秋01 2006.09.21 ワードマーキング習得の今後


どういう単語にマーキングするのか。

どういうマークを付け分けるのか。

  読解=グループごとのマークすべき語群の理解と記憶、マーキング実行、
     そのマークを利用した見抜きと判断。

  マーク:囲む系統vs脇に付ける系統、右vs左

  メリット:一回通読時、傍線同一文検討時、解答決定時の的確さとス
       ピード。まぎらわしさに陥らないための手がかり   他

どういう手の動きをするのか。

どういう目の動きをするのか。

   休まない目、加速していく頭、サポートする手。

どのぐらい読んでいるのか。

どのぐらい読まずにいるのか。

  読まない部分での、手の休まなさ具合はポイント。サブはエンドへジャンプ。

  マークのかたまり具合と、ジャンプの具合。ジャンプできる自信と見抜き。

どの程度の頭の残り具合・残らなさ具合なのか。

  頭に入れようという意識は無用。マーキング効果でポイントは頭に残っていく。

本文はどのように見えているのか。

  細かく読むのではなく、大きく見る、いや、見えてくるものを目にいれる。

それら鍛える習得のプロセスはどのようなものか。

  内緒 (笑)

解くときの判断の具合はどうか。判断基準は、決定の決め手は。

解けた手ごたえの生かし方はどうか。

解くときの本文傍線部の読み戻り具合はどうか。

傍線部からどう目が動くのか。その基準は。

解くときの、語句の内容の比較と、選択肢の構造の比較はどうか。

 メインとサブ、プラスとマイナス、ということ。
 明と暗、強と弱、ということ。
 主たる内容以外に、消す要因にはどのようなものがあるか。

「最も適当なもの」を選ぶということ。

正解のつかまえ方。

正解の匂い、たたずまいということ。

確信をもった解答選び、自信をもった解答確認。


  ワードマーキング読解。見慣れない方法は、目の前で見せるの
  が最適だ。見慣れれば当たり前になる。次にはビデオ、か。
  音声でのマーキング状況の実況トレースは、三番目。

  見せ方は一長一短あって、いろいろでも、結果としてマーキン
  グできるようになればよし。

  分かりづらければ、私のマーキングサンプルを数題なぞってみ
  るのもよい。さながら習字の稽古のように。そうすることで、
  私の視点・視座が自ずと明らかになってくる。それこそが判断
  の基、読解力の源。「自ずと」ということにならないのならば
  コーチの助言で気づきを得ていけばよい。少しずつ自分の視点・
  視座ができていく。

  筋トレはコーチの指導の下、各種の器具を使って鍛えていく。
  エステもコーチの指導の下、各種の装置を使って美しくなっ
  ていく。

  読解も、コーチの指導の下、読解最強ツールである鉛筆一本を
  使って、手と目を通して読解脳を磨いていけばよいわけだ。

  方法論や手本を示すコーチに加え、添削コーチも有効となる。
  自力では気づきにくい補強点を、指摘を受けて強化していけば
  よい。読解力が添削で磨けるというのは痛快なことだ。だが当
  たり前のことでもある。何が自分には見えていて、何が見えて
  いないのか。そしてそれは見るべき語なのか、そうではない語
  なのか。マーキングの添削で一目瞭然となる。これまた習字の
  朱筆よろしく、ズレを修正していけばよい。マーキングの修正
  が読解脳のズレの修正。客観的・論理的な読解力の錬成だ。

  見るべき語が見えてこそ、その連なりとしての論理も見え、そ
  の表現の重要な意味の理解ができる。見るべき語が見えずして、
  理解も何もないものだ。ズレた目はズレた理解=誤解を生む。

  読解の目が近視や遠視、はたまた乱視では正しく見えるはずも
  ない。各自、自分の目にあった眼鏡をかけるべし。それを作っ
  てくれるのがワードマーキング読解。鉛筆一本、恐るべし。

  ワードマーキング読解を通して、頭の使い方を知らなかったり、
  うまく使えなかったりする面が、よりうまく、よりスムーズに、
  磨かれる。進歩する。ステップアップ、レベルアップしていく。

