vol.01 2004年03月01日号 ■なぜか誤解されがちな現代文、どう取り組む?

メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
大学入試センター試験・現代文攻略ゼミのメールマガジンを2004年3月初め
から10月まで第一期として発行。第二期を2005年8月末から再開しています。
ここでは、そのバックナンバーから学習のポイント部分を抜粋して掲載します。
お役立てください。                                 

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           鉛筆一本が論理力を鍛える
     ≫≫ とみながの現代文 2004/03/01 号より ≪≪

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■はじめに
■受験の現代文とは
◇なぜか誤解されがちな科目、どう取り組む?
■分かるとは(省略:後の号で詳述しているため) 
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに

はじめまして。ポップアイ国語ラボの冨永です。

今日から、大学入試センター試験の現代文攻略ゼミを始めます。

現代文が得意なひとも、不得意なひとも、現代文という科目の本質を突いた
ゼミを通して、本番での満点獲得につながる学習をすすめていきましょう。

現代文は、誤解されたり、間違った取り組みをされがちな科目です。しかし、
その本質を見つめると、シンプルで応用のきく読解法がはっきりとあり、そ
れをマスターするための具体的方法があることに気づかされます。

この攻略ゼミでは、※13年の指導歴をもつ冨永の現代文読解法を、心ある受験
生のみなさんに伝えます。「目からウロコ」体験を楽しんで得点力アップを
実感し、合格の喜びにつなげてください。さぁ、はじめましょう。
(※1986年から1999年まで。ワードマーキングは1987年から試行して、
  89年頃に完成。その後数年間さらに磨きをかけた)

■受験の現代文とは

これまで、どんな内容の現代文学習をしてきましたか。

読書をする、新聞のコラムをまとめる、ひたすら問題を解くなどの取り組み
でしょうか。

それで力がついたと実感できた?

一時期がむしゃらにやっても実感できず、途中であきらめませんでしたか。
勉強しなくても点数のいいクラスメイトのことを、「センスがあるから」と
うらやんでばかりではありませんでしたか。なんとなく答を選んで正解して
も「当たった、当たった」という喜び方をしてはいませんか。あるいは、得
意でもなぜ点数がとれるのか分からず、点数の計算が立たないまま結果オー
ライですごしてきていませんか。

ちょっとヘンじゃない? 変だよね。

現代文は、欠かすことのできない科目として、大きな配点で、ずっと出題さ
れつづけてきています。実際、長い年月、学校でも学習してきています。そ
れなのに、他の科目とちがって、どんな内容を、どんな段階をたどって、ど
んな方法で学習をすすめれば力がつくといえるのかわからないまま、漫然と
授業を受け、問題を解き、わかったつもりですませている受験生が多いので
はないでしょうか。解説を聞いて理解はするけれど、同じ問題が出るわけで
はなく、自分で新しい問題に対してどう読み解けるのか不安なまま。それが
上に書いたようなちょっとゆがんだ状況を生んで解消されないままずっと引
き継がれている。ちょっとカナシイ状態。

そんな学習の仕方は今日かぎりやめよう。

現代文は、入試科目としても重要であるうえに、僕たちが毎日生きていく上
でも、考えたり感じたり、伝えたり伝えられたり、教えられたり、とても大
事な役割を果たしてくれている日本語表現そのもの。いってみれば他の科目
も(外国語でも)問題が日本語で出題されるかぎり、ベースとなるのは日本
語、科目でいえば現代文。受験生が頭をいためがちな小論文も、ベースとな
るのは現代文。受験の世界でも、それ以外の(大げさにいえば)人生そのも
のにも、大きな意味をもつのが現代文。ないがしろにするのではなく、大切
なものと認識して、きちんとマスターすれば、受験でも人生でもよろこべる。

これを放っておく手はないね。

じゃあ、何から始めようか。それがわからないから今まで苦労してきた(あ
るいは、放りっぱなしにしてきた……)

一緒に頭を使おう。物事は本質をつかめば、なすべき対処がみえてくるもの。

現代文の本質をつかむことにしよう。いっしょにやれば難しくなんかない。

評論とはなにか。小説とはなにか。何を読者に訴えかけるために筆者(作者)
は書くのか。

それぞれの設問で問われることはなにか。出題者は、どういう力を試したい
ために、どういう種類の、どういう内容の設問をつくり、選択肢を用意する
のか。

そこから、どういう読み方をすればよいか、どういう解き方をすればよいか、

それを身につけるためにはどういうトレーニングをすればよいか、見えてく
る。もう見えている。あとはきっちり理解し使いこなせるように適切なトレ
ニングをつめばよい。身につけていく過程で、また一段と理解がすすんだり
もするし。

小学校入学以降、十年以上学んできたのに苦手なままだから、いまさら力は
つかないだろうなんて考えは持ってないよね。それは、本質を突いた方法論
をもたず、トレーニングもしてこなかったから。これからやろう。そうすれ
ば、3ケ月から6ケ月で、センター試験現代文の満点ねらいも現実のものにな
ってくる。今から始めて、夏のはじめまでで力をつけ、受験の天王山といわ
れる夏を余裕をもって迎えよう。もし部活があって今から始められないとい
う人は、夏から(他の科目もあって忙しくなるけど集中して乗り切って)で
も間に合わせよう。短い期間でもガラっと変われる可能性をもっているのが
若い世代の特権だから、しっかり生かそう。喜びを実感しながら。
                             (とみなが)

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vol.02 2004年03月08日号 ■受験現代文 学習スケジュール ゴールとスタート,基礎と応用


メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
「まぐまぐ」を通して発行したメールマガジンのバックナンバーから学習の
ポイント部分を抜粋・再編集した第二弾です。お役立てください。                                 

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          鉛筆一本が論理力を鍛える

    ≫≫ とみながの現代文 vol.2  2004/03/08 号より ≪≪


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■はじめに(省略)
■学習スケジュール
◇ゴールとスタート、基礎と応用
■満点とる人の本番での状態 その1(省略:スターターキットに加筆掲載) 
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■学習スケジュール 〜 ゴールは来年ではない

最初に肝心な学習スケジュールについて考えておきましょう。

センター試験でいえば、学習のゴール=実力のピークを本番前一ヶ月のクリ
スマスの頃にもっていくとよいでしょう。

なぜなら、クリスマスから年末・正月、そして本番直前という期間はあわた
だしく過ぎて、体調をくずしたり、気持ちがあせって勉強が手につかなかっ
たりというように、現代文については、多少、調子が落ちていく時期だとい
えるからです。少なくとも新しく力をつけていく時ではありません。
(この期間は暗記ものの仕上げに時間をあてた方がよいでしょう)

だからこそ、クリスマスの頃に、万全といえる力をつけておくのです。勝ち
取りたい点数(※1)の120%くらいをとれる力(※2)を身につけましょう。
(※1 基本は満点ねらいだよ)
(※2 予定の80%の時間で目標点数をとれる力といえるね)
調子が落ちていって本番を迎えても狙った点数がとれるように。

スタートの時期はどうでしょう。

高校三年生であれば、四月ないし三月の春休みから始められる人もいるでし
ょう。ただ、本格的に学習内容が頭に入りはじめる受験生モードになるには、
少し日数が必要かもしれません。中には、部活があって、本格的には七月か
らしか学習できないという人も少なくないことでしょう。

浪人生の人は、今年の結果のショックをひきずる場合も多く、実家を離れて
予備校の寮に入ったりする場合は、そこへの慣れ具合とホームシックとの戦
いのために、学習が手につきはじめるのが五月のゴールデンウィーク明け、
身が入るのが六月からという場合も多いと思います。(体験談ぽい?)

