢字の書き
取り)と語彙力(意味を知って使える言葉の力)はすでに進めて
いる最中だと思いますが、別の視点からいえば、古文・漢文の力、
とくに古語や古典文法の学習なども理解と記憶の学習を進めてい
ってくださいね。学習期後半のスピードを磨いていく期間にじん
わりと効いてきます。国語四問80分の時間配分の問題です。現代
文は六月くらいからでもよいですから、いやがらずに進めておい
てくださいね。

記憶型の学習分野は、頭がまだ受験モードになりきれていなくて
も、あるいは、学習や生活の中で疲れていて、考えたり判断した
りという行為がしづらい期間・時間帯でもある程度機械的に進め
ることができます。細切れ時間の活用ということでいいですから、
「覚えやすく・忘れにくく・思い出しやすい」記憶を工夫してと
りくみ進めてくださいね。

  ※古語は語感から、古典文法、とくに助動詞は相互の関係か
   ら理解し、短文や短歌などとセットにしたり、現代語との
   類似や相違なども意識して学習すると、記憶しやすく読解
   にも活用できやすいと思います。

現代文の読解=論理的判断は、それらの学習で、あなたの頭が受
験モード高まってきてから身に付きやすくなります。年間・月間・
週間・日間スケジュールのメリハリを工夫して、さまざまな学習
内容や方法を工夫して本番で使いこなせる知識や方法論を身につ
けていきましょう。

トータルでの得点力アップのために、今があり、これからがあり、
本番がある。力がつけられる頭づくり、そのための気持ちづくり。
ゴールデンウィークがあなたの受験にとってもゴールデンウィー
クとなるように。

眉間にシワを寄せないで、苦しい時のスカウトスマイル。力がつ
いていると自分で思う期間は実はあまり伸びていない。力が伸び
ないとおもう期間こそ実は力が伸びている。そういうことも思い
うかべて、コツコツ継続して取り組む能力というものを、さまざ
まな分野・科目を通して試されるのが受験だという視点で、あま
り効率(少なく短く高く)を重視するのではなく、結果としての
力量アップのために適切(必要なことはきちんと行い、無駄はあ
る程度認めながらできるだけ少なくしていく)なスタイルで自分
の学習スタイルをつくっていってほしい。

他人がどこかから「実力・得点力」というものをあなたのもとに
運んできてプレゼントしてくれるわけではない。あなたが、多少
傷ついたりしながらも、あなた自身で大切なあるものに気づいて
築いていくもの。無味乾燥でも無意味でもなく、合格を勝ちえて
ふり返った時に、その価値(やり遂げて築いたものの大きさ)に
気づくものだと思う。

受験を経て、その後の人生に役立つバックボーンづくり。現代文
や小論文などまさにそのために有効な学習対象だ。しっかりとう
まく学習していってほしい。学習は時間数ではない、回数だ。効
率が大事なわけではない、効率重視では大切なものを身につけら
れずに終わってしまい、逆に非効率な時間の使い方だったという
ことになりかねない。長く学習すればいいというものではない、
必要なことをしっかりと学習できれば、その対象を明確化し、使
える方法論をもって学習できれば、意外と短期間でも力は伸ばせ
るものだ。春先の一ヶ月と秋の一ヶ月は価値が違う。本番前の一
ケ月とはなお違う。本番の二日間のための春であり夏であり秋で
あり冬だ。メリハリつけてやってみよう。これまでの学習で疲れ
が出ていたらちょっと一休みもいれて、倦まず弛まず(うまずた
ゆまず)緩急(かんきゅう)つけて自分の学習を続けていってほ
しい。(途中勉強が手につかなくなる時期もあるから、やれる時
にはやっておくというのも大事) 頭と心づくりのもとには体づ
くりもあるよ。風邪や歯痛に悩まされたり時間ととられたりしな
いように、また、集中力キープのためにも体調や体力は重要。と
なれば暴飲暴食がダメなのはもちろんだけれど、朝食を欠かさず
とったり夜食を食べすぎたりしないことなども自分で気をつけて
いこう。自分のために自分がしっかりとやる。そのために周りの
サポートを受ける。そして関わるみんなで一緒にハッピーになる。
春の笑顔がとびきりの笑顔になるように。

  ※@とみながも、しっかりやっていくために法人化の手続き
   も終了しあとは登記の完了を待つばかり。少し手間をとら
   れたけれどもこれも次に進む必要なステップかと。多少情
   報発信が手薄になったきらいもあるけれど、また通常モー
   ドでやっていこう。なんといっても現代文・小論文学習の
   本格の時期がまもなくスタートするのだから、ね。
   ボン・ボワイヤージュ。ともによき船出を果たそう。目指
   す地に向けて。

春10 2007.05.02 現代文と小論文 文章への目慣らしは

文章に今の時点でどのくらい目が慣れているか。

無理なく自分の現状に合わせて、高校入試問題の論説文でも、
短大入試の評論でも、私大それぞれの評論でも、小論文の課
題文でもどれでもよいから、目を慣らしておきたい。(小説
は不要)

とくに小論文を受験する予定がある場合は、現代文の縦書き
の文章だけではなく、小論文の横書きの文章にも慣れておこ
う。

慣れは期間ではない。回数だ。一回十五分程度でよいから、
中身を理解しようということでなくて今はよいから、とにか
く目を文章〜文字の集合体に慣れさせていこう。縦書きはよ
くても横書きだととたんに読みづらく感じる人も多い。両方
という人も多いが。

十五分程度、印刷された文章を続けて目で追っていけること
に抵抗感をなくしておこう。二十分、二十五分と延ばしてい
ければなおよいが、焦らず少しずつステップアップしよう。

マーキングはまだまだ後で。五月中旬過ぎまでには、同じよ
うな読解のスタートラインに立っておいてほしいから。抵抗
なく文字を目で追えるようになっていれば、マーキングの導
入はスムーズになる。

注意点としては、一字一字・一語一語読むのではなく、漫画
のフキだしを読む→見るときのように、ある程度のかたまり
感で<眺める>ようにすること。(できれば一行四十字程度
の文章の場合なら、行の上半分×3行→下半分×3行くらいの感
覚をめざして)