  見えていなかった世界が、ある時、すーっと見えてくる。快感。
  乗れなかった自転車に、いくらかの練習の後、ある瞬間乗れる
  ようになる、その感じに似ているかも。ロケットでも飛行機で
  も自動車でもなく、自転車、程度? の難しさ、易しさ。

  だって、大学に行こうとも思う者であれば、当然に身につけて
  おきたい、おくべき力なのだから。完璧でなくともよし、八割
  を目指そう。その余裕とつつましさが逆に満点への早道。

  ワードマーキング。評論3時間、小説2時間の直接指導、ワンデ
  イコーチ。どちらか一方のみのハーフデイコーチ。マンツーマ
  ンでのミニキャンプだ。SkypeやiChatを使った顔をみながらの
  遠隔対話型学習も導入できる。テレビ会議タイプの指導になる。
  マーキング添削なら通信講座でも十分。会員向けのPodcasting,
  Videopodcastingも実現させれば効果を後押ししてくれるだろう。
  iPod,iTunesが生きてくる。スペシャルCD、スペシャルDVDも使
  える。ビジュアル化されたインパクトある現代文、なんてスタイ
  ルもよい。いろいろなスタイルも使って私がうまくサポートすれ
  ば、許される条件の中で、ぐいぐいと力を伸ばせるはずだ。

  さてさて、要約は小論文の要。ワードマーキングが直接有効だ。

  小論文についても別ブログを立ち上げるか、メールマガジンじゃ
  なくてPodcasting? やっぱり個別指導は強力だしなぁ。

  3種類のメモ(素材メモ、アイデアメモ、段落構成メモ)を使
  いこなしてのメリハリ小論文講座。

  身につけられる世界は広がりや奥行きをもってくる。読んで考
  え、書いて考え、必要な知識を伴って、論理的思考を深め広げ、
  論理的表現力を使って、説得力ある自説を形づくっていく。実
  にやりがいのある学習分野だ。今、そしてこれからの社会が必
  要としている力でもある。

  シンプルなワードマーキングがもたらしてくれるフィールドは、
  輝かしく豊かだ。

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秋02 2006.10.28 現代文 要約力から、小論文 論述力+連携する力へ


【要約力→(知識→智慧)→◎←論述力←構成力←思考力←発想力】
         
情報を知識とし、智慧に高める。ワードマーキングによる資料や
文章の読みをもとに、判断し考えて再構成すれば、何を書くか、
という小論文の素材面の核となる。

どう書くか、という小論文の構成面では、ワードマーキングで培
う読解力を反転応用すれば(要素の見抜き、構成と価値の判断)
論述力となる。加えて、読解力の軸であるワードマーキングの要
約力は、年々出題比率が高まっている課題文型小論文のストレー
トな攻略メソッドとして直接的にも得点源となる。

よき論述のために必要な論理的構成力・構想力の手前には、思考
力・判断力をはさんで、柔軟な発想力が強みとなる点は指摘して
おきたい。この点では私の別ブログ<悠々として急げ>もお役に
立つことだろう。よりよき論理の基底には、よきパートナーとし
ての豊かな感性が必要ということだ。

      *    *    *    *

<今>の<自分>に対する視点は誰しもがもつ。必要となるのは、
<今>の問題状況を生み出した<過去/背景・原因>への視野と、
<今>をよりよい状況へ脱皮させる<将来/打開策>への視野。

また、<自分>を軸とした視点だけではなく、<自分>を包む
<社会>への視点も重要。社会的な大きなテーマは、いったん個
としての自分に関わる事例とからめて論の端緒と展開を考えるべ
し。逆にまた個別具体的な事象が論点となる場合は、半歩さがっ
て社会的なテーマとの関連に着目して論を展開していくべし。
《個別・具体》と《一般・抽象》とを行き来する対比的な把握力・
構想力はかなり重要かつ必要だ。