大検の人も必要な科目とのかねあいでさまざまでしょう。

さまざまに条件・状態は分かれると思いますが、本番の日程は全員共通です。
早く始められればそれをアドバンテージに変え、短い期間でやりとげること
が必要な場合は集中力で乗り切ることにしましょう。マスターすべき事項の
総体は、日程と問題が全員共通である以上、同じなのですから。

スタートとゴール、あとはマスターすべき内容と欲しい点数がはっきりすれ
ば、学習スケジュールが見えてきます。

夏が受験の天王山というのは今も昔も変わらないと思います。そこまでが基
礎力養成期とすると、そこからが実力伸長期。スタート時の力と時期がどう
であっても、夏からは同じ本番で力を発揮し合う競争相手として第二のスタ
ートをきるわけです。このスタートラインには遅れることなく立ちたいもの
です。部活の人も無理なく始められる学習の質と量であればできるよね。
(夏の模擬試験あたりから偏差値が気になったりするけれど、本当は、模擬
試験の成績は、とくにセンター現代文の場合は気にかけなくていいんだよ)

センター試験は来年だ、この一年がんばろうというのではなく、長く見積も
っても実質九ケ月ががんばれる期間だと知ること。当然その間には学習がは
かどる時もあればスランプ気味の時もあるし、他の科目の学習もからんでく
るわけだから、実際は六ヶ月ぐらいで力をつけるというふうに考えておいた
方がよいことがわかってくるでしょう。逆にいえば、六ヶ月だったらなんと
か頑張りぬけるんじゃない? 分かってくる喜びを感じながらだし。

三ヶ月の基礎力養成と、残り三ヶ月の応用力養成と考えてとりくもう。得意
になってくると苦しいどころか楽しくなってくるから、始める前からあまり
不安にならないようにね。10・11・12月はしっかりおさえるとして、4月から
始めるのか、5月なのか、6月なのか、7月なのか、ということ。早く始める
とやり直しがきくというメリットはあるね。意外にこの効果は大きいかも。

※ペースを上げることで3ケ月、2ケ月、あるいは1ケ月でもかなり習得は進み
 ます。要は、学習期間ではなく、学習回数です。(応用力をかなり高めたけ
 れば、ワードマーキングの使いこなしの熟成期間として余分に期間があった
 方がよいということはいえます)6ケ月あれば週一回ペースでいいところを、
 週二回でいくか、週三回までやるか、という風に理解して取り組めばいいで
 しょう。今のあなたの実力と本番で獲りたい点数の差がどれだけかというこ
 とで、学習し始めれば必要な回数が見えてくることでしょう。

何をどう学習すればよいのか、早く知りたいところだと思います。すこしず
つ触れていきましょう。<ワードマーキング読解>のスタートです。
                             (とみなが)

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vol.03 2004年03月11日号 ■受験現代文 四つの誤解 その1 ■読解力とは


メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
「まぐまぐ」を通して発行したメールマガジンのバックナンバーから学習のポイント部分を抜粋・再編集したものです。お役立てください。                                 

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          鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫ とみながの現代文 vol.3  2004/03/11 号より ≪≪


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◎今回の目次
■はじめに
■受験の現代文 常識?のウソ
◇四つの誤解 その1
■小説の攻略ポイント
◇正しい読み方編(省略:スターターキットに加筆掲載)
■読解力とは 
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに

今日は九州福岡では黄砂が観測されました。大陸からの春の使者ですね。
桜の開花予想も今月20日とか。みなさんのそれぞれの土地で相前後して
美しい桜が花開いて目を楽しませ季節の移ろいを感じさせてくれること
でしょう。

冬の寒さがあるからこそ、春の暖かさ、有り難さが身にしみるのかなと
思います。しみじみということばは「染みる+染みる」からできたとい
われます。じんわりと心にしみいってくる状態を昔の人はうまくことば
にしたものですね。

何事もスピードや効率がもてはやされる時代ですが、桜やその上に広が
る青空や流れる雲にも想いを馳せながら、じんわりやんわり始めましょ
うか。夏までは正しく読むことを重視します。秋以降は正しさは維持し
たまま、速さに磨きをかけていきます。

あせらず、あきらめず、あなどらず、やるべきことをやれば実力は磨か
れていきます。始めようと思い、信じてやり続けること、大切なことは
シンプルです。来年の春、同じ桜を生き生きとした目でしみじみと深い
喜びをもって見つめられる自分を想像して励みましょう。

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■受験の現代文 常識?のウソ

◇四つの誤解 その1
小学、中学、高校と十年以上国語を勉強してきたのに、苦手で点数が
伸びないのだから、受験学年の一年足らずで力が伸ばせるはずはない。

年度の始めにこんなことを思ってる受験生は少なくないのではないでし
ょうか。実際に場所が変わり年が変わってもよく耳にしてきました。

はっきりいってこれは残念な状態の積み重ねから出る体験的な言葉では
あるでしょうが、真実ではありません。

おそらくそういう人は、これまで明確な方法論をもって国語の学習をす
る機会に恵まれなかったのだろうと思います。(実は、教える立場の人
たちからも、国語は何をどう教えたらいいのか分からない、という悩み?
を聞かされたりしてきました。悲しい現実の一面です。)

文章読解はいうに及ばず、文章の要約(小論文の文章提示型では必須で
すよね)に関してさえ、明確な方法論を教わることがない。やりなさい
といわれて、中間の段階を省いて、結果として合っているかどうか指摘
されて、分かったような分からないような中途半端な感じで毎時間を過
ごす。これでは、十年以上繰り返しても力が伸びるはずはないですよね。

時間がただでさえないのに、やみくもに本を読みなさいと言われても、
あるいは要約の仕方も教えずに、新聞のコラムを要約しなさいと言われ
ても、とまどって手をつけずにがむしゃらに問題を解きまくってなんと
か安心を得ようと無駄になりがちな時間を過ごしてしまったりする。す
こし悲しいね。

必要なことは、明確な方法論を理解し、それを使いこなせるようにトレ
ーニングを積むこと。そこに若干の語彙力の学習が加われば、応用力十
分に、はじめて出会った文章をどんどん読解していくことが可能になる
わけです。

暗記項目があるわけではなし、シンプルなルールですから、一度しっか
り身につければ忘れるものではありません。

自転車に乗れることとよく似ています。乗れないうちは、あんな細い車
輪で、補助もなくて、どうして動けるんだろうと不思議に思いませんで
した? 練習し始めは当然ながらバランスもとれなくて、進むどころか、
倒れないようにするのが精一杯。それでも時には倒れて痛い目にもあい
ながら、足でこぐこと、体でバランスをとること、手で方向をキープす
ること、いろいろなことを同時にすることを練習を通して体で覚えてい
くわけです。体で覚えたことは強いね。意識しなくてもできるようにな
っていきますから。乗れるようになったら、より速く走ることも、手ば
なしで走ることも、なかには絶妙のバランスでトライアルみたいに走る
ことも、いろんなふうに出来ていくわけですね。