もう一つは一音一音(頭の中で声に出して〜イッテルコト分
カルヨネ)読むのではなく、目をすべらせて<また出た語>
を<目に入れていく>こと。二三度出た語をまた出てこない
かと探してはダメ。他の<また出た>語を見逃してしまう。
目をすべらせていく中で、<また出た!>と頭のはしっこで
も反応できればよい。<また出た>語はまったく同一の見か
けの語(繰り返し)とばかりは限らない。言い換えが言い換
えと判断できるかどうか、これは読解の第一ゲート。だんだ
んと慣れてくるし、ここには語彙力やある種の接続語などの
言い回しももからんでくるので、最初から完全にはできない
けれども、論理的文章の読解にはとても重要なことだという
ことは頭のスミにでもおいておいてほしい。

読解は得意だという人も、だまされたつもりでこの準備段階
を経ておこう。変なクセがあるために、得点に波があったり
慢性的に時間不足を嘆く受験生は多い。五月中旬すぎまでに
できるだけ変なクセ・自己流のフォームはまっさらにしてお
こう。

この時点では文章の内容はあまり気にする必要はない。あと
でどんどん分かってくるから、今はスタートラインによりよ
い(ニュートラルな)状態で立つことに力点をおこう。

小論文で模範的な文章を書き写す練習をする人(学校)もあ
るようだ。これはもう少しあとでよい。わけも分からず書き
写しても意味は薄い。論理的文章の構造・構成を知った上で
範文模写をすれば、文章表現の論理というものが手にとるよ
うに見えてきて、自分で文章を書く上でも学習効果は倍増だ
から。

当然、要約も徒手空拳(としゅくうけん)というか、方法論
をもたずにがむしゃらに「自分で重要だと思う内容」をとり
だそうとしては無理が多い。方法論を知ってとりくもう。そ
れでこそ短期間での上達が見込め、スムーズに次の(論述な
どの)段階に進める。現代文と小論文がリンクして、相乗効
果をもって学習がはかどるし深まる。

現在、小論文の画期的なツール(ソフト?)を開発中。@と
みなが流の小論文メソッド<とみながのハイブリッド小論文>
の中核となるメモソフトの第一弾だ。つくりながら手ごたえ
十分。これを使った小論文コミュニティーサイトを作ろうか
と構想は広がっている。現代文と小論文の中核となる《論理》
というものが理解しやすく、かつ、自分自身で組み立てやす
くなること間違いなし?! 小論文教材として販売予定か?!
(未完のため未定)

今日のワンポイントアドバイスはここまで。ワンポイントア
ドバイスはブログで、ある程度まとまった内容はメールマガ
ジンで、系統だったものはサイト〜教材へ。もう少し時間の
余裕ができたら、現代文と別に小論文の場を設けて分かりや
すくする予定。ではでは、また。
(※サイトリニューアルはまだもう少ししてからになります)

 ※ワードマーキング読解は、小手先のテクニックではない
  ので誤解ありませんよう。やっていけばすぐ分かること
  ですが、今回の記事で思い違いしちゃう人がいるとよく
  ないので念のため。良質の論理は"見えてくる"ものなの
  です。それで後で解くために"見えた"ポイントはマーク
  をしておこうというわけ。で、そのポイントは書き手が
  変わろうが読み手が変わろうが、論理的文章という枠や
  文学的文章という枠にはまるものならば共通する項目が
  存在する、っと。個別具体的な内容を理解しているかど
  うかよりも、大きく論理的な判断力をどれほど持ちえて
  いるか、が問われるのが現代文読解であるという点は肝
  に銘じて見失わずに学習を続けてほしい。

春11 2007.05.04 小論文+現代文 論理的発想のスタートはこれ

現代文において、評論は読みも解きも論理的であることが重要で
あるのはもちろんだが、小説も解きにおいては論理がポイントと
なる。本文を心情・性格の直接・間接表現のカタログととらえ、
用意され仕込まれた選択肢というリストとの比較→照合→検証を
論理的におこなうことで正解を見抜いていくわけだ。

読むことが中心の現代文に対して、書くことが中心の小論文とと
らえがちだが、実は書くためのトレーニングのはじまりとしても、
また、現実の出題パターンの主流が課題文提示型という点からも
小論文学習の重要な部分を読むことが占めている。言葉を使った
論理展開が重要という点で、小論文と現代文は表裏一体・密接不
可分の関係にある。言い方を換えれば、小論文の学習のためには
現代文が大いに役に立ち、現代文の得点力アップ(それがマーク
シートのみのセンター現代文であっても)のためにも小論文はた
いへん大きな役割を果たすといえる。

近年の入試状況の傾向からいっても、多くの受験生にとって小論
文は避けて通るものではなく、積極的に活用する時代になってい
るといえる。志望校を決定・変更する段階になってあわてずに済
むように、そうでない場合でもより得点力・合格力をアップさせ
るために、小論文の学習をこの時期から(推薦、AOでは高校二年
後半からは始めておきたいほどだ)現代文の読解トレーニングに
先んじて始めておきたい。

さらに小論文では、その性質上、考える力が重要となる。理解→
記憶→反復練習による解答出しという一般教科と比較して、より
強く論理的判断力・思考力が試されているという点に独自性が認
められる。

用語もある程度知り、自分や大学、社会の身近な問題から広範な
問題も知っていくのに加えて、それらの素材を使って自分で論理
を組み立てていく小論文はある意味クリエイティブな能力を必要
とされる科目だといえる。

クリエイティブな小論文の学習ことはじめとしてオススメしたい
のは<定義づけ>ゲームだ。

ゲームといっても頭の体操とでもいうほどの意味だ。「○○とは
■■■である」。これが定義づけの文だ。<〜とは>を使って、
○○=■■■というように題目となる語とその説明表現をつなぐ
ことで定義が成り立つ。定義は現代文(評論)でも小論文でも重
要な論理の第一歩となる。

複数の意味をもつ語やあいまいにとらえがちな語、意味の分かり
づらい語に対して、「○○とは■■■である」とはじめの段階で
定義づけすることによって、それに対する価値判断(是非)とし
ての主張やその理由などを軸とする推進力そのものとしての論理
を展開していくことが可能となるわけだ。