結果として、求められる力(それを秘めていて伸ばしうるという
可能性)を大学側採点官にアピールできる。合格を勝ち取れる。

      *    *    *    *

具体的には3種類のメモを使いこなしたい。素材メモ、アイデア
メモ(マンダラート)、段落構成メモの3種。ここでも鉛筆一本
が総合的な小論文力を磨き伸ばしてくれることに気づかされる
ことだろう。学習にムダを生まず、どの時間もどの作業も相互
に連携して、つけるべき力を磨いていける。

本番までを充実させて実力を伸ばす準備が整うように、本番が
どんな状況でもしっかりと実力を発揮できるように、頭をクリ
エイティブに使うための、3種のメモのトレーニングを積もう。

いつも800字の答案を書くことはできなくても、それに相当す
る段階別の学習と本番向けの準備が上記のメモ群によって可能
となる。いわゆる山根式袋ファイリングとの併用は効果的。

対象となるテーマや課題が広範にわたっていても、試験直前に
それまでの学習を一覧しなおし頭の中を必要十分に整理して本
番に臨むことが、これらのメモの連携(+秘密のコツ?)で可
能だ。

知るべきことを知り、使うべき頭の使い方を覚え、書くべき力
を磨く。この連鎖で合格する小論文力はつけられる。的を射た
学習(内容と方法)をとれば、さほど難しいことではない。そ
の可能性をアピールできる力でよければ(そしてそれで合格力
になるわけだが)意外なほど短期間でも可能となる。

この点を理解してやるべきことをやるかどうか、とくに小論文
では力に雲泥の差が出てきてしまう。

いくらかの知識も智慧にかえて生かしつつ、文部科学省唱える
「言語力(論理的読解力+思考力+表現力)」を磨いて小論文で
の志望校合格を実現してほしいものだ。

誰しも一般教科の授業や、部活や家庭生活も含めた他者とのコ
ミュニケーション活動の中で、小論文のベースとなる部分はか
なりの程度学習が進んでいるものだ。それを意識せず眠らせる
のではなく、覚醒して生かすメソッドを実行するかどうか、そ
のトレーニングのルールを理解し実行することで大きな成果を
手にすることが実現する。

目覚めよ、そして歩み出せ。手を伸ばせば届くところに希望の
星は輝いている。見えているか。見つけてほしい。そしてその
ための一歩をいま!

これはSkype利用のe-ラーニング+添削アフタフォローコース
で開講予定。

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秋03 2006.10.30 論理、って? [受験現代文と小論文のポイント]


論理って何だろう。言葉遊びシリトリをしてみると…

a.論理=筋道=筋・道

b.筋・道=(細くとも長く)続くもの、(ある点と別の点を)つなぐもの=つながり

c.(現代文や小論文など)言葉(を使った表現上)の論理=言葉のつながり

d.言葉のつながり=言葉の繰り返し・言い換え、and 対比!(裏の裏は表! つながり)

e.言葉の繰り返し・言い換え←同一語、同義語、指示語、一部の接続語が導き示す語句

f.言葉の対比←対義語(反対の意味の語&ペアになる語)、一部の接続語が導き示す語句

g.現代文や小論文(=主張を述べる言語表現)における表現内容の繰り返し・言い換え
    ←(主張=価値判断と見て)プラス評価の表現の流れ、マイナス評価の表現の流れ

h.現代文や小論文(=主張を述べる言語表現)における表現内容の対比
    ←(主張=価値判断とすると)マイナス評価の表現 vs プラス評価の表現
    ←メイン要素 vs サブ要素

i.メイン要素:(省略)

j.サブ要素:(省略)

k.展開、構成、その他もろもろ:(省略)

   *   *   *   *

さてさて、現代文では、何をどう読めばよい?
はたまた、課題文要約は、何をどうすればよい?
そうして、小論文では、何をどう書けばよい? 


→抽象的な話はこれくらいにして(?) 真髄は、具体的に過去問を解いていく
 <ワードマーキング読解・要約>のレクチャーの中で。 Simple & Cool method !