現代文の場合は、明確な読解のルールがあるだけ、学習がしやすく、ト
レーニングにも無駄や無理がなくできるようになる点が、自転車乗りよ
りもいいですね。ただ、自転車は基本的に一種類でバリエーションがな
いといえるのに対して、現代文はいろいろな書き手がさまざまな内容で
書いているだけに、それらをある程度の数こなして慣れておいた方がよ
りよいとはいえるでしょう。

若いみなさんの世代は、三ヶ月、半年、一年という短い期間でも劇的に
変化できます。部活や稽古ごとでもそういう経験をしたことがあるので
はないですか。あるいは、そういう友達を知っているのではないでしょ
うか。

今度は、受験の場で、現代文というある意味穴場となっている得点源の
科目について、体験してみてください。分からなかったことが分かるよ
うになる喜び、自分の脳みそが鍛えられていく実感を楽しんでみてくだ
さい。お手伝いします。


■読解力とは

文字通り「読んで解きほぐして理解する力」といえるでしょう。
一見、複雑で小難しく思える文章は、書き手が、読み手にわかってほし
いと願う内容を、本来わかりやすく書いてくれています。

ただし、受験の現代文は、たとえば英語や古文の場合と違って、ふだん
慣れ親しんで使っている日本語が素材ということもあって、内容的には
日常レベルよりも高い文章ばかりです。さらに、それを分かりやすくす
る目的で、いろいろな素材を緊密な連携で構成して一つの文章を仕上げ
てあるために、込み入って分かりづらい印象をもちがちです。

そういう文章ですから、一行目から最終行まで、一語一語を同じ重みや
スピードで読んだのでは、もつれからまった毛糸の玉のようになって、
何がなんだか分からない、あるいは前半は分かったのに後半どんどん分
からなくなるという状態に陥りがちです。

同じ日本語であっても、ふだんの会話や読みやすい雑誌などの表現とは
異なる、抽象性の高いレベルの文章の読解の方法を、意識して身につけ
る必要があるわけです。

一見わかりづらい語や文のかたまりを、解きほぐして、分かるものとし
て、自分の判断や思考、表現の有り難い源泉にしてください。読んで、
分かるようになると楽しそうでしょ。さぁ、やるよー。
                             (とみなが)


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vol.04 2004年03月15日号 ■受験現代文 四つの誤解 その2


メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

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           鉛筆一本が論理力を鍛える

   ≫≫ とみながの現代文 vol.4  2004/03/15号より ≪≪

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■はじめに 〜 考えるということ
■受験の現代文 常識?のウソ
◇四つの誤解 その2
■満点とる人の本番での状態その2(省略:スターターキットに加筆掲載)
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに 〜 考えるということ

毎日のニュースでは、暗い話があまりに多く、聞いているだけで暗くよどん
だ気持ちになってしまいがちです。以前では考えられなかったような短絡的
な犯行が目立ち、考える葦といわれた人間の本性にゆがみが生じているよう
に思います。

考える際に使うのは言葉です。人は知っている言葉の範囲内でしか考えられ
ません。むやみにたくさんの言葉を知っている必要はないかもしれませんが、
自分なりに筋道立てて考えることができるだけの言葉は知っておきたいもの
です。世界は広がっていますから、知るべき言葉も勢いよく増えています。

言葉は辞書的な意味を知っているだけでは十分ではありません。話される言
葉も書かれる言葉も、一連の言語表現において、前後の生きた文脈の中で意
味が規定されていきます。複雑多岐にみえる現代社会においては、行間や背
景も含めて、言葉の意味するもの・表現する世界を十分に理解したいもので
す。

単語の基本的な意味を知り、かつ、文脈上の生きた意味が理解できるように
なることで、自分なりに考えるということが可能になります。さらに、自分
で言葉を使って他者に対して表現していくことで考えが深まりますし、分か
らないことがはっきりしてきます。分からないことについて分かるように書
いてある文章を探し、読み、他者と意見を交換し、知り、考え、また表現す
る。この繰り返しで考えが深まり、他者とのコミュニケーションが可能とな
り、自分の世界が広がっていきます。狭い世界や単純な価値観で生きるより、
広い世界、幅広い価値観で生きていくほうがより充実して喜びがあるのでは
ないでしょうか。

生きるとは自己表現をしつづけていくことだといえます。さまざまな表現の
手段がありますが、言語表現はその代表格でしょう。言葉をよりよく扱えれ
ば扱えるだけ、よりよく生きることにつながります。

話が大きくなってしまったように思えるかもしれませんが、以上からも現代
文の学習が大きな意味をもっているということが見えてくるのではないでし
ょうか。きっかけは受験勉強でいいと思います。逆に受験勉強できる幸せ、
きっかけをもてた喜びをかみしめながら、自分探し・自分磨きに現代文の学
習を役立てて下さい。(ほんとはそんな功利的な捉え方でなくていいのだけ
れど。できるようになると、やっててよかった、と叫びたくなるよ、きっと)

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■受験の現代文 常識?のウソ 2

◇四つの誤解 その2
>>現代文って、なんだかんだ言っても結局日本語。日本語なら長年しかも毎
>>日使ってるものだから、とりたてて勉強しなくたって何とかなる。勉強す
>>るなら英語や数学、社会や理科だ。

これもよく耳にする言葉。少し我が身をふりかえってみれば、「何とかな」
ってきたかどうか分かりそうなものだけれど、目先の受験科目の多さを考え
ると、ついこういう言葉が口をついて出てきてしまうらしい。(よくいう
「国語の勉強をしなくても成績のよい『センスのある』人」についての常識
のウソは次号でふれます)

受験現代文の日本語は、テーマも表現も、ふだんの話題や言葉づかいとはレ
ベルが違うということには気づいているはず。評論に例をとると、環境や文
化、言語、人間、芸術など幅広く深い掘り下げができるテーマに対して、言
い古され固定化された意見や表現ではなく、筆者独自の(=新しい)主張が、
それを裏付ける事項の絶妙の組み立てによって表現されている。テーマに対
しても表現の組み立てや積み重ねに対しても、日常の会話レベルの力ではと
うてい太刀打ちできるものではない。時間制限を考えるとなおさらだ。必要
な準備をたしかに行ない対処法をしっかり身に付けていなければ、時間ばか
りが経ってどうにも歯が立たないというのが現実である。また、そうでなけ
れば試験科目となりえない。ある程度の期間にわたる学習の達成度を試すの
が試験であるから。小説についてもvol.3(→サイト)で述べたように、小
説を読まない人と、逆によく読む人にとって落とし穴となりがちだ。

つけ加えていえば、英語のために英語だけを、数学のために数学だけを、と
いう学習は片手落ちだ。日本のセンター試験においては、どの科目もそのベ
ースにあるのは日本語だ。日本語表現の論理的な把握に現代文の力は欠かせ
ない。他科目の勉強のベースとなる点でも現代文の学習は必要ということに
なる。