だらだらと書いてしまったが、要は小論文の「何をどう書くか」
という二大学習ポイントの前者の部分として、さまざまな語を定
義づけしてみよう。バスや電車の待ち時間でもよい、理解+記憶
学習の合間でもいい、歩きながらでも風呂に入りながらでもでき
る。「○○とは■■■である」づくり。この定義づけの習慣をつ
けよう。

○○にあてはめる語は、慣れてくればテーマ型小論文の過去問や
知識も必要とする過去問の話題について行なう。ただしこの時期
はベースとなる一般的な単語から始めていけばいいだろう。

 「生きるとは」
 「受験とは」
 「友人とは」
 「自分とは」
 「心とは」
 「道とは」
 「自由とは」
 「ことばとは」
 「コミュニケーションとは」
 「食とは」
 「文化とは」
 「教育とは」
 「科学技術とは」
 「情報化社会とは」
 「高齢化社会とは」
 「健康とは」
 「生命とは」  etc.

意識して仕入れた知識というものをまだもたなくても構わない。
これまでの人生の上での体験や見聞もひきだしに、自分自身の頭
の力を頼りに、まずは何も見ず聞かず調べずに、ことばにしてみ
よう。短く的を射た表現をひねり出してみよう。うんうんとうな
りながら、独力で定義づけをしていってみよう。乱雑に片っ端か
ら自分のことばをメモ用紙に書き連ねていきながら、見返したり
書き加えたり、それらから発展して連想を広げたりしながら、よ
り端的(たんてき)な語句にしていこう。最後は清書して現時点
での自分の定義としてまとめよう。あなたの立ち位置が見えてく
る。見えればそこから<探し・探り・見つめ直す>作業を続けて
磨きあげることができる。これからの三ヶ月〜半年でどれほど深
みや広がりをもってくるか楽しみとなっていくわけだが、そのス
タートをきろう。濫觴(らんしょう)。大河もまずは一滴から始
まる。論理的文章の最初のポイントとなる<定義>づけ。生かし
て実りある受験学習を進めていこう。

さて、「生きる」とは。あなたの定義は? 

   ※ちなみに@とみなが流では「生きるとは自己表現だ」と
    定義づけよう。「自己表現とは?」 「自己とは?」
    「表現とは?」 おっと数珠(じゅず)つなぎに次へ次
    へと玉がころがり始める…

   ※前述のプロセスを経て自分なりの定義を一旦まとめてか
    ら、はじめて辞書や本やネット検索などにあたってみよ
    う。頭を言葉を軸にした論理でつめていく作業だから、
    自分で考えずにちょっと調べただけで考えたつもりにな
    るのでは百害あって一利なし。やらない方がましなくら
    いだ。出ないと思ってからひねり出すのが最初は大切。
    はじめはうすい内容でもかまわない。だんだんと深めて
    肉付けしていければいいわけだから。そのためには自分
    で自分の頭や心の中からひねし出してくることが重要だ。

Enjoy Logical Thinking with Sensitivity! 
And You`ll find yourself!

春12 2007.05.10 現代文+小論文の学習 GW明け

ゴールディンウィークも明けて数日経ち、気持ちも行動も通常
モードに戻ってきたあたりでしょうか。

リフレッシュできた人も、一段と張りきって過ごした人も、こ
れから真夏に向けてのスタートをきりましょう。

センター国語全体の中では、古文の知識(古語・古典文法・古
文常識など)面、漢文の知識面、現代文の知識面(漢字の書き
取り、語彙力増強)、現代文の文章への目慣らしあたりが少し
ずつ身に付き始めているとグッドです。

また、小論文では、前回挙げた「定義づけ」、以前に書いたセ
ルフチェック(これについては具体的な項目を次回の記事とし
て挙げる予定です)トレーニングが少しずつ進んでいればグッ
ドです。

まだ身に付いている自覚は薄いかもしれませんが、この時期に
継続して学習を重ねることが重要です。学習内容の受け入れ態
勢ができかけてきたころだろうと思います。以前に学習の習熟
度曲線のことを書きましたが、必要であれば読み直してみてく
ださい。
一定時間"ある程度"集中して一つの作業に取り組むということ
が苦手な受験生が年々増えているようです。これら知識面の学
習ではそういう面が強化できるという点が実はかなり重要です。
これから本格化していく学習をほんとうに自分のものとして生
かしていけるようになるかどうかという点において、知識の理
解と記憶も重要ですが、派手さこそないものの、必要な場合は
腰をすえてしっかりと取り組む姿勢づくりがたいへん有効とな
るわけです。

手っ取り早いことがらを好み、楽ですぐできるようになること
を求めがちな時代でもあります。そんなときこそ「急がば回れ」。
速く楽にできるようになるために、すぐできる楽な方法から始
めるのは多くの場合間違いだろうと思います。それでできるこ
とのレベルはあまり高くない。そのうえに他の人と力の区別が
つけられない。賢明であるならば、結果として速く楽にうまく
できて楽しくできるようになるために、ムダやムリは避けると
しても、必要な手順を追って手間をかけて続けて、自分自身の
内なる能力を磨くことがポイントといえます。一見回り道に見
えることが、実は少し経って全体の流れを見てみると、効率的
で楽で継続性も応用もある効果的な方法だったということに気
づいて満足感も高まることでしょう。そしてその方法論は別の
面にも生かしていけるはずです。あなた自身の内面的な能力自
体がレベルアップしているわけですから。真なる一事は万事に
通じるといえるでしょう。

現代文(評論と小説、それぞれの正しい読み方・正しい解き方、
速い読み方・速い解き方)と小論文(考え方、読み方と書き方、
事前準備編と現場実戦編、そのトレーニング編)において、軸
となる<ワードマーキング読解>は、「急がば回れツール」、
「一事が万事ツール」といえるかもしれません。習得レベルに
おいては「自転車ツール」ですが。(Macに似ている…)