秋04 2006.11.08 小論文用ツールの覚え書き 3種のメモ

2006.11.08 Wednesday小論文ツール 3種のメモ

アイデアメモ:20年来使っている今泉さんの「マンダラート」。
 無意識の中から意識・認知できる世界を言葉で掘り当て発展
 させる格好のツールであるマンダラート。9つのセルが縦横
 無尽に、ノンリニアな発想を手助けしてくれる。論点や関連
 する語を見失わず展開していく過程で大きな役割を担ってく
 れる。

アウトラインメモ:3つの枠(序-本-結)+ガイドする語。
 どこに何を書くか。文章化直前の設計図として使用。事前の
 論理性・整合性のチェックに使い、必要な場合にはアイデア
 メモに戻りさらに素材の充実を図ることもでき、論理力や
 説得力を増す基盤となる。型から入ることで、型から出る
 こと、出た後の高次の論理性をマスターできることを期待し
 ている。

素材メモ:マンダラートの応用で9つのセルの役割固定シート。
 論点を中心として、論述すべき内容の発見や見極め、整理に
 活用する。判断力を涵養しつつ、情報を知識に、そして智慧
 に昇華できるツールとして論述のベースとなる自分なりのデ
 ータベースになるとともに、直接的に論述に利用できる内容
 を、試験前夜にも一覧できるシートとして、試験向けに絶好。

日常的な学習では素材メモづくりを、試験時間後半の文章化の
作業に先立つ前半の下ごしらえ時間では、15分はアイデアメモ、
7〜8分はアウトラインメモを書くことで充実した論述が可能に
なる。

日常的な学習でも、5〜6テーマの素材メモづくりができた段階
で、関連する過去問に対してアイデアメモをつくり、その後に
アウトラインメモまでつくるようにすると、効果的な学習がで
きる。まとまった字数の文章化は後回しにしても、これら3種
のメモ間を行き来するトレーニングが、志望学部系統の5〜6
テーマについてできれば、論理力を意識して磨くことができる。

実際の学習で文章化に必要なまとまった時間はなくとも、細切
れ時間が活用できることになり、逆に回数重ねてそうすること
で、より力をつけることにつながりその学習効果は大きい。

秋05 2006.11.09 アウトラインプロセッサと小論文


15年以上前から、MacintoshでMoreやInspirationという
アウトラインプロセッサを使ってきました。

論理的な文章を書くのに、リニアに積み上げていくという
(紙ベースであれば当然だった)手法ではなく、ノンリニ
アに、思い浮かんだ語を中心に肉付けをしてトピックセン
テンスづくりをしたり逆に脚注づくりをしたり、同時に項
目ごとのダイナミックな並べ替えで論理性・説得性を高め
たり、という手法は当時まさに目からウロコでした。とく
にInspirationのテキストモードとグラフィックモードの
併用・切り替えは左脳と右脳の併用・切り替えに似て、実
に効果的でした。

紙ベースでも、発想法で有名なKJ法よろしく、カードベー
スで素材をつくり、ダイナミックなグルーピングを通して
文章化していくという手法もありましたし、当時の富士通
OASYSなどの日本語ワープロ専用機にもアウトラインモー
ドはありましたが、操作性・実用性においてMacの比では
ありませんでした。あの頃のMac活用の発想法、文章作成
法はその操作性の良さと相まってなかなかに画期的でした
ね。当時まだまだ高価だった広い画面サイズのディスプレ
イは必要となりましたが補って余りある投資でした。

紙ベースで行われる受験小論文においては、どんどんと操
作性高まるデジタル機器が使えないために、やはり紙ベー
スでそれに匹敵する効果を生み出す工夫が必要となります。
本来ノンリニアな部分が大半を占める人間の脳内の発想や
表現の構成の発案を、リニアな原稿用紙上の最終答案に落
とし込むための工夫です。

それが私の場合でいえば、アウトラインメモ(段落構成メ
モ)であり、アイデアメモ(マンダラート)ということに
なります。このメモをつくることが、ノンリニアな発想と
リニアな構成を行き来してあるべき言語力を高める方法と
いうわけです。