その意味からも、受験の天王山の夏に先立って、まず春先から日本語=現代文
の実力に磨きをかけるべきだ。それが実力の全面的な底上げにつながること
だから。

マーキング読解で結果が出始めるのに、ゼロから始めて二〜三ヶ月ほどかか
ると理解しておいてほしい。暗記事項ではなく、判断力としての頭の使い方
を学ぶことだから。また、これまでのように目と頭で読むだけでなく、目と
手と頭で読むことで頭を鍛えていくことだから。手を使うことが後々のスピ
ードアップの原動力にもなるのでお楽しみに。vol.2の「学習スケジュール」
の項をヒントに学習をすすめていこう。本番での笑顔が現実のものになって
いく。

                             (とみなが)

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vol.05 2004年03月17日号 ■受験現代文の準備 〜 何から読むか

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    ≫≫ とみながの現代文 vol.5  2004/03/17 号より ≪≪

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■受験現代文の準備 〜 何を読むか
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■受験現代文の準備 〜 何を読むか

さて、現代文の受験準備のために読むべきものが、新聞のコラムや社説でも
なくベストセラーの小説でもないとすると、何を読むべきでしょうか。

ずばりいえば、過去3年ほどの評論の入試問題を読むことをおすすめします。
最初は分からなくてもいいです。読解マーキング法で、読み取る力はぐんぐ
んついてきますのでその点は気にせず、今の時期はだまされた気持ちでとに
かくページをめくって読んでみてください。単語も文も小難しく感じられる
ことでしょう。まずは解かずに読むことだけでいいです。二〜三日に一本で
も最後まで目を通すことを四〜五週間続けましょう。電話帳みたいな入試の
過去問を集めた問題集を使ったらいいでしょう。

限られた試験時間の中でさえ、日本語の受験問題レベルの本文の字面を追う
集中力がもてない受験生が多いように思います。これは結構深刻な問題です。

どんなスポーツも基礎体力や基礎のフォームが重要だと思います。そのため
にしんどくて多少単調とも思えるトレーニングを繰り返すことが必要でしょ
う。

入試の過去問(センターの過去問はあとで解いていくのでここでは除外しま
しょうか)を、とにかく最後の行まで目で追ってみる。こんなところから、
受験現代文の学習をぼつぼつ始めてみませんか。

雑誌やメールの文は読み慣れているけれど、まとまった内容の文章はふだん
あまり読まないという方には、最初しんどくて単調に感じられるかもしれま
せんが、続けているとある時点でその効用が感じられてくることと思います。
読解の基礎トレーニングの第一歩でしょうか。

それって読書なの、というツッコミも聞こえてきそうですが、猛スピードで
展開している現代社会をうつす鏡が現代文です。しかも出題者であり、入学
後の研究仲間となる大学の先生が、自分も関心をもち受験生にももってもら
いたいと思った文章がそこにあるわけです。あまたある書物の中の、選び抜
かれた「知のエッセンス」としてとらえてみてはいかがでしょう。

読むべき内容があるからこそ、準備なしに簡単に読めるものではないという
だけで、当然読めるようになっていく必要がある文章ということですから。

読解力がついてから読むか、つけるために読むか、鶏と卵の関係ですが、ま
ずは手始めにページを開いて目を向けてみましょう。

夏ごろにでも、読解力がついてから同じ文章を読み直すと、春先はこれが読
めなかったのになぁ、なんて感慨深いものがあるはずですヨ。

一言ふれておくと、読解マーキング法というのは、分かりづらいテーマを、
分かりやすく読者に訴えるための「書き方の逆用」です。第一の相手である
書き手の手法(手のうち)が分かれば、ぐんと読みやすくなるのは自明の理
ですよね。

ちなみに、小説も読解マーキングを経て読解力がついてから読み直すと、細
かい部分の描写がじっくり味わえるようになりますよ。作家の表現上の(悪
い意味ではなく)仕掛けが見えてきて、読み流して目にとまらなかった表現
が目にとまるようになり、読書の喜びの幅が広がると思います。

読解マーキングは単なる得点稼ぎのトリッキーな手段ではないので、学ぶま
で早合点しないでくださいね。本質から自ずとといっていいかたちで導き出
すことのできる本格読解法ですから。


またまた、固く長めになっちゃったかな。よろしくご判読ください。
                             (とみなが)

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vol.06 2004年03月20日号 ■受験現代文 四つの誤解 その3

メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
「まぐまぐ」を通して発行したメールマガジンのバックナンバーから学習のポイント部分を抜粋・再編集したものです。お役立てください。                                 

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        鉛筆一本が論理力を鍛える

  ≫≫ とみながの現代文 vol.6  2004/03/20 号より ≪≪

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◎今回の目次
■はじめに
■受験の現代文 常識?のウソ3
◇四つの誤解 その3
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに 〜 

菜の花畑の黄と緑のくっきりとしたコントラストに心浮き立ち、ほころび始
めた桜の淡くはかなげな花びらに心ときめく、まさに春爛漫、季節が移ろい
寒さ厳しい冬を経て新しいエネルギーがそこここに満ち始めたようです。

年明け早々の本番に思いを馳せ、がんばろうという気持ちで始めながらも、
途中、伸び悩んで明るさが見えないと感じる時もあるかもしれません。そん
な時に、今のこの季節、卒業の後の入学の時期の、やわらかな春の陽射しを
思い起こせるよう、しっかりと大地のエネルギーを胸一杯に吸っておきまし
ょう。きっとまたやる気を奮い起こさせてくれるはずです。

望む大学の門を一年後にくぐるのは貴方です。くじけずにのびやかに力を蓄
え、美しい希望の花を咲かせましょう。

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■受験の現代文 常識?のウソ 3

◇四つの誤解 その3
>>現代文で大事なのは「センス」だよ。僕なんか勉強しても成績が伸びない
>>のに、勉強しなくてもいつもいい成績をとる友人がいる。現代文が「セン
>>ス」に左右される科目なら、磨くなんて今さら無理なんだから、他の科目
>>の勉強をやった方がましだ。

さて、これもよく耳にする言葉ですが、ほんとうにセンター試験において、
現代文は「センス」が左右する科目なのでしょうか。

あなたはどう考えますか。

ぼくの答えは明確に「No」です。成績が思うように伸びなかったりすると、
このように考え(逃げ? 避け? )たくなる気持ちもわからないではあり
ませんが。

たしかに優れた作家や文筆家になるには、センスというのは重要な要素の一
つかもしれません。素質や素養といいかえてもいいでしょう。本来、持って
生まれたもので、さらに成長する際の環境の影響を受けて磨かれて自身の感
じ方や能力の核心のある部分を占めるようになったもの。運動でも芸術でも
超一流といわれる一部の人々の中に、センスというものははっきりと存在す
るように思われます。後のトレーニングだけでは、どうにもならないと思え
るすぐれた資質といえるでしょう。