みなさんの学習姿勢とテンションが高まってきたようなら、そ
ろそろと<ワードマーキング読解>の通信指導も始めるとしま
しょうか。「マーキング」の<通信添削>で読解力を磨けるっ
て面白いでしょう? 現代文でいえば本文の正しい読み方から、
小論文でいえば課題文の要約から、読解脳を磨きます。ジムで
筋肉質の身体に変わるように、エステで美しい顏や身体に変わ
るように、センター現代文+受験小論文攻略ゼミで、読解脳を
変えましょう。必要なものは理論と使える道具と的確なコーチ
です。おっと、あなた自身のやる気と最初のうちの根気も、か。

いよいよ本格の読みのトレーニング開始間近です。小論文の書
き方・考え方も少しずつ身につけていきましょう。3種のメモ
づくりがポイントとなります。<ワードマーキング読解+α>

春13 2007.05.17 大学受験小論文のために〜 Googleユニバーシティ検索

大学受験で推薦入試やAO入試を受ける際には小論文が重要となる。
情報化社会、情報過多?社会の中で、大切な能力としてのメディア
リテラシー(読み・書き能力)に通じるものでもある。

己を知り、他を知るところから勝負は始まる。対策が生まれる。

己を知るという面では、マンダラートを利用したセルフチェック
(自分見つめ直し)シートから始めるとよいという話は済ませた。
見つめ直し項目の例はこの次の記事で挙げてみることにする。

他を知る、という面では、他の一方の雄は社会であり、もう一方
が大学である。社会の意味するものは広範にわたるが、大学のそ
れはいくつかのポイントに絞られる。まず第一は「求められる学
生像」だろう。

推薦やAOは、受験生と大学の幸福なる結びつきが期待されている。
入学後に判明するミスマッチは双方にとって不幸なことだ。求め
られる学生として求める大学にいち早く合格を決められれば、さ
らに進んだ新生活への準備が進められる。
少子化〜大学経営環境の厳しさ〜大学の二極分化〜入学者の確保〜
受験生の確保〜受験機会の増加という側面は後においても、その
受験制度の中で小論文の負う役割・小論文を身につける意味合い
は大きい。

さて、「求められる学生像」は志望校が決定していればもちろん
のこと、未定の場合、迷っている場合、あるいはその中で小論文
受験に戸惑いがある場合、ぜひアクセスしてみてほしいWebペー
ジがある。

検索エンジンの雄、Googleの「ユニバーシティ検索」ページが
それだ。

Googleは単なる検索エンジンにとどまらぬWeb上の複合的なサー
ビスを提供する企業に変貌(へんぼう)を遂げている(とげて
いる)。

そのサービスの中の一つが先に挙げたページだ。全国の大学が
リストアップされていて、大学名を選んだ後に現れるページで
検索窓に検索したい語を入れれば、その大学のサイト内の検索
語に関わるページが一覧できるようになる。

試しに地元の大学を2〜3選んで「求める学生像」と入力して検
索してみてはいかがだろう。他にも「小論文」や「入学案内」
などでも検索してみるとよい。

大学の理念・ポリシーという大枠から入試情報や受験の心構え
まではっきりと見えてくることだろう。

志望する大学、さらには学部・学科が、その理念やシステム、
環境やスタッフ、施設などにおいて、本当に自分の求める存在
であるのかが読み取れるだろう。

まだ志望が定かでない場合も、複数の大学、複数の学部のそれ
を読むことで、自分のこれからの方向性に気づく部分も出てく
ることと思う。

試験の意味をつかんだうえであればより充実した学習ができる
はずだ。密度も頻度もあがって力がついてくる。受ける以上は
受かるように準備を進めてほしいものだ。受かってからも実に
役立つ能力となるのだから。

春14 2007.05.19 小論文学習〜<自分>を見つめ直すセルフチェック項目

センター現代文<ワードマーキング読解>攻略ゼミのメールマガジン
では「読みすぎてませんか? 評論編」をここ2号に分け発行しました。
<ワードマーキング読解>学習への序章というべき内容でしたが、次
号では「読み落としていませんか? 小説編」という内容で発行予定
です。どうぞお楽しみに。

さて、大学受験小論文の推薦入試・AO入試向けの序章として、己を知る
(知ろうとする→考える基点づくりの第一歩)ためのセルフチェックに
ついて以前に触れました。わたしのこれまでの講演や指導では、マンダ
ラートという今泉氏創案の発想メモを生かして自分で書き出してみるこ
とをすすめるのですが、きょうはチェック項目の例を記します。どうぞ
ご参考になさってください。

なにかのテストというわけではありませんから、正解はありませんし、
いりません。

自分で自分自身に問いかけて、メモしてみてください。9つのマス目の
真ん中のセルに下の問いを書き、それを見つめながら思い浮かんだこと
をまわりのセルに書き入れてみてください。書いたことがまた引きがね
になって次に書き込むことばがあらわれてくることもあるでしょう。2つ
3つはすぐに出てくると思いますが、大切なのはすぐには出てこない5つ目
6つ目書き進み、さらにあきらめずに7つめ8つめを書くこと。単なる
思いつきやありきたりの内容の2つめ3つめを越えて7つ目8つ目あたりに
肝心な真の姿が…ということも。うんうんうなっていつもとは違う頭の
使い方・思い巡らし方をするのが重要で、このあと小論文の書き方でも
同じ頭の働きが重要になってきます。その練習の意味でも重要なメモづ
くりです。

実際に鉛筆で紙に書き出してみることが必要です。(これもまたペンシル
アプローチですね)自分で答えやすい項目から始めて少しずつ何回にも
分けて書いてみられるとよいですよ。書く際のとまどいや迷い、考え込
みということ自体にも自分の見つめ直しということで重要な意味がある
といえるでしょう。

 ※マンダラート:3×3の9つのマス目(セル)でできたシートを使う
         発想法。

テーマ群A
 1.あなたはこれまで他の人からどんなふうに言われましたか。
 2.あなたが魅力的だと思う人の条件を挙げてみてください。
 3.自分に形容詞をつけるとしたら、どんな形容詞がつきますか。
 4.自分をどんなふうに見られたいですか。
 5.いくら時間を使っても惜しくないと感じられるのはどんなことを
  している時ですか。
 6.自分が少しでも自信をもてるのはどんなことですか。
 7.3年後のあなたを自己紹介してください。