そこに素材メモ(マンダラートタイプ)という名のデータ
ベースが加われば準備万端ということになります。このメ
モづくりの過程での情報の収集と取捨選択の判断、そして
その表現のまとめ方まで含めて言語力アップのトレーニン
グそのものということになります。

小論文というと、600字、800字、1000〜1,200字などの
論理的文章を「書く」ことが主な学習内容と考えられがち
ですが、いきなり一般道路に出て行き当たりばったりに、
さまざまな道を運転して車の運転を学ぼうとする無謀さは
避けて、段階を追って3種の「メモづくり(=調べ、読み、
選び、単語を中心に箇条書きして考えを整理していく)」
を通して、結果としてどんな道でもどんな状況でも安心快
適な運転ができるようにするのが、急がば回れ、で本来の
学習といえます。

日本の誇る発想法の一つであるマンダラートについては、
生み出されたデザイナー今泉浩晃さんの著書が何冊も出て
いますし、まぐまぐからメールマガジンも発行なさってい
ますので是非一読をおすすめします。シンプルな9つのセ
ル(マス目)を通して生み出す無限のアイデアの世界が
存分に楽しめることと思います。

秋06 2006.11.13 小論文:アイデアメモのねらい


記述式現代文でも小論文でも、設問文自体に条件とい
う名の解法のヒントが示されていることは多い。

小論文では論理的で説得的な型を意識した論述のトレ
ーニングが必要だが、他にも課題文の要約法とともに、
設問把握から論述に進む一つ前の段階で、論点やヒン
トとなる語句を一旦発想の海に投げ入れ溶かし込んで
やるトレーニングも重要だ。決まり切った発想や論法
にひきずりこむのではなく、示された新たな切り口に
柔軟に対応していくために有効な手法となる。

それがマンダラートによるアイデアメモだ。ビジネス
の世界で重用されている発想法のマインドマップより
もマンダラートの方がノンリニア(非線状=順を追う
ラインに乗らず自由に広がっていく)の度合いが高く、
発想をよりふくらませるのに適していると実感してい
る。その後の論述では、かっちりと構築したリニアな
書き方が必須となるからこそ、その一歩手前では逆に
ノンリニアで自由に発想を羽ばたかせたい。一旦広げ
て豊かな素材から選び絞り込むからこそ内容が充実す
る。

絞り込んで示された解法の入り口と道筋を、その道に
いきなり足を踏み入れるのではなく、一旦、ぐるりと
四方八方を眺めまわし、入り口の扉自体やその先の目
的地に通じる道程そのものに加えて、それらに関連す
る事項を広く捉えたうえで、必要程度に絞り込んで歩
き出すのが充実した歩みを実現してくれる種となる。

素材として準備したテーマでも、実際の試験では切り
口を新たにして問うてくる。その場合も、中核として
の素材メモ(とそこで整理できている自分自身の考え
方の核の部分の表現)の準備を生かしつつ、一方で、
類似・同一・対比の発想を広げて臨機応変に決め手の
素材を生み出すことで、その後に続く論述の幅や深み
が説得力を増し、示すべき理解力・発想力・構成力の
精度を高めてくれる。

設問→解答欄ではなく、その間にアイデアメモ→アウ
トラインメモが入ることで、必要かつ十分な言語力を
アピールできる答案作成が可能になるというわけだ。

素材メモを読み込んだ後のアイデアメモづくりは、短
い時間で論述の重要な段階の脳力トレーニングにつな
がる。短い時間でのメモづくりをインターバルをおい
て複数回重ねて内容充実させる取り組みが有効だ。

複数のテーマに関してアイデアメモができれば、外に
あった情報が自分の知識となり、智慧に近いものにま
で発展してくることになる。借り物を卒業しかけて自
前のものになっていく重要な過程だ。

(次稿「アウトラインメモの役割」につづく…)

秋07 2006.11.21 小論文:アウトラインメモの役割

2006.11.21 Tuesday小論文:アウトラインメモの役割

読み方と書き方はコインの裏表のようなもの、という
ことで、小論文に関する前稿の続きの作業に触れてお
く。

(以下、つづき)
つづいてアウトランメモをつくってみよう。素材メモ
やアイデアメモが充実していれば、1テーマに対して
複数のアウトラインメモを作ることができる。内容面
からも800字や1000字では書ききれないと思えるほど
の充実したものが生まれてくるだろう。(それを凝縮
することで内容の濃い答案が作成できることは言うま
でもない)