しかし、よくもわるくも、受験現代文を解くことやそれを通して調べられる
能力というものに関して、センスは必要ではありません。

そこで必要なものは、提示された日本語の文章に対して、論理的に把握し判
断できる語彙力と処理能力。明確な方法論でトレーニングして磨くことので
きる力です。(そしてこれらは学部学科を問わず、あなたが大学に入学した
後、それぞれの学問分野で研究を進め始める=専門分野の先人の論文を読み
こなす上で必須の力でもあります)

もって生まれた素養と幼い頃からの多くの読書によって、そういう力を意識
しないうちに長い期間をかけて身に付けた人々も同じクラスの中に何人かは
いるでしょう。しかし、その人たちは、なぜ読めるか解けるか自分でもよく
わからないし、多くの場合、八割から八割五分ほどの得点はとれても、満点
を計算して取れる確信はもてずにいることでしょう。

逆に、意識して明確な方法論に沿って3ケ月から6ケ月適切なトレーニングを
積めば、満点獲得の力を身に付けられる(もっといえば大学進学をする人で
あれば身につけておかなければならない)ということがいえます。

一部の秀でた人々だけに許された能力ではなく、なんらかの形で学問研究を
すすめていく人々(=大学に進学するすべての人々)すべてに必要な力、日
本語の論理的判断力、これが現代文という科目で問われる力なのです。

付け加えていえば、「『現代文にセンスは不要だ』という言い方は、センス
をもっている国語教師だからいえるんだ。やっぱりセンスが必要なんだ」と
いう言い方も聞くことがあります。

これも明確に否定しておきましょう。私自身もたしかに国語は小学校から高
校にいたるまで最も得意な科目でした。得意という意識ももたないうちから
成績がよかったのも事実です。自分自身の大学入試でも格別勉強をするわけ
でもないのによい点数で苦労は知りませんでした。しかし、大学卒業後、何
年も経って、ひょんなきっかけから受験指導をすることになるにあたって、
思わぬ苦労をしました。皮肉なことに、自分で解けてしまうために、解けな
い状態の生徒に対して、解けるように導く方法論をもたなかったことに気づ
かされたわけです。もう一つ、何年かぶりに解いた入試過去問は、解けるに
は解けても許される時間の二倍の時間がかかったのです。ここから自分なり
の研究が始まりました。その過程で明確な読解の方法論とトレーニング法が
見えてきたのです。あえていえば中途半端なセンスは時にはない方が素直に
トレーニングができて、あるべき力が身につけやすいとさえいえるかもしれ
ません。

現代文も他の科目と同じ受験科目の一つです。高尚なセンスが必要な特別な
科目ではなく、ある程度の期間、継続・集中して実力をつけることのできる
(それが受験というものの目的の一つといえるでしょう)普通の科目なので
す。ぜひ現代文を得点の計算できる科目、力がついたと実感できる科目にし
てください。
                             (とみなが)

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vol.07 2004年03月23日号 ■受験現代文 評論の読み〜小説と対比して

メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

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        鉛筆一本が論理力を鍛える

  ≫≫ とみながの現代文 vol.7  2004/03/23 号より ≪≪

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◎今回の目次
■はじめに
■受験の現代文 評論の読み〜小説と対比して
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに 〜 

花冷え、花曇り。週末あたりがお花見日和でしょうか。

季節の変わりめ、寒暖の差も大きいですから、風邪などひかないように〜

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■受験の現代文 〜 評論と小説は、読み方がちがうの?

センター試験では、評論と小説が出題されます。(その昔、共通一次の前半
では、評論と随筆と小説が出題されていた時期がありましたね。随筆はなく
なっても)評論と小説がともに出題される形に当初から変わりはありません。

受験生のあなたは、評論も小説も同じような読み方をしていませんか。べた
ーっと一行目から最終行まで同じスピードで一字ずつ読んでいって、本文を
読んだつもりになってはいませんか。

一回しか通読しない貴重な本文の読みの時間が、これではあまりにもったい
ないことです。無防備だし、不用意。設問・選択肢にとりかかって本文に読
み戻ったときに、またまたたっぷり時間がかかったりして。

点数を見るのが怖い、あと5分あったらいいのに、というのは卒業しよう。

評論は評論の特性を知り読み方を身につけましょう。小説は評論とは全く違
う性質の文章だから、違いを意識して小説の特性を知り読み方を身につけま
しょう。

小説については、サイトのページで触れました。(現在サーバー移転準備の
ため一時的に閉じていますが、数日中に新しいドメインで本格始動します。
悪しからず)今日は評論に軸を置いて触れていきます。

評論は論理的な文章といわれ、大学入学後にたんまりと読むことになる専門
分野の論文や、受験で悩みのタネになる人も(まれに有り難いと喜ぶ人も)い
る小論文も同じ仲間ですね。ものごとを考えていく際に重要な論理のあり方
を学ぶチャンスといえます。

小説は文学的文章といわれ、その性質はこの文章の後半でもふれますが、あ
えていえば、論理的な文章ばかりでなく、(出題されるものなら取り組むだ
ろうというはかない望みのような思いから)小説も意識して読んできてほし
い、いろいろな人生を擬似的にでも体験しておいてほしい、感受性を磨いて
ほしい、というようなもくろみがあるといえばあるのかもしれません。はか
ない望みでおわってしまっているのが受験生の現実だとは思いますが。

評論に話を戻しますと、そこでは、筆者独自の主張というものが読み取るべ
きポイントです。

どんなに長い論理的文章も100字程度に要約することができ、原文のたとえ
ば3,000字と要約文の100字とが同じ価値であるといえます。じゃあ、あとの
2,900字は何なの、無駄なの? と思ったあなたは鋭い。あとの2,900字は、
訴えたい主張(とその前提の問題・話題)を納得させるために、あの手この
手で素材を集めて料理し、あるいは構成を工夫して組み合わせ・積み重ねし
たものなんです。なくては説得的な文章となりえない。(結論だけいわれて
も納得できないことって世の中にいっぱいありますよね) 重要度としては
二番目、三番目のことがらだけれども、それらの素材がうまく脇役として構
成されてはじめて、一番大事な主役が引き立てられ存在を主張できるわけで
す。

ちなみに、小説は要約できませんね。あえて要約すると5W1Hのようになって
しまって、小説本来の味わいや感動といったものは雲散霧消してしまいます。
すべての小説に共通していえることです。味も素っ気もない。

ことばで徹底的に語り尽くして頭に訴えかけ、反対意見の人にも「賛成はし
ないけれども、おまえのいうことは分かった」とさえいわせるのが評論なら、
ことばで説明してしまってはつたわらない微妙で精妙な人の心、想いを、音
楽でも彫刻でも絵画でもなく、まぎれもないことば自身で描いて心に響かせ
るという難題にあえてとりくんだのが小説といえるでしょう。

評論と小説は、頭と心、主張と想いという、全く異なるテーマと表現法だか
ら、当然読み方のポイントも全く異なってくるわけです。

メインとサブの素材とそれらの効果的な構成、これが評論のおおまかなポイ
ントです。完成し提示された文章から、素材とその構成を見分けることがで
きれば、以前のメルマガ「分かるということ」の稿でふれたように、見分け
られる=分けられる→分かるという状態に身を置くことができます。こまか
くは評論の正しい読み方講座でふれ、実際にトレーニングしていきましょう。