テーマ群B
 1.今、あなたにとって何が大切ですか。
 2.今、あなたにとって誰が大切ですか。
 3.今、あなたにとってどこが大切な場ですか。
 4.今、あなたにとって何をしている時間が大切ですか。
 5.これまで強く怒ったことは何ですか。
 6.これまで強く悲しみをおぼえたことは何ですか。
 7.これまで強く嬉しさを感じたことは何ですか。
 8.これまで強く感動したことは何ですか。
 9.今あなたが大切にしている言葉は何ですか。
 ※追加メモ:どういう点について、なぜなのか。

テーマ群C
 1.今日の楽しみは何ですか。
 2.一週間にどんなことがあれば幸せですか。
 3.高校卒業までにぜひ達成したいことは何ですか。
 4.生きていく上で強くやり続けたいことは何ですか。
 5.大学に進学してやってみたいことは何ですか。
 6.社会人になって取り組みたいことは何ですか。
 7.今、親友に一番いいたいことは何ですか。
 8.今の自分に言いたいことは何ですか。
 9.人生でやりたいことを8つ挙げると?

楽しみながらメモづくりをしてみてくださいね。
1ケ月後、3ケ月後、半年後にまた書いてみると変化して
いるかもしれません。それはそれでまた楽しみに。

春15 2007.05.31 大学受験小論文のベース〜<社会>を知るために

受験現代文では、本文のポイントを主観をまじえず客観的に読み
取ることが必要かつ十分な読みとなる。これに対し、小論文では、
客観的な読みに加えて一種主観的なクリティカル・リーディング
(批判的読み=適切な根拠や基準に基づいて論理的に自分で考え
て情報を読み取ること)が必要となる。
 ※ここでいう「批判」にマイナスの意味はない。

客観的な読みは<ワードマーキング読解>が切り札となる。ある
いはそれと同レベルの読みによって鍛えられた読解力という名の
客観的判断力が鍵となる。(主観的でそれぞれに個性をもつ存在
である受験生が<客観的>に読んだり判断したりしなければなら
ないところに難しさが存在する。主観も個性も無くすことは不可
能である以上は、<客観的>読解を実行する工夫が必要となる。
その典型が<とみながのワードマーキング読解>というわけだ)

話を主題の小論文に戻そう。
クリティカル・リーディングでは、客観的読解ができた上でさら
に自分で論理的に考える力が必要となる。そのためには、常識を
わきまえ、教養を身につけ、ひらめく感性の力を研いで(といで)
おくことなどがまず必要となる。
 ※ここでの「常識」は陳腐化したそれを意味しない。
その土壌の上に必要な分野・範囲の知識をふまえることで、論理
的に判断し思考を進めていく力が花開く。その後の説得的に書く
ことも含めて、具体的メソッドの習得とトレーニングが必要なこ
とはいうまでもない。

おっと、受験小論文では、それほど高いレベルの力が要求されて
いるのではないから無用に心配しないように。その力の完成形で
はなく、力を伸ばせる可能性を持っていることが示せればよいと
受け止めておいてよい。ただし、安直に傾かず、本質を突いた学
習は心がけてほしい。そしてその実行も。大学は「よき仲間」を
求めている。大学人の本分としての「研究仲間」、そして大学の
最近のありようとしての「大学卒業後に社会に輩出する有用な人
材」の卵としての側面だ。(こららの点については以前の記事の
「求める学生像」リサーチで一目瞭然だ。)自分が主体的に考え
る志望と、大学が求める像がマッチしていれば実りある大学生活
が送れることだろう。関係するすべての人にとってハッピーな状
況である。あなどらず、避けず逃げず、取り組んでほしい。

上述の土壌の部分にも関連して、以前の記事でいう「社会」を知
るということについて一言述べておこう。

<自分を見つめ直す>という点に関しては、既に「セルフチェッ
クシート」の項目を挙げた。<社会を知る>という中には共同体
としてのシステムや理念・現状という側面もあるが、ヒトの集合
体という側面もある。<社会を知る>一つのアプローチとしては
<ヒトを知る>という角度からとらえることができる。小論文で
重要な「広い視野」「より深い思考・判断」という点からすると
生身の自分と過去から現在にわたって接してきたヒトも重要だが、
それとは異なった時・ところ・環境にいるヒトのありようを知る
という点に意義深いものがある。過去(歴史上)の社会システム
や理念を知り、過去(歴史上)のヒトの生き方を知ることが現在
そして未来へとつながっていく。(推薦入試の小論文や面接にお
いて「尊敬する人物は?」と問われて「父親」と答えているよう
では「広い視野」「より深い思考・判断」の点からよい得点は期
待できない。事実そうであるにしても、一歩広げた社会的視野で
尊敬できる人物に出会うことはいくらでもあるはずだ。同じ視点
から、「大切にしている言葉は?」「最も印象深い本は?」とい
う問いに対しても「社会〜ヒト→生き方、言葉、それが書かれた
本」という一本のラインで自分の答を導き出すことができる。当
然、それと関連したりその延長として自分の関心分野への気づき
が生まれ、志望大学・学部、ひいては職業に通じていく発見もあ
るだろう)

そのための方法に、一つは<本>、一つは<テレビ>を挙げたい。
(あえてパソコン〜インターネットはここでは省いておく。体系
 的なものより、断片的な情報・資料の検索での活用は別に述べ
 ようと考えてはいるが)

本で軽めならば朝日新聞から出ている司馬遼太郎の講演録やムッ
クなどを挙げておく。司馬史観と評される独特の着眼点からの
これまでの日本のありよう、そこでのヒトの存在を学ぶことがで
きる。ここから世界が広げられるものと感じる。氏には数々の歴
史小説の名作もある。別の意味で塩野七生の「ローマ人の物語」
もすぐれた小説だ。受験生活の中で読むにはタフかもしれないが。

現在の日本のありようを知りたいならば、ビジネス書も有効だ。
週刊や月刊のものも多い。電車の中吊り広告も含めて、見出しを
見るだけでも面白い。もちろん本誌を手にとって読むのも有効だ。