アイデアメモ(マンダラート)のゆるめて広げた発想
によって生まれた単語たちから、このアウトラインメ
モ作成の段階で始めて使える語・語群を選んで絞り込
んでいく。アイデアメモの語や語群のうち、使うもの
を円なり四角なりで囲んでいけばよい。

次に、それを素材としてアウトラインメモの(論理的
な順序に並ぶ)各構成要素に対応する一文をつくって
書き込んでいく。文といっても、あくまで作成後に論
旨が一貫しているかどうかを一覧して確認するためと、
直後の論述の土台として自分の具体的な表現を導き出
す呼び水的なレベルで十分なので、完成した一文であ
る必要はない。具体例などは単語ベースの書き込みで
十分ということになる。自分で見て何を書きたいのか
分かればよいのだ。

アウトラインメモもまた複数のテーマに関してつくっ
てみる。数日おいて見直す。つながりよく順序よく分
量のバランスもよく構成もよいか(すなわち論理的か
←この点のチェックが重要。これが事前に確認でき、
必要であれば修正できることが実力アップの源泉であ
り、アウトラインメモの大きな役割である。)この
確認を経て、手を加えるべき点があれば手をいれ完成
させていく。論理的判断力と構成力が磨かれていく。

ここまでできれば八割方は論述までできたような段階
になったといえる。あとは個別具体的な表現・表記や、
接続語の選択や、文末表現の工夫、具体的な語の使用
順序の決定や読点の打ち方、原稿用紙の使い方に注意
をはらうというレベルになる。

逆にいえば、何も手許にない状態で、いきなり800字
なりの文章を書くということを数回繰り返しているだ
けでは、到底評価を得られる小論文答案を完成させる
力をつけることは無理だろう。本稿で述べたように、
素材メモ→アイデアメモ→アウトラインメモという段
階的な準備を経れば、必要な力を正統的に磨きつつ、
最終的には評価される答案の完成を自力で書き上げる
ことが可能になってくる。

   必要に応じて素材メモの書き加え、そのための
   調べなおしもおきてくるだろう。とくに理由や
   具体例、過去の背景や対比すべき他説などが、
   それにあたるはずだ。自分の頭で新たに作り出
   す事項ではなく、リサーチしてセレクトしてス
   トックしておくべき事項だ。

この一連のメモづくりの循環的な作業が実力アップの
ためにたどるべき道である。(アイデアメモは語を主
な単位とし、アウトラインメモは項目ごとの一文を単
位として)ともすれば捉えがたい論理的思考を、確か
に自分の頭の中で醸成していく行為そのものだ。

5〜6テーマについて作った自分なりのアウトラインメ
モをもとに小論文答案を800字を目安に書いてみる。
書きやすいという実感を得ながら筆が進むことだろう。
内容的にも充実しているはずだ。そうでなければ、こ
こまでの3種のメモのいずれかが内容面で不備があった
り、その記述をする際の判断力や表現力が十分ではな
かったりしているはずだから見直して手を加える。そ
の必要性が一目瞭然となる点も実力アップの道程とし
てふさわしい。不足・不十分は満足・十分となるよう
書き加え、書き直しをしていけばよいわけだ。この過
程で、さらに論理的な判断力や思考力が磨かれていく。

論点を正面から捉え、主張と理由、具体例を備えた文
章となり、中に現状認識や必要な語の定義、過去に目
を向けた背景事情や将来を見据えた打開策が示されれ
ば、評価に応える自分の答案と胸をはれるものが書け
ていることになる。

あとは表現を磨き上げればよい。一読達意、すっと読
めてイイタイコトが腑に落ち、「なるほど」「やるじ
ゃないか」と採点官を知的にニヤリとさせる文章に近
づいていく。添削は重要だ。他者の目が力を磨いてく
れる。自力での書き直しがさらに力を伸ばしてくれる。
添削+書き直しが実力アップに欠かせない。