一流の料理人は、出された料理を見、香りをかぎ、一口味をたしかめると、
素材や調理法が分かるといいいます。一流のソムリエがワインに対するとき
も同じことがいえますね。舌だけでなく、目や鼻や、そして何より経験とト
レーニングがなせるわざといえるでしょう。

あなたもこれから現代文のソムリエなりシェフなりパティシエなりになって
ください。出された評論をマーキング読解で判断し下ごしらえしながら読み
通し、素材と構成を見抜いていきましょう。鉛筆一本のマーキングが、より
よくあなたの頭を活性化させ、必要な頭の回転を呼び覚ましてくれるはずで
す。頭がスムーズに回転しだすと、こんどは鉛筆もなめらかに動き始めます。
目と頭だけの読みではなく、目と手と頭の読みをマスターしてください。

もちろん大学入学後の研究生活でも最初から最後まで直接役に立ちますし、
入試の小論文でも、課題文の読みや要約でおおいに力を発揮します。

濃淡、緩急のついた読みがあなたを待っています。三ヶ月〜六ヶ月後、あな
たは一流のソムリエとして今とは違う読み方のエキスパートになることでし
ょう。磨かれた論理脳が、知的な快感をもたらしてくれることと思います。
                             (とみなが)

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vol.08 2004年03月28日号 ■受験現代文の学習:今、そしてこれから

メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
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        鉛筆一本が論理力を鍛える

  ≫≫ とみながの現代文 vol.8  2004/03/28 号より ≪≪

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◎今回の目次
■はじめに
■受験の現代文の学習、今そしてこれから
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに 〜 質問にお答えして 

何人もの読者の方から同じような要望やお尋ねのメールをいただきました
ので、今号では予定の内容を変更してメールへの回答をお送りします。

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■受験の現代文の学習 〜 今そしてこれから

(※1:教材や指導についての前半部分は省略)


※ルールを理解したつもりでも、実際に応用として自分でマーキングして
いくと、読解力に応じて(読み抜く目に映る語として)マークがつけ過ぎに
なったり、つけ足りなかったりしてしまうのです。これが必要十分な語の
マーキングになっていく過程で、まさに目に見えて力がついていくのが分
かります(面白いですよ)。自分が読み取って頭の中にいれた本文の表現
(語)が客観的に見えるかたちで眼前に存在するわけです。(脳の中身は普通
は自覚できないけどね)マーキング例とご自分のマーキングとを見比べて
ズレを意識し、次の別のマーキングの際に修正していくという自習型で力
を伸ばすのが基本ですが、コーチの指摘と助言があるとやりやすいという
ことはいうまでもありません。そのための添削です。

※誤解のないように付け加えて言っておくと、私のマーキングは「単語」
ベースでつけていきます。ずるずると長く傍線を引く方法では、いくつも
の点で、客観的論理的な読みやスヒーディーな読みからはずれていきがち
だからです。マーキングが上達する中で、マークから論理が見えてきます。
論理を見抜く目が可能にします。その目も鍛えるわけです。

(※2:教材や指導についての後半部分は省略)


もう一つ、
「今は、評論、小説ともに文章に慣れることを目的として過去問三年分位を
読むことをすればいいのか」というお尋ねもありました。
補足解説します。

この点についても、やや舌足らずだったかもしれません。メルマガvol.5で
「ずばりいえば、過去3年ほどの評論の入試問題を読むことをおすすめします。
最初は分からなくてもいいです。読解マーキング法で、読み取る力はぐんぐ
んついてきますのでその点は気にせず、今の時期はだまされた気持ちでとに
かくページをめくって読んでみてください。単語も文も小難しく感じられる
ことでしょう。まずは解かずに読むことだけでいいです。二〜三日に一本で
も最後まで目を通すことを四〜五週間続けましょう。電話帳みたいな入試の
過去問を集めた問題集を使ったらいいでしょう」と書きました。補足します。

1.使うものは、センター過去問ではなく、私大も含めて電話帳のように一冊
にまとめられた「200▲年国語入試問題詳解」などの問題集の過去3年分です。
(良問であるセンター過去問や共通一次過去問の本文は、あとの学習のため
にとっておきましょう)

2.読むべきものは評論のみで、小説は必要ありません。そもそも小説はあま
り載っていません。(入試の本筋が評論にありますから) 
 
3.読む量とペースは、「二〜三日に一本、(中略)四〜五週間続け」ると書
いたように、全くあてずっぽうにページをめくる形でかまわないので、無作
為に選んだ10題から17題ぐらい、いろいろなテーマの文章に目を通すとよい
でしょう。その代わり、あけたページの文章が難しそうでも長そうでも、ひ
るまずトライしてください。

4.ポイントは、今までの自分の読み方でいいので、速さを気にせずとにかく
最後まで目を通すという点にあります。分かる分からないという点は、今は
気にする必要はありません。目を活字に慣らしていく、10分〜15分〜20分と
いう時間を、難しいテーマや表現内容、語彙の文章に対して、自分なりに集
中して取り組む慣れをつくるということが大事です。今の時期ならではの準
備です。

5.新聞を読むとすれば、新聞の社説や一面下のコラムよりも、週に一度の
書評ページや、夕刊の文化欄などがよいでしょう。

意欲はもちつつ、あわてず、あせらず、正しい読解習慣を身につけていきま
しょう。お稽古事の修練のやり方として「(師の型をまねるという)型から
入って(最終的には)型から出る」という考え方があります。この場合で
いうならば、まねるマーキングの習得から入って、読解に応用し、必要十分
なマーキングができるようになって文章表現の本質をつかみ、最終的にはマ
ーキング無しでも的確な読みができるようになるということを念頭に置いて、
ルールの理解とトレーニングをすすめていただければいいと思います。

現時点で重要なのは、たとえていえば、すばらしい収穫をするために土台と
なる畑の土を掘りかえして、そのあとの施肥や種まき、栽培の各過程に備え
るような、そういう時点に立っているのだと自覚していただくことです。
最初に勢いこみすぎると、途中で息切れしがちです。

もうすでにスタートは切っているわけですね。ゴールめがけて自転車レース
は始まりました。サポート車は伴走しますが、坂も悪路も水たまりもある長
いコースを走り抜くのはあなた自身です。やるからにはいい結果を残すレー
ス準備とレース運びをしましょう。
                             (とみなが)

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vol.09 2004年03月30日号 ■学習の始まりにあたって

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  ≫≫ とみながの現代文 vol.9  2004/03/30 号より ≪≪

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◎今回の目次
■はじめに
■小説の攻略ポイント(スターターキットに完全版所収)
◇正しい読み方編 
◇正しい解き方編
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに 〜 学習のはじまりにあたって

塾や予備校の春期講習や学校の補習などで受験勉強をはじめている方も
いらっしゃることでしょう。どんな授業もその時間集中して解説を聞き
漏らさないぞという心構え身構えで臨めば、必ず成果はあるものです。
せっかくの機会ですから、時間内は集中し、終われば少しゆるめて自分
の時間を持つということで取り組まれてはいかがでしょうか。