新聞も街の図書館などで月に一度でもフジサンケイビジネスアイ
とか日経流通新聞などにまとめて目を通してみるのもよい。なに
見出しをどんどん見ていく感じの眺め方でいい。目が留まる記事
があれば読み込めばよし。現代社会の皮膚感覚が身についてくる
かもしれない。(ちなみに一般紙の社説や一面下のコラムはあま
りすすめない。中に出題素材として扱われる場合があるにしても、
その中立公平という表看板と内実としてのそれぞれの傾向からし
て、毎日読むべき学習材料とは考えない。ましてや社説やコラム
を要約するのは避けた方がよい。この点については相当な反発を
買うのかもしれないが明言しておきたい。一般紙で読むならば、
夕刊の文化欄や識者の名前入りのコラム、週一回の書評がよい。
顔が見え頭や心が見えてくる。要約練習をするならば、頻出出典
の新書の一節や入試現代文の評論本文がよい。要約は一筆者の明
確な論点〜論旨、論理展開が存在するものこそ意味がある)

身近な自分と社会の接点として、職業を考えるならば息長いベ
ストセラーになっている「13歳のハローワーク」がよいだろう。
何になりたいか、どういう職業につきたいか、なかなか分かるも
のではない、という論議もあろう。ただ、現在は幸いなことに
さまざまな情報を手に入れることができて、判断・思考する材料
に事欠かない。大きく事象をとらえ、細かく判断や思考を積み重
ねていくことが重要な小論文発想においても、おおきく現代社会
の行く末をとらえる中で、細かく自分自身の社会人としてのあり
ようの一面としての職業選択を考えることは、小論文の学習準備
としても大きな意味を持っている。その意味でも網羅的に職業と
いう観点から社会をとらえて具体的に提示したこの本は、幻冬舎〜
村上龍の会心の一作だと思う。

テレビではここ2年ほどのNHKは実に面白い。ドキュメンタリー
やインタビューの番組のバリエーションの豊富さ、構成の巧みさ、
準備の周到さ等々において見るべきものが多い。
 「プロフェッショナル〜仕事の流儀」
 「トップランナー」

 「一期一会〜キミにききたい」
 「あしたをつかめ平成若者仕事図鑑」
 「きらり10代!」「(同)あこがれ仕事百科」
 「課外授業ようこそ先輩」

 「NHKスペシャル」
 「クローズアップ現代」
 「週刊こどもニュース」
 「ビジネス未来人」
 「経済羅針盤」
 
 「地球特派員2007」
 「ティーンズTV 地球データマップ
 「どうする? 地球のあした」
 「NHKスペシャル プラネットアース」
 「シリーズ世界遺産の旅」

 「NHKアーカイブス」
 「ETV特集」
 「JAPAN BIZ CAST」

 「知るを楽しむ」
 「美の壺」
 「アートエンターテインメント 迷宮美術館」

NHKアーカイブスは各県のNHK放送局でオンデマンドビデオ視聴
が可能になっている。NHKのウェブサイトを参照してみてほしい。

それぞれに有名・無名の、しかし知るに値するヒトやモノや社会
のありようを描き出している。書物もそうだが、テレビもドキュ
メンタリーといっても、作り手の視点・視座や制作上の制約など
あるのは当然だ。それを越えて(余りある、あるいはそれがある
からこそ)価値ある作品群が生み出されつづけている。利用する
に如く(しく)はない。掛けられたリサーチや企画、準備や制作
への時間・手間・エネルギー・費用の膨大さを考えると、15分〜
60分は貴重な学びの時間となることだろう。

次回はもうひとつの知る〜<大学を知る>について書いてみたい。

春16 2007.06.06 大学受験小論文のベース〜<大学>を知る

センター現代文・二次試験現代文〜大学受験小論文を対象に
書き連ねているこのブログですが、今日は<受験小論文>の
ベース部分の締めくくりとして<大学>を知るについて一言
書いておきます。

<自分>を見つめ直し、<社会>のいくつもの側面の現状、
そして過去のありようを知り、<自分>の将来像のイメージ
を漠然とでも思い描き始めたであろう今、目前の<自分>の
将来像を実現・醸成する場として<大学(短大・専門学校を
含む)>について知っていきましょう。

印刷物としての大学案内は当然のこと、大学のWebサイトや
大学の先生方のサイトやブログ、サークルのサイトなどイン
ターネットも役に立ちます。インターネット上のムービーと
して動画で見られる大学案内を掲載している大学も多くなっ
てきています。分かりやすくなっています。

数年前からは、とくにOCW(オープンコースウェア)として
自宅に居ながらにしてパソコンで大学の講義の一部を聴講で
きるようになってきています。かなりの数の大学で実施して
いますのでGoogleやYahooで検索してみてください。

あるいはiPodでおなじみ?のiTunesStoreでPodcastとして
登録されているものもあります(東京大学、
高知大学、大阪府立大学)。

もちろん推薦入試やAO入試を考えている場合は、オープンキ
ャンパスは欠かせませんね。一般入試の場合ももちろん参考
になります。志望大学が遠い場合は、同じ学部をもつ近くの
他大学も参考になると思います(これは過去問学習でもいえ
ることですね、新設の学部などで過去問がない場合は他大学
のものを参考にしましょう)。

オープンキャンパスは、年々充実と早期化しているようです。
今年は既に三月から実施しているところも多いようです。青
田買いではありませんが、大学の経営環境も含めた対応の多
角化の現れの一つなのでしょう。

小論文の講演・指導をしてくれる場合も増えていますので参
考になさるとよいでしょう。実際の学生が質問に答えてくれ
たりしてよりリアルで身近に大学を感じられるよいチャンス
でもあります。まだ先が長い受験生活においてのモチベーシ
ョンを高くキープする意味でも足を運んでみてください。

大学や学部・学科、地域性・土地柄・周辺環境も含めて、自
分の貴重な期間を暮らす土地や大学として魅力を感じられる
場を見つけてほしいと思います。

ほぼ志望大学・学部を決めてらっしゃる場合は確認的な意味
で、迷っていたりメドがついていない場合はなおさら、しぼ
って決めていく材料として情報収集に励んでください。情報
収集能力は受験小論文でも大学進学後の全学部での研究活動
においても必須のスキルです。一石ニ鳥にも三鳥にもなるオ
ープンキャンパスを上手に活用してほしいものです。