問いの切り口や使うべき語、論の方向性を最初から絞
り込んで論述を組み立てていくのも一つの方法ではあ
るが、往々にしてそれでは予定調和的な狭い見方が並
べたてられることになりかねない。そういう陥穽には
まらないためにも、途中にアイデアメモを使って一旦
ゆるめて広げて発想〜連想する段階を加えることが広
い視野と深い思考判断につながり、説得力を増す役割
を果たすことを強調しておきたい。きつめのロジック
にいたるための「ゆる発想」とでもいえばよいか。

ここまでは準備学習のツールとして書いてきたが、こ
のメモづくりは試験本番の際にこそ威力を発揮してく
れる。試験時間前半のメモ作業こそが、問われている
言語力を示すためにたどるべき必然の道である。

ちなみに、アイデアメモに15分以上、アウトラインメ
モに7〜8分程度は割くとして、論述は機械的におこな
った場合で百字あたり3分程度はかかる。表記や表現を
工夫しながらであれば3割増しして見積もっておこう。
最後のチェックに3〜5分。となると、課題文提示型の
場合は、課題文の要約作業を的確かつスピーディーに
できることが大きなポイントとなることを忘れてはな
らない。

  そこにはワードマーキングがあるから大丈夫だね。
  課題文のポイントの見抜きの目と判断の頭が、的
  確で素早い要約を可能にしてくれる。本番のプレ
  ッシャー渦巻く頭真っ白・顔青ざめコンディショ
  ンでも導く手に救われることだろう。

  課題文型小論文は要約が命。要約ができれば、筆
  者の主張に一部補足+理由・具体例独自版打ち出
  しバージョンを基本として説得力ある論理的文章
  として答案を完成させ、もてる力をアピールでき
  合格を勝ち取れる王道を行ける。

おっと、素材メモ(記入ガイド付き)について書いて
いなかった。あらら。小論文メモ3点セット、どんな
形でお目にかけることにしようか。ちょいと考えます。
長くなったので今日はこのあたりで。

秋08 2006.11.25 小論文:Q1要約とQ4論述の間→Q2Q3内容説明問題

2006.11.25 Saturday小論文:Q1要約とQ4論述の間→Q2&Q3内容説明問題

テーマ型から始まった小論文が、課題文型を主とするようになり、
論述のみであったものが、課題文要約を別問で要求するようにな
り、さらに最近は、要約と論述の間に、傍線部の内容説明問題が
1〜2題出題される形になってきている。小論文において、配点上
ますます読解力が重要となってきている現状だ。

テーマ型では力不足・材料不足で書けない受験生が多かったから
課題文を読ませてせめて材料の一部、あるいは手がかりを与えて
書きやすくしよう。書けても本来の論理力の観点からは評価でき
にくい論述レベルの答案が多いから(論述力の裏面としての読解・
要約力を評価対象とすることで、時間と得点を用意して材料出し
をさせて)内容面で論述の助け船も出して力を評価し、あわせて
(要約が不出来な場合は後の論述を採点対象とせずに済むことも
ふまえて正統的に)採点事務を短期化し(要約や説明問題には部
分点も区分けして与えられるところから)試験としての実効性も
上げよう。

そういう出題側の苦慮がありありと見える。小論文試験において、
いかに多くの受験生が書けていないか、その裏返しでもある。
問いたい力と問える試験形式がある。しかし、書けないから試験
の意味をなさない。一方で、受験機会を増やしたい少子化の中で
は出題自体が比較的やりやすいことからも小論文という試験形式
は採用したい。ならば助け船を出して、出題内容も論述以外(の
要約や内容説明問題)も援用して、書きやすく、点数も区別がつ
けやすくして、試験の役割を果たすようにしよう。そういう状況
だといえよう。