考え出すと、不安や不足が気になってしかたがないという気持ちにもな
りがちですが、幸いなことに、どんな人でも一日は24時間だし、本番は
1月だし、同じテスト問題なのです。人によって30時間になったり、3月
になったり、易しい問題にあたる人もいたりということはありえない以
上、みんな同じ期間同じターゲットに対して対策を講じていくのだと心
に思い定めて、むやみに他人と比較することなく、また、他人のせいに
することなく、自力で自分のために取り組みましょう。

とくに受験勉強に完璧主義は禁物だと思います。今、綿密な計画を立て
た人は気をつけてください。どこかの時点で計画から遅れたりすると、
真反対に振り子の針がふりきれたように、学習意欲をなくし計画実行を
あきらめてしまいがちです。計画は思う通りには運ばないものというよ
うに、少し鷹揚に構えて、ゆったりめの計画で学習を進めてください。

それから体調維持には十分注意しましょう。不注意による体調不良で、
学習のリズムをくずすことほどもったいないことはありません。とくに、
一度受験本番を経験した浪人生の方は、受験のプロとして、気概をもっ
て取り組んでほしいと思います。未受験の高三生などの方たちは、疲れ
知らず怖いもの知らずを味方につけて突き進んでほしいと思います。気
をはっていれば生半可な風邪などひかずに吹き飛ばすことも可能です。
一度学習のリズムをくずすと、調子を取り戻すまでに結構日数がかかっ
てしまいますので要注意。

受験戦争などという言い回しが昔からされますが、本当は戦争でもなん
でもありません。受験年齢で、浅くとも広く各分野の知識の習得をする
ことは、それぞれの分野ならではの発想や考え方を学ぶことができて、
後々の人生でとても役に立ってきます。受験のプロ意識やチャレンジ気
質は忘れないにしても、「自分は受験生だから…」という甘え意識は持
たないようにしましょう。受験勉強は自分磨きの絶好のチャンスです。
それに専念できることをラッキーなことと前向きにとらえてのぞみまし
ょう。

精神論をふりかざすつもりはありません。センター試験をはじめとする
大学入学試験を、実際以上に高い山と見誤ることなく、また、実際以上
に甘く見ることなく、さらに、自分の実力に対しても同様に、やるべき
ことをやって自分を次のステップに進ませるチャンスととらえてクリス
マスまでの9ケ月間歩んでいきましょう。

                           (とみなが)

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vol.10 2004年04月03日号 ■センターの漢字 ■四つの誤解 その4 ■学習習熟度曲線

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         鉛筆一本が論理力を鍛える

  ≫≫ とみながの現代文 vol.10  2004/04/03 号より ≪≪

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◎今回の目次
■はじめに
■センター試験の漢字
■受験の現代文 常識?のウソ4
◇四つの誤解 その4
■学習の上達(習熟度)曲線について
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◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに

四月を迎え、新年度のスタートですね。これまで学習の心構えや学習の
スケジュール、読解力や分かるということ、現代文のよくある誤解、満
点をとる人の本番の状況、さらに、小説の読み方や解き方の概論、評論
の読み方の序論、語彙力の増強などについて書いてきました。

今日は重要な得点源でもあり読解の基礎力の柱でもある漢字の書き取り
について、そして現代文のよくある誤解その4をご紹介しましょう。

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■漢字の書き取り 〜 重要な得点源であり読解の基礎

□配点

漢字の書き取りは評論50点中の10点、現代文100点中でも10点というこ
とで、その比重は軽視できないほど大きい。ここは点数の稼ぎどころ。

過去問での出題内容を見ると分かるが、まぎらわしい同音異義語を軸に
複数回出題されている語もあるほどで、頻出書き取り問題の練習をする
ことが得点に直結することがわかる。

学習スケジュールが進んでしまってからではなかなか漢字の書き取り学
習に手を染めることが心理的にできにくくなる。どうしても目前の大き
な学習内容に目をうばわれがちだからだ。

ぜひ春先から初夏にかけて、日々少しずつ続けて学習することにしよう。

学習教材として、大手予備校の河合塾関連の河合出版から出ている「秘
伝の頻出漢字」を挙げておこう。内容もよくまとめられているし、量も
適当だろう。(もちろん私自身は同書の一利用者にすぎず、なんの利益
関係もないことは念のため申し添えます。いいものはいいとすすめるだ
けです)

毎日7〜8分程度でいいから、学習や生活の合間の細切れ時間を利用して
毎日つづけて学習しよう。

一つつけくわえていうと、実際に紙に鉛筆で書いてみるのが一番よいが、
なかなかそうしないもの。だからといって目だけでおって頭の中でこん
な漢字(感じ)だったなと思い浮かべて答え合わせという愚かな方法は
細切れ時間さえも無駄な時間にしてしまうから厳禁。そこでおすすめは
問題集の頁上や横の机の上、あるいは目の前の空間にでもいいから、実
際に(鉛筆は持たなくても)指を動かして一画一画なぞってみること。

頭だけではなく、手や指を実際に動かすと正確確実に覚える助けとなる。
また本番でどっちの部首だったかなどと迷ったときに思い出す手がかり
となる。お試しあれ。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

■受験の現代文 常識?のウソ 4

◇四つの誤解 その4
>>現代文の読解問題では、なにを使って勉強したらいいかわからない。
>>現代文の読解問題では、他の教科とちがって、同じ問題文に出会うこ
>>となんて99%ないわけだし。
>>読解といってもあまりにも漠然としてしぼりがかけられない。
>>読解の問題集を片っ端から解いていっても、できたりできなかったり
>>力がついていっているような実感がわかない。

さて、これもよく耳にする言葉ですが、ここまでメールマガジンを読ん
でくださったあなたであれば、もうこんな誤解にまどわされることは、
ありませんね。

念のため、整理しておきましょう。読解では、問われる内容、問われる
力が評論と小説それぞれに確定できしぼりがかかっています。分かる力、
読解力をトレーニングするポイントも具体的方法もはっきりしています。
付け加えれば、センター試験の学習素材としては、マークシート形式の
現代文の中でも良問といえる過去問(センター試験、共通一次試験)を
を学習材料とするのが一番です。

いたずらに模擬試験や同様の問題集の出来不出来に心惑わされることを
ないように、しっかりと信念をもって、実力養成のトレーニングをつづ
けましょう。

最初は時間がかかりますが、そこで焦ることなく、正しく読もうとする
ことが必要です。正しく無駄なく読める(マーキング)できるようにな
れば、その時点では必要な速さもかなりな程度マスターしかけている状
態であることに気づくことになるはずです。

あとはそのスピードに磨きをかけていけばよいわけです。


■学習の習熟度曲線
大事なことですが、学習の上達曲線と学習量は正比例の関係にはなりま
せん。階段状というか、放物線というか、最初のうちはまじめにやって
もやってもなかなか結果が伴わない時期が続きます。多少あきらめがは
いりはじめたころ、友人や先生などから「力がついてきたね」と言われ
てふりかえってみて力がついたのかなと半分首をかしげながら少しだけ
そうかなと思いだしたりします。その状態でもうまずたゆまず学習をつ
づけていると、ふっと問題の読め具合解け具合が目に見えて違ってきて
いることに気づくものです。最初の2〜3ケ月ふんばってその実感をえて
ください。そのあとまた停滞期と感じる時期がつづき、そのあとに急な
伸長期が訪れ、ということの繰り返しになります。運動や各種お稽古事
で同じようなことを経験しているかもしれません。学習の場合も同じで
す。本番で欲しい点数に達するために、二段でいいのか三段必要なのか
は個人差がありますが。ゆめゆめしびれをきらして早い時期にあきらめ
てやめることのないようにだけ気をつけてください。とてももったいな
いことですから。