さぁ、ここまでは受験小論文の前準備としてのベースの部分
でした。これらをふまえていよいよ小論文の本編に入って、
力をつけ磨いていく段階ですね。重要な時期を迎えます。

春17 2007.06.09 受験小論文補足<自分><社会><大学>

センター現代文〜二次試験現代文、マークシート型から記述論述型現代文、
そして大学受験小論文。<ワードマーキング読解>と<マンダラートメモ>
を軸に<論理>を軸とした「読解→判断・思考→論述」という<言語力>の
スキルアップを図る<ワードマーキング読解>センター現代文+受験小論文
攻略ゼミby@とみなが、です。

今日は小論文準備編の最後として、タイトルに書いた小論文の三本柱<自分>
<社会><大学>という縦軸、そこに当然含まれる<過去><現在><将来>
という横軸に関するリサーチについて少し補足しておこうと思います。

受験小論文において、<(組み合せ組み立てて)論述する>というのは3割
程度しか占めないのではないかと考えています。<探す・探る>というリサ
ーチが3割、<判断し思考する>部分が4割といったところでしょうか。
(<探す・探る>と<判断し思考する>からは合わせて2割ほどが<読む〜
要約する>という作業を含むといえそうです)

「何を・どう書くか」という二大ポイントについて、時期的にも今は「何を」
という点の充実が急務でしょう。調べるというよりも<探す・探る>という
表現を私は多用します。より価値の高いものを深いところから多少の手間を
かけて見つけ出してくるというイメージです。そうして発見した素材を<見
る・読む・聴く>ことを通して自分のものとして再認識し理解します。自分
のまわりに豊富にある(他の受験生のまわりにも同じようにある)<情報>
を、自分だけの・自分なりの深さで理解した<知識>とするといえばよいで
しょうか。<収集→取捨選択→整理→統合>という実作業(@とみなが流で
はマンダラートシート利用の「素材メモ/コンテンツメモ作り」)によって、
複数の分野で複数の項目が自分の知識となって豊かにふくらみはじめ、ふく
らみ続けます。中に意識して<覚える>部分も出てきますし、適否を<判断
する>、複雑な事案の場合に複数の知識をもとにして組み合せて<考え出す>
という行為にまで発展していく場合も増えてきます。自力だけでは当初は難
しいかもしれませんが<探す・探る>ということを通してリサーチした情報
→知識を生かして自分の知識を<アイデアメモ>に昇華させていきましょう。
自分の手で鉛筆を使って紙に書いていく、という行為が実に重要です。パソ
コン入力用のシートも講座の受講生にはお渡しして活用いただきますが、9
つのマス目をまっしろな紙にすすっと書いて書き込んでいく手作業が、あな
たの頭を活性化してくれて、次の<論述>工程へのスムーズな導きを実現し
てくれます。(<論述>工程ではもう一つのメモ「段落構成メモ/アウトラ
インメモ」が強力なサポーターとなってくれます) あなたの潜在的な能力
を発揮するためにも、また一定期間の中でむだなく力を磨いていくためにも、
その場その場の頭だけではなく、手を使ってメモにして残す(というより書
き留めて記録として残しつつ、それにとどまらずそれ以降の発展の種とする)
という点を重視して三種のメモづくりを実践してください。

以前の記事で、リサーチ対象として、本、テレビ、インターネットを挙げま
した。インターネットのリサーチでは、小論文頻出の社会的テーマを探ると
省庁やNPO、民間の研究機関のサイトを探り当てることができます。膨大な
量であるために検索スキルや読解スキルも必要になってきますが、これはそ
のまま大学に入っても必要とされている作業であり能力だと理解して自分で
行なってください。ネット上の"情報"は玉石混交(ぎょくせきこんこう)で
価値の高いものもそうでないものも、正当なものも逆に間違ったり一面的だ
ったりするものもあります。インターネット上のフリーな百科事典である
Wikipediaにおいてもそれはいえますね。そこでは取捨選択の判断力が要求
されますが、これも重要な身につけるべきスキルとして書かれたことを鵜呑み
にするのではなく、実地に磨いていってください。ある程度の量のメモがで
きてくるとともに判断の目と頭は磨かれていきます。受験現代文の評論の出
典のトップでもある今を時めく脳科学者茂木健一郎さんの講演も氏のブログ
にMP3ファイルでまるまるアップされていて自由にダウンロードできるよう
になっています。知の刺激を受ける、という意味でも聴いてみられることを
おすすめします。いくつかは@とみながの別ブログ「悠々として急げ」でも紹介してき
ました。前回挙げたiTunes StoreのPodcastでは東大の学術講座でノーベル
賞受賞者の小柴昌俊さんの講演も聴くことができます。他の先生方のものも。

医療看護系のテーマの場合、インターネットで検索すると、日々実際にその
問題に直面して模索したり一定の解決策を見いだされた医療機関や研究所の
サイトに出会えます。深みと広がりをもった説得力ある答案を書くためにも
(それは実はそのままあなたの見識や思考を深め広げることにもつながって
いて将来に役立つ基盤となるものです)ぜひ熟読・多読し、一呼吸おいて自
分でも適否・バランス・どうすべきか、について考えてみてください。自分
の志望の確かさ、自分の適性の見極めにも大いに役立つことでしょう。

テレビ番組も前の記事で多く紹介した以外にもありますが、パレートの法則
も頭に置いて、完全・完璧を目指すのではなく、漏れがあってもいいから、
自分にとってポイントや必要度の高いものをチョイスしてできるだけ触れて
みようというのがコツです。感度のアンテナを高くはっていると、思いがけ
ない知との出会いも生まれます。種があなたの頭や心にまかれれば、必要な
時に花開いてくれるものです。不思議ですが本当です。ただし「まかぬ種は
生えぬ」というのもまた真理ですので肝に銘じてください。学習における
習熟、醸造・醸成といってよいと思える不思議なプロセスは折々実感させら
れます。倦まず弛まず(うまずたゆまず)諦めず(あきらめず)初志貫徹と
いきましょう。自分の将来を自分で切り開くことに直結するのが、小論文で
あり面接、それを主軸とする推薦入試でありAO入試です。