課題文要約、加えて内容説明問題ということは、今や小論文は、
配点上から見ても、論述問題というよりも読解問題の傾向を強く
示しつつあるということだ。(ただし、読解力と論述力は同じコ
インの裏表だから、まず読解力をトレーニングすることで、その
延長に論述力をとらえることができるという意味では、上記の小
論文試験のスタイルの変化は、実に本質を突いていて興味深く意
義もあるといえる。論理的読解力も論述力・表現力と並んで、判
断力・思考力にいたる重要な力である)

にもかかわらず「簡便に書く」という面ばかりに意識を向けた学
習をしていては、小論文合格力の対応策としては片手落ちだ。こ
の点は警鐘を鳴らしておきたい。

推薦入試やAO入試が大幅に取り入れられていく傾向の受験の現状
から見て、そこで合格を勝ち取る有力受験科目の一つとして小論
文を考えると、いまや知識、論理的判断力、論理的表現力(論点
に対してどう自分の主張を説得的に書くか)ということに加えて、
論理的読解力や(いかにポイントとなる内容を的確かつスピーディ
ーに読み取って論述にふさわしい)問いを切り出す着眼点、加え
て一見難解(あるいは複数の意味にとれるよう)な部分を的確に
説明(分かりやすく言い換え)する力、そしてそれを論述に発展
させる力が正面から問われている。

 要約力と説明(言い換え)力。ともに論理的な力だ。

これら論理的表現力と密接する論理的読解力の配点比率は実に高
い。ここに合格力アップのポイントがある。

     何を書いたらいいか分からない→知識を増やし、考え
     (方)を学び、問題発見能力と発想力を磨くべし。
       →用語集や本、Web、TV等→素材メモシート。
        そしてアイデアメモとしてのマンダラート。

     どう書けばいいか分からない→文章表現における論理
     的な構成を理解し、構想するトレーニングをする。
       →アウトラインメモ。その後の答案論述と添削。

その前提として、あるいはそれらを含めた小論文力の軸として、
論理的読解力を磨くことが小論文合格力のキモである。

さて、ある程度短い期間で論理的読解力を高めるにはどうすれば
よいか。

そう、そのために<ワードマーキング読解>がある。スターター
キットの後段には、付録として記述・論述問題の解法もきっちり
と載せている。シンプルなメソッドが幅広い応用にこたえてくれ
る。要約ももちろん評論編の要旨要点把握シートでトレーニング
できる。これを独立させ、マーキング規準を要約用の70%バージョ
ンにまとめたものが<要約力養成キット>になる。直接個別指導
の<ワードマーキング読解ダイレクトコーチ>は、事前の音声CD
での予習とあいまって、添削+解説+実習の一回完結スタイルで
習得し勝ち取る力は大きい。(<現代文攻略ゼミ>の本サイトで
の内容解説が<スターターキット>だけで留まっている点は申し
訳ない。ブログの前々稿を参照いただきたい)

現代文+小論文の学習→他教科の学習習得度の向上。この図式を
強く身近に実感し生かしきってほしいものだ。

秋09 2007.09.11 受験小論文:トリメモ 論証ブロック

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秋10 2007.09.13 受験小論文:もったいない答案 その1

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秋11 2007.10.03 小論文:中央大学広告に見る「大学が望む学生像」

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秋12 2007.10.31 センター現代文と受験小論文、10月の終わりに

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秋13 2007.11.01 受験小論文/推薦入試〜志望理由書・面接チェックリスト1

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秋14 2007.11.07 高2秋からの小論文:<社会>を知る糸口〜[職業]面からサイト紹介

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秋15 2007.11.08 頻出テーマ「環境」素材メモ源サイトの一つを紹介

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秋16 2007.11.09 重要テーマ「食育」関連シンポジウム インターネット中継

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秋17 2007.11.11 小論文:「弁当の日」を検索すると感動と気づきがあなたに

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秋18 2007.11.12 受験小論文/11月1日チェックリスト1のポイント補足説明

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秋19 2007.11.14 受験小論文/求められる学生像(文系編)抜粋

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秋20 2007.11.15 受験小論文/求められる学生像(理系編)抜粋 追記あり

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秋21 2007.11.20 小論文:異なる視点/視座をもつために〜[職業]関連サイト

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