人間誰しも不安にとらわれたり嫌気がさしたりすることは避けられませ
ん。機械ではありませんから。しかしいたずらに不安に駆られて、学習
に手がつかないということにはならないにこしたことはありません。多
少の波はあっても、コンスタントに学習つづけられれば、力は伸びます。
気負いすぎず、完全主義にならず、でも、やるべきことを少しだけ頑張
ってやりつづけましょう。

もし不安な心がどうしても頭をもたげてきてしかたがない時は、頭の中
だけで思い悩むと堂々巡りになってしまいますから、紙に書き出してみ
ましょう。そうすることで、やや客観的に状況を見つめることができ、
解決や解消の大きな助けとなることも多いものです。頭の隅っこにでも
覚えておいてください。

いろんなことがあって当たり前、完全完璧な準備などは誰にもありえな
い以上は、自分の今の力を知り、一年後のありたい姿を思い描き、その
差を現実に使える時間を無駄少なく使ってうめていくことにしましょう。
誰もが程度の差こそあれやってきたことであり、当然あなたにもできる
はずのことですから。「イイ加減」が大事かな。
                           (とみなが)

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 ★発行   ポップアイ国語ラボ
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  サイト    http://kokugo.cc
  ブログ学習用 http://blog.kokugo.cc
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  メール    master@kokugo.cc (担当:@とみなが)
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vol.11 2004年04月07日号 ■受験現代文 やってはいけないアブナイ読み方 タイプ 1〜4

メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
「まぐまぐ」を通して発行したメールマガジンのバックナンバーから学習のポイント部分を抜粋・再編集したものです。お役立てください。                                 

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        鉛筆一本が論理力を鍛える

  ≫≫ とみながの現代文 vol.11  2004/04/07 号より ≪≪

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◎今回の目次
■はじめに
■受験の現代文 やってはいけない!
◇アブナイ読み方 4タイプ
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───────────────────────────────────
◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
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■はじめに

お待ちかねの読解トレーニング、間もなくスタートですね。

メールマガジンを発行し始めて、一ヶ月が経ちます。
心の準備はできましたか。うまくやれそうな感覚を持ててますか。

あせらず、気負わず、しかし、確かに自分の目と手を使って、
論理脳に気持ちよく汗をかかせて鍛えていきましょう。

すっきりクリアに文章が読め問題が解けていく、そんな新しい自分を
想像してください。すぐになれるわけではありません。でも三ヶ月も
あれば実感できるはずです。楽しみでしょう? 僕も楽しみです。


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■受験の現代文 やってはいけない!
◇アブナイ読み方 4タイプ
□タイプ1:ベタ読み型
集中して読むつもりなのか、文字横を丁寧に鉛筆をすべらせながら、
一行また一行と同じスピードで最後まで読んでいく。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)

□タイプ2:途中停止考え込み型
一語一語、一文一文を理解するつもりで読み、途中で分からなくな
るとそこで止まって意味を考え込む。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)
□タイプ3:読み戻り型
(タイプ2に加えて)途中で分からなくなると、最初に読み戻って
読み直し始める。場合によってはそれを二度三度と繰り返す。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)

□タイプ4:語釈型
分かりにくい語や表現について、自分流の理解や解釈を欄外に書き
込みながら読み進む。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)

ありがちな「アブナイ読み方」を懸命にやってはいないでしょうか。
いずれも満点ゲットに必要な正確さと速さを損なう読み方の代表格
です。懸命ではなく賢明な読み方をマスターしましょう。文字通り、
視野を広くもった読み方が重要です。これからのトレーニングで、
しっかりと身につけていきましょう。
                           (とみなが)

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vol.12 2004年04月08日号 ■受験現代文 やってはいけないアブナイ読み方 タイプ 5〜9

メールマガジン バックナンバー 再編集抜粋版

「とみながの現代文攻略ゼミ」へようこそ
「まぐまぐ」を通して発行したメールマガジンのバックナンバーから学習のポイント部分を抜粋・再編集したものです。お役立てください。                                 

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         鉛筆一本が論理力を鍛える

  ≫≫ とみながの現代文 vol.12  2004/04/08 号より ≪≪

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◎今回の目次
■はじめに
■受験の現代文 やってはいけない!
◇アブナイ読み方 5タイプ
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───────────────────────────────────
◆◇◆【 とみながの現代文 】◆◇◆
───────────────────────────────────

■はじめに

週刊のつもりが、お問合せやお尋ねをいただくなかから、背中をおされる
ようにして、3日に一本ぐらいのペースで書き進んできました。

いろいろな考え方や感じ方があるはずですから、感想もさまざまでしょう。
教え教えられる関係には相性というものもありますが、メールマガジンや
サイトのコンテンツ、ひいては販売用の教材が、ご縁のできたあなたのお
役に立てばいいなと願いながら今日も書くことにします。

前回書き漏らした「やってはいけない! アブナイ読み方」続編をどうぞ。

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■受験の現代文 やってはいけない! その2
◇アブナイ読み方 追加5タイプ
□タイプ5:黙って音読型
(模擬試験会場や本番で実際に音読する人はさすがにいないと思いますが)
問題本文を読む際に、頭の中で声に出して(←ちょっと変な表現ですがわ
かっていただけます?)一音一音読んでしまう。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)

□タイプ6:途中までで本文を投げ出して突然解き出す型
本文を読み始めて、途中で分からなくなってくると、それ以降の本文をと
りあえず無視して、いきなり設問・選択肢にとんで解き始める。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)
□タイプ7:クレーマー型
筆者独自の主張や観点に対して「(常識と違っていて)おかしい、変だ」と
クレームをつけ、怒りながら読む。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)
□タイプ8:分かりやすいところどり型
具体例やたとえ話など理解しやすい箇所はしっかり読むけれども、主張な
ど抽象度の高い表現は読み流したり無視したりする。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)

※ここまでは評論の読み方でしたが、最後は小説の読み方で。

□タイプ9:感情移入型
登場人物になったつもりで(場合によっては、なりきって)「自分だったら
△△じゃなくて、○○な気持ちになるのに」と思い込みいっぱいで読む。
 →なぜ「やってはいけない」読み方なのか、答は後日スターターキットで。
                   (整理の都合上ごめんなさいデス)

こんな「アブナイ読み方」を繰り返し繰り返しやってきていませんか。

よくいわれる「本文に書いてあることを書いてある通りに読む」ことは、
ちょっと考えると簡単そうですが、実はなかなかできることではありませ
ん。読み手それぞれには、自分なりの意識や感じ方が既に備わっています
から。

一度自分の頭をクリアにして、客観的な読み方のルールの理解とトレーニ
ングをこなすことでマスターしていきましょう。

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