他教科の授業も重要です。社会はとくにそうですね。<社会>の実相、構造、
過去の歴史を知ることができます。理系であれば理科や数学も重要です。論
理の組み立ても参考になりますし、図表グラフ型小論文対策としての図表グ
ラフの見方の直接的学習になります。現代文や英語の長文読解も、言語によ
る論理の組み立てで重要です。実をいえば音楽や部活なども間接的に大きな
意味をもちます(が今日はこれくらいに)。ちなみに授業は先生の顏を見つづ
けて聴くことが効果があがります。きれいなノート作りよりも、その時間集
中して先生を見て聴く。その場で頭に入れてしまうぐらいの強い心づもりで。
必要な点はノート代わりに教科書にパパっと書き込んで、また先生の顏を見
て聴き続ける。聴くことがおろそかになっている生徒さんも多いように思い
ます。集中力持続のトレーニングとしての意味合いからもオススメします。
たぶん先生も張り切り具合が違ってこられるはずです。しっかり顔をみて集
中して聴いてみてください。復習がいらないくらいにね。

リサーチの中では、一つのテーマについて、諸外国で解決に成功した事例を
探すことが可能だったりします。<論述>の中で、対比させて説得力を増す
というのに絶好の素材です。「素材メモ/コンテンツメモ」の充実を図りま
しょう。あるテーマについて、日本の現状、原因となった過去をリサーチし
日本の将来に向けての打開策・解決策を見いだすにあたって、諸外国の過去
や現在の打開策・解決策を参考にできるということです。視野の広がりは
説得力の強化につながります。

自分の目の前の最近のことには誰しも目がいきます。小論文で出題される
現在の社会的テーマは、過去に原因理由があり、現在未解決であったり解決
を模索中であったりしながら、将来に向けて必ず解決していかなければなら
ない問題が挙げられています。自分や自分の身の回りだけではなく、広く
社会に目を向ける意識、最近のことだけではなく、過去を知り、そのうえで
現状を少しでも深く認識し、そして将来への打開策・解決策を考えるという
姿勢は、<論述>の重要ポイントとなりますが、<論述>以前の学習段階で
ある今でも同じ意識をもっておけますしもっておいてほしいものです。

大学においては、志望大学が近くであれば実際に(オープンキャンパス以外
の時でも)キャンパスを訪れてみられることをオススメします。実際の学生の
姿や漏れ聞こえてくる会話などから身近な存在に感じられれば学習の励みに
も安心感にもつながることでしょう。知りあいの学生がいれば一緒に大講義
にもぐらせてもらうのもいいかもしれません。時間的に浪人生に限られるで
しょうが。高校生の場合には、学校に大学の出前講義など実施されるところ
もあるでしょう。それ以外でも受験関連企業等が大学の先生を招いて講演会
を開いたりということもありますね。利用して、大学の実像、リアルなイメ
ージをもっておくことが受験学習を最後までやり通す原動力になることでし
ょう。最近の大学は前にあげた自学のサイトも含め情報発信に積極的ですの
で有効に活用してください。入学してからミスマッチだっということがない
ようにするために必要ですし重要です。(意外なほど多いのが現状です)

本に関して、行ける範囲に大型書店がある場合は、ぜひ足を運んでみられる
ことをオススメします。週に一回、関心のある分野の書棚を眺めるだけでも
いいです。つづけていると、本の方からあなたの目に留まってきてくれたり
します。実際はあなたの脳と目の潜在的な力のなせるわざなのでしょうが、
たくさん並んでいる棚の中の本との出会いは、新しいステップへの扉だと思
います。まだ関心がない場合も慣れるところから始めるとよいでしょう。そ
のうちに関心が芽生えてくる、という時期が訪れるでしょうから。(でなけ
れば志望が定まらないということでもありますから)

新聞については前の記事に書きましたが、文字を読むこと自体に慣れていな
い、あるいは苦手だ、いやだ、という人は、新聞の見出しだけをぱらぱらと
めくって眺めてみるというあたりから始めてもいいと思います。大見出しだ
けでもいいですし、少し慣れてきたら中見出しも。中に気になるものがあれ
ば本文も読むといった要領で。二、三週間続けるとちょっとした変化が出て
くることでしょう。

小論文の根本に求められる力に<コミュニケーション能力>があります。研
究という大学の活動でも、社会人としての活動でも重要度・必要性がどんど
ん増しています。(逆にいえば、以前よりもうまくとれなくなっている人が
増えているということの表れだと思いますが)<自分>が<社会>とつなが
る力だといってよいかもしれません。とくに社会人としてはそれが<協調性>
に発展していきます。どの企業も最重視している力です。それからすると、
まずは話し言葉でのコミュニケーションから意識してみてはいかがでしょう。
相手のいいたいことを分かろうとする、言葉上の意味はもちろん、その奥の
言いたいことをつかもうとする、自分のいいたいことを的確な表現で伝えよ
うとする、学校での会話(同級生、部活の先輩、顧問の先生、担任の先生、
教科担当の先生方など)、家庭での会話などから意識してみましょう。その
意味では、授業だけではなく、部活動の時間も、休み時間も、家庭での時間
もよいトレーニングの場であり実践の場です。狭い意味で試験のためと考え
ると当然うまくいきませんから、自分の時間の過ごし方・生き方を磨くとい
う発想で(ちょっと高尚ですか)リラックスしながら、キレルことなく、続
けてください。推薦入試やAO入試で面接が必要な方は、ふだんから言葉遣い
や姿勢を気を付けておいてください。ふだんの姿がどうしても出てきますし、
そういう点を採点官は見逃しませんから。

日々の充実が大切という一言に集約されるのかもしれませんが、まさに現状
のなかで「よりよき(研究)仲間」「よりよき社会人候補」を求める大学側
〜社会の願いが反映しているというところでしょう。他からの要請と考え、
節を曲げて自分をそれらに合わせるというのではなく、よりステップアップ
した自分の成長を自ら作っていくという気概(きがい)をもって、日々を気
づきの連続の楽しみを味わう場・時として過ごしてほしいと思います。

さて、<ワードマーキング読解>通信講座も来週から受付を開始しましょう。